読書は時空を越えることができます。
合ったことがない歴史上の人物と出合い,見たことがない未来や宇宙,深海を見ることができます。
また,体験したことがない冒険や恋愛も経験できるのです。
1冊の本との出合いが人生を変えることもあります。人生観を広げ,深めることができます。
そんな本との出合いのきっかけをつくるために,このページ「こんな本と出合ってきた」をつくりました。
この中の1冊が,あなたにとって素晴らしい出合いになることを願っています。
野中信行先生が薦められていたので購入しました。
中村先生は,「はじめに」で次のように書かれています。
〈引用始まり〉
我々教師は,1年間に1000時間を超える授業をしています。1000時間全てに,楽しい授業をするのは不可能でしょう。(中略)
意欲があってがんばっても,大部分の授業が普通のつまらない授業だったのです。
授業はもともとつまらないものだ。
こんなことを言ってしまったら,お叱りを受けるでしょうか。
〈引用終わり〉
その通りだと思います。
私の経験ですが,今までに授業がうまくなりたいと考えいろいろな本を読み,授業を参観し実践し改善してきました。(つもりです)
しかし,「今日の授業はうまくいった」と言えるものは,ほんのわずかしかありません。
中村先生が言われるところの,ほとんどが普通の授業なのです。
野中先生が提唱されている「味噌汁・ご飯授業」なのです。
たった1回の研究授業のために,全勢力を注ぐことも大切でしょう。
しかし,残りの約1000時間の授業を普通にできるようになることはもっと大切だと思います。
この本の章立てを見ても,参考になります。
第1章 授業の最初に教室のムードを支配する
第2章 テンポさえ良ければ子どもたちは授業に乗ってくる
第3章 授業への全員参加を保障せよ。
最終章 これだけは言いたい!教師は子どもに合わせて変わる勇気を
この本は,日々特別な授業をしようと頑張っている教師や授業づくりで悩んでいる教師や疲れている教師に読んで欲しいと思います。
(2014年1月)
本巻は,日米修好通商条約の批准のためにアメリカへ渡った,新見正興(しんみまさおき)を正使とする万延元年遣米使節団の話です。
特に面白かったのは,この使節団の中にいた立石斧次郎のエピソードです。
彼は,アメリカ女性のアイドルになり,「トミー」という呼ばれ訪問する場所場所で熱狂的な歓迎を受けたそうです。
しかも,「トミーポルカ」という斧次郎をたたえる歌まで作られたというから,すごいですね。日本人で初めて投げキッスをしたもの,この斧次郎だそうです。
教科書に出てこない裏話をギャグを交えて描いてあるので,とてもわかりやすいです。
遣米使節団が自分の目で直接見たこと,聞いたこと,肌で感じたことを帰国後すぐに日本の国づくりに役立たせることができれば,日本は違った道を進んでいたのだろうと思います。
しかし,攘夷の嵐が吹き荒れていましたので,それはかなわぬことでした。(2014年1月)
今日は,朝から昼まで部活でした。
午後は,学年通心と道徳の指導案作成で奮闘していました。
気分転換で読書。
さて,この本は,私が気にっている門田隆将さんのノンフィクションです。
第二次世界大戦後,中国で起こった「国共内戦」で,共産党の毛沢東に追い詰められた蒋介石を助けた日本人がいたそうです。
元陸軍中将の根本博です。
根本中将は,終戦後,中国の内蒙古に迫るソ連軍から在留邦人を守るために,命令違反を犯してまでも武力解除をしなかった軍人です。
その根本中将を支援したのが国民党の蒋介石だったのです。
蒋介石の「義」に「義」をもってこたえるために,根本中将は,台湾近くの金門島へ命がけで行ったのです。
そこで,奇跡的な勝利を収めた国民党軍は,台湾を死守することができたのです。
中国史上,大きな歴史的事件の裏に,このような日本人がいたことに驚かされます。
こういった日本人がいたこともあり,台湾には親日家が多いと思います。
(2014年1月)
膨大なデータに基づいた緻密な分析をしている訳ではありません。
しかし,何となくその時代をとらえているのです。
その中で,なるほどと思ったのが,次の新幹線の名前についての部分です。
〈引用始まり〉
ちょっと話がそれるが,のぞみ,という,命名には,いかにも90年代らしい気分が見て取れる。それまでの「ひかり」「こだま」というのは実にわかりやすいネーミングである。一番速いのが光速,次に速いのが音速。わかりやすい。その光速よりも速い列車にどういう名前をつけるか。JRも悩んだのだろう。そこで,のぞみを出してきた。内面的世界である。精神論だ。宗教的とも言える。60年代の科学的気分から大きく逸脱して,内側へ向かってしまった。90年代の停滞が見事にあらわされている名前である。
〈引用終わり〉
新書のイメージとは違って,軽いタッチの本でした。
(2014年1月)
全国サッカー選手権大会で負けたチームの監督が,選手たちにロッカールームでの語りを収録したものです。
当たり前のことですが,何を語るか考えている監督はいません。
敗戦後,すぐに何を語るかです。
負けた事実は動かせませんから,この負けをこれからの高校生活や人生にどう役立たせるかについて語った監督が多かったです。
そのなかでひときわ目立ったのが,山形県の羽黒高校の本街直樹監督の言葉です。
「まず3年生おつかれさん。ありがとう。ホンマにお前らのおかげや,3年生。
よし帰ろう。お疲れさん」
本当に短い言葉ですが,感謝,いたわり,次への意欲が表現されていると思います。
何を語るかではなく,だれが語るのかという信頼関係の大切さが痛いほどわかる1冊した。
最後のインタビューで遠藤保仁選手が,次のように言っています。
「高校サッカーで終わりじゃなく,まだまだサッカーを楽しんでもらいたいですから」
卒業式の最後の学活で何を語るのかの参考になりそうな1冊でした。
(2014年1月)
中学校教師でも大いに参考になる内容でした。
1つ,時間の統率についてです。
中学校の帰りの会というのは,だいたい長すぎるものが多いようです。
あれもこれも話したいのでしょう。
あれもこれもチェックしたいのでしょう。
生徒は早く帰りたい,早く部活に行きたいのです。
話など真剣に聞いている生徒がどれぐらいいるのでしょうか。
私は,授業開始と終了時刻は必ず守るようにしています。
特に,終了時刻は厳守しています。
教師自身が時間を守る姿勢を見せることも大切だと思います。
2つ,「味噌汁・ご飯の授業」の提案です。
