最初に読みたいSF10冊(書きかけ)

最近、「SFを読みたいのですけど、何から読めばいいですか?」という質問を受けることが増えました。

そこで、SFを読み始める人におすすめしたい10冊を選びました。ご興味を惹かれるものから読んでみてください。

『夏への扉』 R.A.ハインライン

優秀な技術者にして起業家のぼくは家庭用ロボットを発明し、これから希望に溢れた人生を送るはずだった。

ところが部下と姦通していた最愛の恋人に裏切られ、自分のつくった会社を追い出され、ロボットの設計図を取り上げられた挙句、冷凍睡眠にかけられてしまう。

目が覚めた先は三十年後の世界。自分が発明したはずの家庭用ロボットは街にいきわたり、自分がつくった会社は大企業に発展していた。

絶望的な状況におかれながらも、自らの頭脳と機転で危機を切り抜けてゆく主人公、そしてテンポよく展開するストーリィが魅力的。

最後の頁を閉じるとき、心地よい読後感が胸に込み上げてくる名作。

SFを読み慣れていない人でも、すらすらと読み進められると思います。

R.A.ハインラインは、映画『スターシップ・トゥルーパーズ』の原作である『宇宙の戦士たち』の作者として有名でしょうか。他に、『月は無慈悲な夜の女王』など。

『サハラ砂漠の秘密』 ヴェルヌ

アフリカ探検隊の一員として出発した兄が、反逆罪で処刑されたという報が届いた。

兄がそんなことをするはずがない。事件の真相に疑問を抱いたジェーンは、政府の調査団とともにアフリカに赴く。

しかし、アフリカの奥地には謎の科学都市がつくられていた。敵の魔の手がジェーンに忍びよる。

アニメ『パタパタ飛行船の冒険』の元ネタ(のひとつ)としても知られる作品。

広大なサハラ砂漠を舞台に、ジェーンの活躍する様子が爽快です。

作品が書かれた時代を考えると、飛行船をはじめとする様々なSFガジェットは驚異的。ヴェルヌの優れた洞察力の産物でしょう。

ヴェルヌはSFの父とも呼ばれる、SFの開祖の一人。他に、『海底二万里』『八十日間世界一周』など。

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』 ディック

『いさましいちびのトースター』 ディッシュ

『火星人ゴーホーム』 ブラウン

『宇宙消失』 イーガン

『星を継ぐもの』 ホーガン