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昔を忘れる

【7. 箸休め番外編】の目次へ

遂に10月になってしまった。本来なら大いに祝うべき誕生日がやって来た。団塊の世代の均茶庵は、目出度く後期高齢者という、名誉はあるが、それ以上に気持ち悪い称号をいただいた。勲一等並みだったのは昭和の時代で、いまや人口の15%もいる。4人に1人が75歳以上になるのは、もうすぐ近い将来だと言う。

自動車免許の歴史

均茶庵は、乗用車の免許を1967年1月に取った。自動二輪の免許も、同年の7月に取った。自動車を運転する機会がなかったから、より手軽に手に入るバイクの免許を取ったわけだ。そして、アルバイトをして、早速中古の125ccを買った。それから、55年が経ち、遂にお別れの時が来た。「免許証返上」実際には、すぐに警察署に免許証を持っていくわけではなく、2024年の免許失効を待つ。それまでは、免許証を身分証明書代わりに使う。しかし、愛用しているホンダPS-250を、近日中に処分してしまうから、もうバイクに乗る機会はない。乗用車は、米国から帰国した2009年から運転していない。


南米チリのサンチャゴ市で、スペイン語で試験を受け、免許を取った。その後、米国ノースカロライナ州ラーレイ市で、実技試験も含め、英語で免許を取った。何と、3カ国語で免許試験を受けている。中国でも免許を取ってみたかったが、これは達成出来なかった。勿論、チリと米国の免許は、もう失効済みだ。

日常生活の変化

自分で運転をしなくなるとは言っても、日常生活に不便はない。均茶庵は、茅ヶ崎市の街中に住んでおり、JRまで歩いて10分もかからない。市内のバス便も多い。そもそも老年になったから、外出する機会が極端に減っている。

カヤック

しかし、毎日の楽しみには、大きな支障が生まれる。先ず、カヤックができなくなる。これまでは、PS-250の荷台にファルトボートのファルホーク415を載せて、伊豆や三浦や芦ノ湖あるいは近場の湘南海岸・馬入川まで走った。海・川の浜でカヤックを組み立てて、思う存分1日を過ごした。7-11のおむすびを持てば、その先には行動を妨げる物が何もない。ただ自分だけの自由な世界があった。(この頃は、食が細くなったので、おむすびではなく、専らコロッケパンか焼きそばパンだが。)しかし、もうファルトボートを運ぶ方法がない。

キャンピング

PS-250にキャンピング用品を積んで、世附川や玄倉川で一晩飲み明かす事もできなくなった。バイクで行ける一番奥まで走り込む。勿論、こんな所には、バスが来ない。そこから、リュックを担いで1時間くらい歩き、川の畔にテントを張る。人影は、昼でも殆ど見かけない。暗くなると、人っ子一人いない。闇に光るのは、鹿か狸の目の光りくらいなものだ。聞こえる音は、川の流れとけら(キツツキ)の木を啄く響きだけだ。その分、空の星が数え切れない。河辺の水洗に失敗し、酔っ払いが思いもかけず、冬の水を泳ぐこともある。翌朝は、必ず二日酔いに苦しむ。

トレッキング

山歩きにも、大きな制約が出来た。これまでは、思いついたらトレッキング・シューズを用意して、丹沢まで走り込めば良かった。時間にも頓着しない。朝4時に起きて、すき家の朝食セットを食べ、7-11でお弁当を買う。帰りも、山から下りて来たら、一休みしてバイクに乗る。お天道様以外の事情は、一切気にかける必要が無かった。

所が、これからは、バスの時刻表を調べなければならない。バスの便数は、もの凄く少ない。特に、登山道に近いバス停の平日の便数は、涙が出るほどだ。これまでは、土・日・休日を避けていたが、そんな贅沢は、もう言えない。それ以上に、そもそもバスが通じていない路線が多い。そんな場所のトレッキングは、諦めなければならない。

コケ

均茶庵は、山のコケを見るのが大好きだ。しかし、行ける場所は、もう限られてしまった。交通の便が制約となるのは勿論、そもそもコケの生えて居る環境に近づけなくなる。観光客や登山者が沢山入っている場所は、どうしても乾燥が進んでしまう。コケは乾燥を嫌う。均茶庵が行けるコケの好地は、どんどん少なくなってしまう。20年以上楽しんだこの趣味からも、遠く遠く離れなければならない。


足・ちゃり・バス

PS-250との別れは、日一日と近づいてくる。殆ど、涙だ。しかし、時間の遷りだけは、どうしようもない。最後のツアーは、西丹沢と決めた。PS-250の埃も、しっかりと落とした。海・山・川と全て分れて、新しい生活のモードを作らなければならない。そんな事は、可能なのだろうか。

バイクの生活から、足・ちゃり・バスの生活に変わる。ちゃりは、宮田Folio1996とブリジストンTransitに乗っている。平地であれば、一日50kmくらいまではツアーできるだろうか。しかし、均茶庵の好みは、ただ走る事ではない。走りはあくまでも交通の手段だ。走った目的地の先で、「何か」をすることだ。だが、荷物を運びながら走る手段が、無くなってしまう。

ただただ諦め。周りの環境が変わったら、自分も変わるしかない。昔を忘れて、新しい今を始めなければならない。さて、どうなることか。こんな事は、友達に聞いても何の役にも立たない。自分の路は、自分で探す。

221010 均茶庵


追記)221026 均茶庵


遂に、PS-250を廃車処分した。同時に、自動車保険・任意保険・JAF会員もキャンセルした。

「神奈川県国民健康保険被保険者証」が、「後期高齢者医療被保健証」と「マイナンバーカード」に変わった。本人だけは、変わらない(つもり)。

月やあらぬ春や昔の春ならぬ わが身ひとつはもとの身にして


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