生徒の活動を数多く組み込むことの大切さは,中学校教師は再考すべきです。
説明が長い,話し合う時間が長い,書かせる時間が長い,発表させる時間が長いなどテンポとスピードが悪い授業では,生徒は集中しません。
いろいろな活動を取り入れて,生徒に空白の時間を作らせないようにするのです。
毎日の授業で生徒全員を参加させていく,そんな技術を身に着けることが大切だと思います。
この「味噌汁・ご飯の授業」作りは,とても大切にしたいと思っていますので,社会科部会などで,これに関する発言しています。(2014年1月)
今日は,今年度最後の授業参観でした。その後,体育館で親子レクレーションということで,学級対抗のドッヂビーを行いました。
保護者たちが子供と一緒にいい汗を流しながら,楽しむことができました。
中学生にもなると親子が一緒に運動したり,遊んだりすることは少なくなってしまいます。
たまには,こんな授業参観があってもいいと思います。
さて,読書熱再燃です。
この本は,様々な競技のタイムを計るための,時計の開発と測定する人々の涙ぐましい努力を扱ったノンフィクションです。
現在,行われいるオリンピックを始め公式戦では,当たり前のようにタイムが瞬時に表示されています。
しかし,このストップウォッチが実用化されたのは,1844年のことです。
つまり,それ以前の大会でのタイムは正式な測定ができていないのです。
もしかしたら,ボルト以上の最速記録があったかもしれないのです。
また,1964年の東京オリンピックの陸上競技では,ゴール前にストップウォッチを持った24人の計時員がひな壇に座って測定していました。
また,計時は人間の反射などの生理学的な問題とも大きく関係しています。
人間の反射は一般的に0.14秒〜0.20秒だそうです。
このことから,フライングの基準が0.1秒に設定されているそうです。
このようなエピソードが数多く紹介されています。
この本を読むと,ソチオリンピックの見方がちょっぴり変わると思います。
(2014年1月)
関東地方の大雪とは違い,今日は温かい陽が差し込んだ居間では,エアコンを消して読書ができました。
さて,この本はノンフィクションです。
ノンフィクションと言えば,大学時代には,立花隆さんや柳田邦男さん,沢木耕太郎さんの作品を読んできました。最近では,門田隆将さんや角幡唯介さんです。
この上原隆さんのノンフィクションは,この5人の作風とは違っています。
名もなき人たちの日常を描いていてます。普通の人びとにも,こんなドラマがあることを教えてくれます。
それぞれの話が5ページほどの短編集ですが,なかなかいい話が収録されています。
「好きな人と昼食をいっしょにしている。そのなにげない時を幸せと感じないならば,幸せなんてどこにもないかもしれない。」(「女たちよ」より)
今日の天候と同じように,心がほわっと温かくなりました。
明日からまた,がんばってみようと気持ちにさせてくれる1冊でした。
(2014年2月)
ゴーマニズム宣言は,以前は読んでいましたが,ここ最近は読んでいませんでした。
「慰安婦問題」に関する発言などをYOUTUBEで見て,久しぶりに小林節を読んでみたくなりました。
さて,内容は,「個」と「公」についてです。
一部引用します。
日本では国のために戦って負けてしまったものだから,悲惨な目に合った話と悲惨なことをした話だけが巨大化して国ごと萎縮し,「公」から「個」へなだれをうって走ってしまった。国家アレルギーは個人を異様に偏重し,個人の権利のみ声高に主張させ個人への義務や制限を取っ払い公共心を崩壊させてゆく。
そして最後のページで小林さんは,次のセリフを言う。
「自分を一番自由にしてくれる束縛はなにか?それを大事に思う心を育てよう」
すべてが自由であることが一番不自由であり,ある程度の束縛や制限があるほうが自由だという私の考えと似ている部分があります。
制限があると,その中で試行錯誤を繰り返し新しいものが生まれ,個性となると思います。
何でも自由という状況では,本当の意味での個性は生まれないと思うのです。
すべてが自由というのは,実は不安なものなのです。
このあたりのことは,テレビ版のエヴァンゲリオンでも語られていました。最終話「世界の中心でアイを叫んだけもの」です。
マンガにしては,文字が多すぎて読むのも大変疲れますが,深い思考を迫られる1冊には違いありません。
社会科教師であれば,いろいろな視点を持っておくべきだと思います。
その視点を持つための必要な1冊であると思います。
(2014年2月)
福山雅治さん主役で映画化された原作本です。
人は,なくしてはじめて,その大切さに気付くものです。
そして,後悔をするものです。
6年間育てた息子は,出産時に病院で取り違えられた他人の子供だったのです。
血のつながり
共に過ごした6年間
これらの狭間で苦悩する夫婦。
次のセリフが心に迫ります。
「そうだよな。でもな,六年間は…。六年間はパパだったんだ。できそこないだったけど,パパだったんだよ」
タイトルの「そして父になる」が素晴らしい。
人は,子供が生まれたからとって,自然に父親になるわけではありません。
○○をして,△△をして,□□をして,××をして,
そして父になるのです。
福山雅治さんの主役もいい感じですが,相手側の父親役のリリーフランキーさんもはまり役だと思えます。
映画も是非,見たいと思いました。(2014年3月)
この本は,NHK「100年プログラム」という番組で行われたインタビューを元にしています。
世界的指揮者である小澤さんが,音楽と表現について語っています。
音楽については,まったくわかりませんから,音楽は楽譜どおりにやればいいと思っていました。
しかし,違うんですね。当たり前ですけど。
このことについて,小澤さんは次のように言っています。
〈引用始まり〉
「速さもね,ほんのちょっと速かったり,ほんのちょっと遅かったりで,演奏家の出している音がうんと変わってきたり,お客さんに対する影響がうんと変わってきたり,極の全体の雰囲気とか,いろんな印象が変わってきたり,(中略)その人の解釈の中に入ってきちゃうんですよ。どうしても。作曲家が楽譜に書き添える情報には限度があるわけ。」
〈引用終わり〉
なるほど。オーケストラのメンバーひとりひとりが,その曲に関してそれぞれの解釈をしているとしたら,バラバラになってしまいます。
それをまとめるのが,指揮者だということですね。
小澤さんも言っていますが,10%から30%ぐらいの人が自分に賛成じゃなくても,まあうまくいくそうです。「まあ,しょうがない」ということですね。
職員集団も同じだと思います。
100%が賛成することは難しいことです。
ですから,「まあ,あの校長が言っているからしょうがない。やってみるか」と思わせる雰囲気が大切だと思うのです。(2014年3月)
慰安婦,君が代,日の丸,天皇,靖国神社参拝などに対して,偏った報道や論を主張をするメディアがあります。
テレビや新聞はその局独自の方針がありますから,情報を取捨選択しています。また,編集も行っています。例えば,街頭インタビューではすべての意見を取り上げることはしません。方針によって取り上げる割合を変えている(はずです)。
テレビやラジオだけでは中々流れてこない情報もあります。取り上げないニュースもあります。
そんな時は,ネットの動画が参考になります。もちろん,ネット動画も偏りや嘘があると思いますが,参考にはなります。
最近,YOUTUBEで国会中継や選挙演説などをよく見ます。これがとてもおもしろいです。
また,この本の著者であるKAZUYAさんの動画である「KAZUYA CHANNEL」もほぼ毎日見ています。
物事を1つの角度からだけとらえることは避けたいものです。そういった意味からも,この本は刺激になりました。
情報をすべて鵜呑みにするのではなく,「おや」と思ったらネットで調べてみるといいかもしれません。
違った角度の見かたができるようになります。
因みに,本の中身はこんな感じです。
第4章 俺がスーパーファミコンに夢中だった頃、戦前の小学生は人生を学んでいた
第5章 俺がアニメに夢中だった頃、戦前の小学生は国を学んでいた。
(2014年3月)
福島県の各地に支社を持つ福島民友新聞という地方紙があります。
その支社のほとんどが津波や放射線によって大きな打撃を受けました。
しかし,記者たちは,次の日の新聞を発刊するために,東日本大震災に立ち向い命をかけて取材をしました。
その事実を追ったノンフィクションです。
東日本大震災関連の本は,少しずつ読んでいます。
少しずつ伝えていくためです。
伝える方法はいろいろあります。
社会科の授業で,道徳の授業で,このブログで,
伝えていかなければいけないと思っています。
東北から遠く離れた長崎の地です。
忘れられるスピードも早いと思います。
ですから,いろいろな本を読み,生徒に伝えていきたいと思っています。
この本の片隅に次のような文がありました。
南相馬で避難生活をしていた九十三歳のおばあちゃんが,「私はお墓に避難します。ごめんなさい」という遺書を残して自殺した。
こういったことを伝えたいのです。
新聞にも載らない,テレビのニュースにもならないことを伝えたいと思っています。
読んでいる途中で,何度も涙があふれてきました。(2014年3月)
言葉というのは,大きな力を持っています。
一瞬で他人の心を変えることができるのです。
悲しんでいる時に,優しい言葉をかけてもらうと心が楽になります。
嬉しい時に,嫌なことを言われるとその喜びも吹き飛んでしまいます。
ですから,言葉はよく選び,大切に使いたいと思っています。
学年集会や行事の事前指導では,語ることをノートに書きだします。
話す内容の柱とどの言葉を使えば,生徒の心を響かせることができるかどうか考えています。
これがなかなか難しいのです。
それで,いろいろな本を読み,気に入った言葉をノートに書きだしています。
さて,この本には野口先生が選ばれた55の言葉が載っています。
言葉一つ一つに,野口先生の経験談が添えられていて,これも大いに参考になります。
ラインマーカーを持ち,気に入った部分にしるしをつけようとしました。
結果として,ページをめくるたびにマーカーを入れることになってしまいました。
しるしをつけた部分から野口先生の言葉をいつくかを紹介します。
・見えていなかったものが見えてくる。そのことが人間として成長する,ということなのである。
・集中力より絶縁能力のほうが大事だ。
・尊敬は「他人のために」という発想からのみ生まれてくる。
・教師こそ,三省を
三省とは,
①人のために真心を込めて接したか
②友だちとの付き合いの中で裏切るようなことはしなかったか
③生半可な理解で人に教えなかったか
・謙虚で優秀な者は疑問があればいつでも質問してくる
・「までの努力」ではなく,「からの努力」を
・「守破離」に中で「守」こそが重視されるべきではないか。
最後にこの本に書かれていた言葉の中で,一番気に入ったのは次の言葉です。
・「低学力」は必ずしも人を不幸にはしない。だが,「低道徳」は,多くの人を不安と不幸に陥れる。(2014年3月)
最近映画化された「銀の匙」の原作者のエッセイマンガです。
私はこちらのほうが好きです。
酪農実体験をもとにしていますから,いろいろな農業ネタが得られます。
もちろん社会科の授業で使えるネタもあります。
例えば,カボチャは地面についた部分が黄色なるので,白い皿を下に敷いて全部を緑色にしている。
例えば,北海道産のジャガイモを冬季に発送するときは,クール宅急便にするそうです。その理由は外の気温がマイナス20度以下なので,ジャガイモが凍ってしまうからです。
例えば,厳冬の年は豊作になると言われているそうです。その理由は,土の奥まで冷えが入り込むので,土中の害虫が死んでしまうからだそうです。
次号が楽しみです。(2014年3月)
味噌汁・ご飯の授業とは,日常の授業のことです。
つまり,普通の当たり前の授業のことです。
では,どうして当たり前の授業の本が出版されたのでしょうか。
それは,当たり前の授業ができない教師が増えてきたからです。
いや,自分自身は,当たり前の授業をしている気になっているのでしょう。
それは,研究授業をみると分かります。
研究授業のレベルではなく,むしろ普通の授業以下の授業だったりします。
普通の授業とはどんな授業なのかを知らずに,初任者からここまできたのでしょう。
普通の授業の基本を教えてもらうことなく,自分で学ぶこともせずにきたのでしょう。
研究授業は,「ごちそう授業」です。
そんなレベルの高い授業をするのではなく,普通の授業を1年間できる教師を育てることが大切だと痛感しています。
ぜひ,この本で学んでほしいと思います。 (2014年4月)
偽科学ではありません。科学的なにおいがするものを疑似科学と考えていいでしょう。
池内先生は,この疑似科学を3つに分類しています。
①第一種疑似科学
占い系(血液型,おみくじ,幸運グッズなど),超能力系(スピリチュアル,テレパシーなど)
②第二種疑似科学
科学的な装いをしていながらその実態がないもの
水の記憶,マイナスイオン,波動,ゲルマニウム,フラボノイド,ポリフェノールなど
③第三種疑似科学
疑似科学と真正科学のグレーゾーンに属するもの
電磁波公害,環境ホルモン,遺伝子組み換え作物など
この疑似科学は,人に害がなければいいのですが,いろいろなビジネスと結びついたり犯罪に結びいたりするものもあります。
最悪の場合は,人を不幸にさせるものもあります。
10年ほど前に3000円程度で購入した扇風機には,「マイナスイオン」というボタンがついていて,これを押せばマイナスイオンが発生するというものです。
さて,すぐにこのボタンを押してマイナスイオンを発生?させましたが,何がいいのか何が変わったのか全く分かりませんでした。
この,「マイナスイオン」商品は,本当に効果があるのでしょうか。
効果がわからない「マイナスイオン」売り文句にするのは,ある意味詐欺ではないでしょうか。
こんな身近なところに疑似科学の問題があるのです。
手品はタネがあるとわかって見ていますからいいのですが,こういった疑似科学は,タネがないようにみせかけ,いかにも科学的な効果があるようにうたっているのです。
みなさん注意しましょう。(2014年4月)
日向教育サークルのブログで紹介されていましたので,購入しました。
先週の学年通心では,池谷さんの本を元にして最新脳科学の基づいた勉強法を紹介しました。
池谷さんの本は,好んで読んでいますから,この本も楽しみでした。
トメさんの漫画で,どうすればやる気ができるかがとても分かりやすく書かれています。
イラストを使って,生徒や保護者にも説明できると思います。
やる気を出すために大切な4つのこと。
①体を動かす
②いつもと違うことをする(マンネリ化を防ぐ)
③ごほうびをあげる
④なりきる(強く思いこむ)
まずは20日続けてみようなんかも,生徒に教えてあげると喜ぶかもしれません。
なかなか,分かりやすくて面白い本でした。
(2014年4月)
今日の午後からは,部活の練習試合でした。
4連休初日にも関わらず,学校には5名ほどの職員がいました。
本当に,中学教師は忙しくて平日は教材研究や書類作成などができないのです。
ですから,休日に出てきて仕事をしている人も多いと思います,
5時過ぎに終了し,帰宅後,この本を読破しました。
昔から,冒険もの,漂流もの,遭難ものが大好きでいろいろな本を読んできました。
人間が極限状態に置かれた時に,どうするのか,何を考えるのかを知りたいのです。
漂流もののベスト3を紹介します。
1位「たった一人の生還」(佐野三治 新潮社)
2位「大西洋漂流76日間」(スティーブン・キャラハン 早川書房)
3位「エンデュアランス号漂流」(アルフレッド・ランシング 新潮社)
さて,読破した本は,ちょっと変わった漂流ものです。
自分の体を実験台に使うというものです。漂流中は,海水を飲んではいけないという定説がありました。
これを実験漂流で覆そうというものです。
読んでいくうちに,のどが渇いてきます。
ネットの古本でようやく見つけました。
(2014年5月)
野口先生の道徳授業の中で一番,印象に残っているのは,「岐路の選択」という授業です。
この授業を受けたことで,私の道徳授業に対する意識が大きく変わりました。
衝撃を受けたといってもいいでしょう。
その後,「幸福の条件」「教育勅語」の授業など多くの授業を受けてきました。
この本には,野口先生の道徳授業に対する根本的な考えと授業の実際が掲載されています。
特に,教師の熱い思いで授業を実践する「実感道徳」の必要性を感じます。
どこからか借りてきたような道徳授業を「道徳ごっこ」と言われています。
道徳授業を創って実践している私にとって,この言葉が胸に刺さりました。
自分のハートにぐっときた題材を資料化し,教師の哲学に基づいた授業をすることの大切さを再認識しました。
以前,私は雑誌に「(道徳授業で)もっと教師の価値観を押しつけよう」というタイトルで原稿を書いたことがあります。
このことについて,野口先生は次のように書かれています。
「まだ自分の確たる価値観を持たない子どもたちに,物事の本質的な価値観を教え,身に付けされる基礎指導が道徳だ。正しいことは教え込んでよいのだ。生きていく上で基本となる正しい価値観は,教え押し付けていくべきなのだ」
勇気が出る一文です。胸がすく一文です。
読後,野口先生の道徳授業をまた受けたくなりました。
(2014年5月)
今日は,代休です。
ゆっくり寝ていられると分かっていても,いつも通りの時刻に起きてしまうのは歳のせいでしょうか。
おかげで朝からドリップ式コーヒーを入れ,じっくりと味わいながら読書をしました。
一番好きな時間です。
椎名誠さんの本は,かれこれ30年以上も読んできましたが,相変わらず面白いです。
特に,自分の身内のことを書いた「岳物語」や「大きな約束」などの私小説が好きです。
この本は,そんな私小説の最新版です。
じいじいになった椎名さんと孫3人との格闘の日々が描いてあります。
私小説ですが,時おり,現代の教育について,人生について,世界からみた日本について,死について,生き物についてなど椎名さんらしいコメントが挿入されています。
これが,一番の魅力です。
今日1日で,のんびりともう一冊読破したいですね。
もちろん,コーヒーを片手に。
(2014年5月)
子供だけではなく保護者にも読んでほしい1冊です。
こんな生き方って素晴らしいと感じられる話,自分の生き方についてちょっと立ち止まって考えたくなる話,そんな裏話があったのかなど40話が収録されています。
「日本一心を揺るがす新聞の社説」よりも,子供たちに話してあげたい話がたくさんあります。
これを使って道徳授業を授業を作り,生徒と一緒に考えたくなるような話もあります。
(2014年5月)
一風変わったミステリー小説です。
小学生の鈴木太郎は,同級生から神様と呼ばれています。
その理由は,すべてのことを知っているからです。
つまり,今から起こるであろう殺人事件の犯人を知っているのです。
この本には短編6つ収録されていますが,書き出しはすべて同じです。
「○○が犯人だよ」という神様の言葉から始まるのです。
最初から犯人が分かってしまうという不思議なミステリーなのです。
まあ,テレビで言えば「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」みたいなものです。
しかし,話の終わり頃になるに従い,ちょっと強引すぎじゃないかという印象を持ちました。
また,登場人物のほとんどが小学生というのも,違和感がありました。
発想は面白いのですが,残念です。 (2014年5月)
チベットのツアンポー峡谷の未踏破地域を単独で踏破した角幡さんの,エッセイ集です。
以前から,冒険本や探検本が好きでいろいろ読んできました。
そのせいか,植村直己さんや野口健さん,栗城史多(くりきのぶかず)さんを扱った道徳授業を作りました。
世界的に有名な冒険家が,冒険をしようとしたきっかけは,驚くほど単純なのです。
それは,「今の自分を変えたいということです」
これは,冒険家だけではないはずです。
誰もが考えていることでしょう。
冒険家であれ,教師であれ,会社勤めのサラリーマンであれ,自分を変えるために必要なことは,勇気を出して一歩を踏み出すことなのです。
グーグルアースでエベレスト頂上も簡単に見ることができる今,冒険がなかなか難しくなったと思います。
また,冒険に対する社会的認識が低くなってきていることも事実なのです。
悲しい時代になってしまいました。
(2014年5月)
幕末から明治の初めまでの激動期を生きた政治家たちが,新しい国づくりをどうやったかを描いた傑作です。伊藤博文や山形有朋,陸奥宗光など教科書に登場する人物たちが,西洋に学びながら日本をどういう国にしていくのかとても興味深く読むことができました。
この本に登場する人々の共通点は,好奇心旺盛ということと知識量が豊富であるということです。
アメリカやイギリス,ドイツ,フランスなどの政治の仕組みを学び,法律を学び,しかも天皇制をどう組み込むかという問題がありました。
最終的には,明治国家のグランドデザインを作ったのは,伊藤博文だったということが一番,興味をもった部分です。原文の引用が随所にあるため,読むスピードは遅くなりますが,とても面白く読めました。 (2014年6月)
息子から勧められて読み始めると,これが面白かったです。次巻を読みたくなりました。ということで寝ながら読み始めて結局,第一部が完結するまで読んでしまいました。
さて,次はどんな展開が待っているのでしょうか。 (2014年6月)
一般的に読書は,個人的なこだわりや偏りがあるものです。好きな作家ばかりを読み続けて,他人から紹介されてもなかなか本腰を入れて読もうとしないのです。
私もそうです。
ですから,本屋ですすめられている本を買ったり,ネットの書評などを参考にして買ったりしています。
その結果,新しい作家の本が面白かった時は,宝物でも発掘したような喜びを感じます。
さて,この本で新しい本との出会いがありました。紹介されていた本で,気になった3冊を購入しました。
本日,2冊は届きましたので,さっそく読み始めます。 (2014年6月)
やなせさんが,いろいろな所で発言したり書いたりしている心に残る言葉を集めたものです。
その言葉に添えて,1ページ程度の文章があります。
この1冊にやなせさんの人生が詰まっていると思います。
この本を元にして道徳授業をつくってみようかなと思いました。
それぐらい,心に迫る内容でした。 (2014年6月)
今まで,菊池先生の講座は何回も受けてきました。また,菊池先生に招かれて,北九州の企業セミナーで道徳授業の作り方についての講座を担当したこともあります。
そういった意味でも,菊池先生とはいろいろとご縁があります。
さて,今回の「教師修行セミナー」でも講座を担当していただきましたが,初めて受講した先生が,もっと早く出会っておけばよかったととても後悔していました。
それほど,インパクトがあったのでしょう。
この本は,菊池先生の実践集というよりは,菊池先生の実践である「ディベート」や「ほめ言葉のシャワー」「成長ノート」の根幹にあたる教育哲学が中心に書かれています。
「公」の意識の大切さ,父性の教育などうなづく部分も多かったです。
この哲学の部分を理解して,実践しないと失敗してしまう恐れがあります。
ですから,菊池実践を取り入れる前にぜひ読んでほしい1冊です。(2014年7月)
言葉を集めるために,いろいろな詩集を読んでいます。
例えば,むのたけじさんの「たいまつ」などは,たくさんの心に刺さる言葉に出会いました。
この本も,ネットの書評で知り購入しました。
発効日を見ると,初版は大正10年とありました。これだけ見てもすごいです。
この本には,390もの詞(言葉)が書かれています。
しかし,これだけの詞の中から私の心に刺さったのは,わずか5編程度でした。
うーん。
響きませんでした。残念。 (2014年7月)
毎日,何の目的意識もなく大学に通っていた一人の若者が,このままではいかんと思い立ち,とりあえず新宿のゴミ拾いを始めます。
やくざに絡まれ,ケンカに巻き込まれ,サラリーマンたちからは冷たい視線を浴びせられながらも,とりあえず1カ月続けます。
1カ月でやめようと決めていましたが,ある出来事が彼の人生を変えます。
この本を読むと,人間捨てたもんじゃないなと思えます。
鍵山秀三郎さんの言葉を思い出しました。
「1つ拾えば,1つきれになる」
行動することで,自分の人生は変えられるのです。
さあ,夏休みです。
100冊読破を目指して,なんとか読破冊数を稼ぎます。(2014年7月)
生きがいをなくした初老男のクロードが木から降りられなくなった愛猫を助けた後で,落ちて亡くなってしまいます。
そこに天使が現れて,クロードと一緒に人生をさかのぼって見に行きます。
大好きだった絵を描くこと。
イレーヌとの結婚そして別れ。
この本が言いたいことは,「人生に無駄なことはひとつもない」ということ。
自分の人生を変えることができるのは,自分自身であることを教えています。
※追伸:このブログの訪問者もついに26万人を突破しました。ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
(2014年7月)
久々の★4つ作品に出合いました。
見事なプロットと伏線にただただ関心しました。
初めて読んだ作者さんですが,また読みたくなりました。
最後のどんでん返しには,驚かされます。
中学生には是非読んで欲しい1冊ですね。 (2014年8月)
私の研究テーマの1つに話術があります。
どういう話し方をすれば,聞きたくなるのか。
どのような言葉を使えば,聞きたくなるのか。
どのような文法を使えば,聞きたくなるのか。
そのために,いろいろな講演会では話者の特徴や印象的な言い回しや心に刺さった言葉をなどいろいろとメモしています。
テレビでは,落語や漫才をよく聞きます。
そういった意味でも,この本はためになりました。
ヒトラーの25年間の演説で出てきた50万語の言葉をデータベース化するという途方もない研究をまとめたもとのです。
これだけでも★4つです。
確かにヒトラーは演説の天才といえるかもしれませんが,それだけでは歴史は変わりません。
ヒトラーの演説に熱狂した聴衆がいたのです。
ヒトラーのような救世主を待ち望んだ人々がいたからこそ,ドイツは変わったのだと思います。
また,ヒトラーは場の雰囲気をうまく読み取ったり,いち早くマイクやラジオ放送を積極的に使ったりして,聴衆をひきつけていったのです。
ヒトラーが良く使っていた文法は,
①AではなくBである。
②もし,AしなければBになる。
だそうです。
断定的な発言によって,聴衆は柔軟な思考ができにくい状態になっていたのかもしれません。
この本は,現代の我々に,いろいろな発言や情報を場の雰囲気に飲まれて信じることなく,いったん冷静に考えることの大切さを訴えているのだと思います。 (2014年8月)
いよいよ夏の甲子園が始まります。
子供の頃は,毎日のようにテレビで甲子園中継を見ていました。また,どの高校が優勝するのか予想までする熱の入れようでした。
また,漫画では水島新司さんの野球漫画にはまっていました。「ドカベン」「あぶさん」「一球さん」「野球狂の詩」などです。
さて,この本は甲子園を目指す高校球児が主人公で,笑いと涙を交えて描いています。
また,現在と過去を交互に描くことで,ラストの感動をより大きなものにしています。
試合の様子の描写はとてもうまくて,まるでテレビを見ているような感じです。
大人になる寂しさなども描かれていて,野球を知らない人が読んでも感動すると思います。
ちなみに,ひゃくはちとは,ボールの縫い目の数です。
会話の中に,「四苦八苦」も108だと出てきます。
つまり,4×9=36 8×9=72 36+72=108
なんという偶然。 (2014年8月)
高校1年生の時,友人から全巻借りて読んだ「あしたのジョー」の感動は今でもはっきりと覚えています。
マンガってこんなすごいんだということを教えてくれた1冊です。
その作者であるちばてつやさんが自分の作品を解説した本です。
この本を読んで,ちばさんの作品に漂っている貧しさや寂しさ,特に矢吹ジョーの悲しい目の理由が何となく理解できました。
今までに読んだちばさんの作品は,それほど多くはありません。
これを機会に読んでみようかなと思いました。
誰もが気になる「あしたのジョー」のラストシーンについて,ちばさんはこのように解説をしています。
〈引用始まり〉
あの姿を見てジョーは死んだんだと言う人も多い。しかしそれには異論がある。私が描きたかったのは,存分に闘ってきたジョーが「燃え尽きた」瞬間である。生も死も越えて,無言のジョーの抜け殻がそこにある。そんな終わり方にしたかったのである。
〈引用終わり〉 (2014年8月)
今までに,鈴木先生の講座は何回か受けてきました。
道徳授業の素材探しや料理法,そして発問づくりなど多くのことを学ぶことができました。
特に道徳授業づくりのセンスが素晴らしいといつも感心していました。
そんな鈴木先生の道徳授業づくりの奥義がぎっしりと詰まった1冊です。
この本からの学びをいくつか紹介します。
①道徳授業ができるまでの鈴木先生がどんなことを考えたかが書いてあります。思考過程を知ることで,自分が創る時の参考になります。
②小さい吹き出しの中に,指示や発問の意図が明確に書かれています。授業の中で行うことすべてに目的があります。ただ何となくとか指導書に書いてあったからでは,ダメです。
③ねらいの書き方が大いに参考になります。
道徳授業のねらいの部分に,「道徳的実践力を高める」とか「くじけない心を持ち,社会を変えようとする態度を育てる」など50分間の授業ではとうてい達成できないような大きすぎるねらいが書いてあることが多いようです。50分間の道徳授業でできることは限界があります。そのことを理解した上で,ねらいを設定することが大切です。
ちなみに鈴木先生は,「意識を高める」とか「態度を育てる」とか「気持ちを持たせる」という語尾で書かれています。
語尾までしっかりと考えてあります。
④生徒全員を授業に参加させる技がいくつも取り入れられています。
授業というのは,全員参加させることが重要です。しかし,現実を見ると分かっている生徒中心に進めて分からない生徒は置き去りにしているような授業を平気で行っている教師がいます。
楽しく強制的に授業に参加させることが大切なのです。
⑤発問や指示の種類がバラエティ豊かです。
「この時の○○さんはどんな気持ちだったでしょうか」とか「今日の授業の感想を書きましょう」とか,ついついワンパターンな授業をつくってしまいがちです。
ワンパターンになりがちな発問づくりですが,この本から大きなヒントと刺激をもらました。
次に道徳授業をつくる時に,この本に書かれている発問を参考にしていきます。
⑥板書の仕方がよくわかります。
指導案を見るとなかなかいい授業のように思えても,板書がまったくダメな授業があります。授業のシュミレーションをしっかりとしていないのです。また,板書の重要性を認識していない教師が多いのです。
生徒は,授業後に板書を見て,今日の授業で学んだことを定着させたり,深めたりするのです。
中学教師は,もっと板書について学んでいかなければいけないと思います。
今後,何回も読み直してさらに学びを深めてみたいと思える本です。
若手教師にとっては必読です。(2014年8月)
今,気に入っている笹生(さそう)さんの本です。
クールな小学生の拓馬が,ハードルの選手に選ばれます。
同じく選ばれた運動音痴のでくちゃん。
そして,自宅に戻ってきた病弱な弟,健児。
でくちゃんとのハードルの練習。
健児との新しい生活。
いよいよ大会。
ラストはスピード感あふれる描写で,グイグイと引き込まれます。
そして,最後の描写が素晴らしいです。
〈引用始まり〉
おれは最終ハードルをバーすれすれにクリアして,一気にラストスパートをかけた。呼吸は,ぜんぜんみだれなかった。手足は,不思議とかるかった。もう止まらずに,どこまでだって走っていけるような気がした。
信じられるか?
山口拓馬は,自分自身にむかって,いった。
信じられるか?
山口拓馬。
悪いけど,いま,おれは本気だ。
〈引用終わり〉
本気になることは,かっこいいことです。(2014年8月)
久々に諏訪さんの本です。
いつもと同じように,すんなりと読み進めることができませんでした。
そんな理由で,読破するために相当な時間がかかりました。
しかし,諏訪さんの本は,一般的な教育書とは違って,教師や教育について冷静に見ることの大切さを教えてくれます。
つまり,当たり前とかキレイゴトを疑ってみるという視点で書かれているのです。
特に興味をもった部分は,「スクールカースト」を批判した部分です。
〈引用始まり〉
私はその状態をインドの上から下までたくさんの位階制を持ち,自分が生まれた階級(階層)から一生逃れることのできないカースト制に比するのはまったく賛成できない。カーストは階級のみならずその階級に宿命づけられてる職業とも結びつている。現在もカーストの軛に苦しみ喘いでいる人々が膨大に存在しているなかで,たかがクラスの人間関係のなかから醸成されてくる上下的,位階的な居心地の悪さの原因として「カースト」という語を使うことは許されるべきではない。まったく事実と質の異なることだ。
〈引用終わり〉
なるほどです。
はやりに流されることなく,ちょっと立ち止まって考えることの大切さを教えてくれています。
(2014年8月)
なかなかに疲れているらしく,昨晩は9時に眠ってしまいました。
そうなると,朝が早く目覚めてしまうのは,歳をとった証拠でしょうね。
ということで,今朝は5時に目が覚めてしまい,家人の迷惑になるので,静かに読書をしました。
この本は,私が大学生の頃つまり80年代初期を時代背景にしているため,とても懐かしかったです。
出てくる音楽やテレビ番組なども重なってしまい,一瞬で大学生の頃に戻ってしまいました。
何も知らずに読んでいくと,単なる青春ラブストーリーものです。
しかし,最後の2行を読むと,まんまと騙されたことに気が付きます。
そして,もう一度ページを戻り確認します。
なるほど!
ここまで騙された本は,ありません。
うますぎる構成に,感謝したくなりました。
ちなみに,乾くるみさんは,男だそうです。
これまた,騙されたました。
うまい!
(2014年8月)
初めて購入しました。
その理由は,気になる特集が組まれていたからです。
特集のタイトルは,「学校が危ない」でした。
現在,教師をとりまく様々な問題をデータに基づいて紹介しています。
ルポ①先生が辞めていく
ルポ②燃え尽きる先生
ルポ③ブラック化する職場
ルポ④多忙と疲労の果に
特に志水宏吉先生の言葉が印象に残りました。
「中学生になると,親の経済力(経済資本)だけでなく,家庭の教育環境(文化資本)や人間関係の豊かさ(社会関係資本)の格差がダイレクトに学力に結び付く。沖縄の小学校があれだけ頑張っても,中学校の結果は40位台だ。小学生は「頑張れ」と言うと頑張る。でも,中学生になると自意識が生まれ,勉強に向かい続ける子どもと,そこから背を向けてほかの世界に向かう子どもとに分かれる。背を向けた子どもを引き戻すのは大変だ。」
とにかく,教育再興のためには,教師が元気になるような施策が一番必要だと思います。
学力向上の問題も案外こういったところに解決策があるのかもしれません。
(2014年9月)
何といっても表紙がいいですね。
猫好きの私にとっては,たまらないです。
猫中心の内容ではなくて,死生観についてです。
等価交換の原則です。
1つ得るものがあれば1つ失うのです。
主人公は,自分の命がなくなる時に,失った大切なものを手に入れたのです。
(2014年10月)
平凡な男がある特殊能力を持っていることに気づきます。
その能力とは,他人の死がわかるということです。
死期が迫った人を見ると,からだの一部が透けて見えるのです。
しかし,その人の死を救えば,自分の寿命が縮むのです。
自分のいのちと引き換えにしても他人のいのちを救うべきなのか。
このアイデアはどこかでみたなあと思いだしていたら,そうでした。
「恐怖新聞」は明日起こるであろう事件(心霊現象や超常現象)の謎が書いてあるのです。
しかし,1回読むごとに寿命が100日縮むのです。
最終回で主人公は,学級全員が乗った遠足バスが崖から転落して,全員死亡という記事を読んでしまいます。
主人公は,自分のいのちと引き換えに,仲間を助けるべきか,迷います。
そして,ラストは・・・・・・・
久々の百田作品を読みましたが,今一つ足りないものがありました。残念。 (2014年10月)
休日の朝に散歩をはじめて約1カ月がたちました。
走るのではなく散歩で,しかも毎日ではないので気が楽です。
これを毎日にすると,おそらく1週間もたなかったでしょうね。
ということで,今朝は新しいコースにしました。
時間的には40分ぐらいですが,最後の急坂が非常にきついのです。
何とか,上りきって自宅に着きました。
すぐにシャワーを浴びてコーヒーを飲みながら,この本を読みました。
しかし,なかなか頭に入ってきませんでした。会話が多くて読みやすそうなのですが・・・。
特殊な設定がそうさせるのかもしれません。
読み込みが浅いのかもしれません。
読破後,実力テストの採点と原稿書きをしました。
ということで,頼まれていた原稿も1本が完了し,先ほどメールで送りました。
これで一息つけます。(2014年10月)
この教育雑誌は,自分で買ったものではありません。
寄贈本です。
その理由は,特集である「命の教育」についての執筆協力をしたからです。
その中で高校生による同級生殺害事件について,いくつかの意見を書きました。
以前,このブログにも書いた内容です。
この特集の中に,コラムニストの小田嶋隆氏が,次の文を書いていました。
「一つの失敗例が出たからという理由で,システム全体を否定していたら,教育という全体が機能不全に陥ってしまう。余裕のあるシステムには「遊び」がある。子供たちだけではない。先生方も,遊びを忘れないで仕事に取り組んでください。」
ブログに書いた記事を再び紹介します。
「命の教育は,必要条件ですが,十分条件ではないのです。」
小田嶋氏も,書いています。
「学校にできることとできないこと」があるのです。(2014年10月)
大学時代からずっとシーナ本にはまってきました。
「おもしろかなしずむ」とか「昭和軽薄体」などと言われていたシーナですが,この「あやしい探検隊」シリーズは,単なる「おバカ本」です。
真面目に読んではいけません。できれば,酒を飲みながら読みたい本です。
しかし,シーナ隊長も歳をとったせいか,全面に出るようなことはありませんでした。
そろそろ70歳だからなあ。
沢野画伯のイラストが少なかったのが,残念です。(2014年11月)
福島原発事故から自分の命を懸けて日本を救った吉田昌郎所長やその部下たち,自衛隊員,消防署員,警察官たちがいました。
そんな彼らを朝日新聞は「所員の9割が吉田所長の命令に違反して撤退していた」と報じました。
果たして真実は何なのかということを知りたくてこの本を読みました。
前作の「死の淵を見た男」でも感じたことですが,吉田所長をはじめとする多くの所員たちの勇敢な行動に感動しました。
例えば,この部分です。
〈引用はじまり〉
「私は,事故当時,吉田氏のもとで闘った部下たちに,もし,福島第一原発の所長が吉田昌郎さんでなかったら,あの事故はどうなっていたと思いますか」と問うた。すると,皆,同じような言葉を口にした。
吉田さんでなければ無理だった。
吉田所長となら一緒に死んでもいいと思った。
常に部下を信頼していた吉田氏の姿勢は,事故の行動にも表れていた。命がけで事態の収束に向かい,無事に帰ってきた部下たち一人ひとりと吉田氏は握手を交わし,よく帰ってきてくれたと苦闘をねぎらった。」
〈引用終わり〉
このような吉田所長と厚い信頼関係で結ばれた部下たちが「命令違反して撤退する」のでしょうか。
この本を読み終えると,前作と同じように目頭が熱くなりました。
是非,多くの人々に読んでもらいたい1冊です。(2014年11月)
自分が小学生から高校生の時代に,学校で先生から,天皇について詳しく教えてもらった記憶がありません。
もちろん,聖武天皇や桓武天皇などではなく,昭和天皇についてです。
当然,教科書には出ていたと思うのですが,天皇についての情報が皆無に近かったです。
よくわからないので,何となくよくないのかなという印象を持っていたのは事実です。
自分が知らないことに対して,批判をしたり悪い印象をもったりすることは,よくないことです。
これは,現在の中学生にも同じことが言えます。
授業中に「天皇」についての話をした時に,ある男子生徒が「天皇は,暇そうでいいなあ」と言いました。
まさに,知らないからできる発言です。知らないのでいい印象を持っていないのだと思います。
天皇について自分から調べる中学生はあまりいないと思います。
そうなると,天皇について知らないまま大人になってしまいます。
そして,いい印象を持たなくなります。
このようなことでいいのでしょうか。
中学生の時代に,天皇について,ある程度の知識は与えておくことが必要だと思うのです。
この本は,天皇についての様々なことを教えてくれる本です。
この本の内容がすべて正しいと妄信するのではなく,ひとつの情報源としてとらえることも必要です。
しかし,興味深い1冊なのは間違いありません。(2014年11月)
この冊子は,書店で販売されていません。
先日,九州道徳教育研究大会で関連書籍を販売している方に無料でいただきました。
無料だからと言って,内容が薄いわけではありません。
若い先生だけでなく,ベテランの先生にも参考になることがいくつも書かれています。
そのタイトルだけでも参考になります。
・ほめられたいと感じているときにほめる
・1往復半が会話の成立の最低条件
・「どうせ」という言葉が聞こえてきたら赤信号
・「例えば」と「なぜなら」などなど
ネット上に掲載されていますので,一度見てください。
次は,「子どもと先生を育てる授業のABC」を読みます。(2014年12月)
昨日,読破した冊子の続編です。
この冊子の最後にあった,「職員室でやってはいけない10のルール」が面白かったので紹介します。
①訪問者にあいさつをしない
②電話の対応ができない
③机上が乱雑(机にお菓子がある)
④大声をあげる(ひそひそ話をする)
⑤会議の時にテストの採点をする
⑥猥雑な話をする
⑦公私の区別がつかない(文房具・備品)
⑧場や状況に合った服装をしない
⑨子供や親の悪口を話す(守秘義務と情報の共有の区別ができない)
⑩事務処理が遅い(提出物や金銭処理ができない)
あたりまえのことのように思えますが,若い教師にとってはあたりまえではない項目もあります。
このようなことから1つ1つ教えていく必要があると思います。
悪気があって,できない気づかないのではなく,知らないのです。
ですから,当たり前とか常識で片付けるのではなく,若い教師に,教えていかなければいけないのです(2014年12月)
今回の一番よかったのが,野口芳宏先生の言葉です。
引用します。
「現況の困難な中でも,教師は心の広さ,心のゆとり,そしてユーモアを忘れない実力を持とう。それが子供を幸せに導くことになるのだから」
私も荒れた中学校に勤務した経験がありますから,この言葉は実感として良くわかりました。
問題行動が頻発すると,またかという気持ちになり,うつむいてしまう教師が多かったです。
しかし,そんな時こそ職員が団結して対処していく必要があります。
さすがに頻発する問題行動を楽しむというところまではいきませんでしたが,ある程度の心の余裕をもって,対処していこうという共通理解はできていました。
心にゆとりがあれば,問題行動を起こす生徒たちにも冷静に対応できます。
また,そんな生徒たちのいいところを見ようとする気持ちも生まれます。
そんな意味でも,この野口先生の言葉は,心に残りました。(2014年12月)
90の名言のうち,ノートにメモしたのは次の言葉1つだけです。
命の使い方,5つの誓い
・口は人を励ます言葉や感謝の言葉を使うために使おう
・耳は人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう
・目は人の良いところを見るために使おう
・手足は人を助けるために使おう
・心は人の痛みがわかるために使おう
この言葉は,塚腰勇人さんの言葉だそうです。
塚腰さんは,スキー中に転倒し,全身まひになってしまった体育教師です。
そんな方の言葉ですから,とても重い言葉です。
この5つの誓いは,命は人のために使うことが大切さと塚腰さんは言っているように思います。
塚腰さんの公式HPはこちらです。
http://ameblo.jp/inochi-jyugyo
(2014年12月)
1月末に公開する道徳授業の指導案を書き始めましたが,なかなか先に進まなくなってしまいました。
そこで,買い込んでいた数冊の本の中から1冊を選んで読み始めると,一気に読んでしまいました。
死期を迎えた人たちの最後の願いを叶えようと努力する青年が主人公です。
4つの物語で構成されていますが,それぞれの話には,軽いどんでん返しが用意されています。
初めて読んだ作家でしたが,なかなか面白い1冊でした。
100冊読破を目指して頑張りましたが,目標達成ができそうもありません。
しかし,最後まで頑張って読みます。
このブログの記事も2400回を迎えました。
訪問者も30万人に近づいています。
今後ともよろしくお願いします。 (2014年12月)