第7回「水神」碑前追悼式

2020年7月30日、第7回「水神」碑前追悼式を無事行いました。

(1) 今年はコロナ禍の中、実施が危ぶまれましたが、ちょうど道内の往来自粛が緩和された時でもあり、思い切って実施することにし、ぎりぎりのタイミングで、会員の皆さんに通知しました。コロナ禍で、イベントが中止になったのでという方もおり、いつもより多い17名の方が参列しました。札幌はじめ、江別、北広島、留萌、旭川、矢臼別、北見、留辺蘂の道内各地から自家用車で、集合場所の野村興産イトムカ鉱業所入口にある、「イトムカ鉱山発祥の地」碑の前に午後1時に集まりました。道新北見支社の方も2名参列してくださいました。

そこからさらに4キロほど下った国道わきに車を移動し、そこで長靴に履き替え、虫よけスプレーをかけ、クマよけの爆竹を鳴らして少し歩き、巌の上に立つ「水神」碑前に到着しました。

お花とお供物を供え、留辺蘂町大雄寺住職米田さんの読経で、この地で尊い命を落とした方々を弔い暫し合掌しました。

*昨年秋の留辺蘂町公民館で開催した「民衆史を語る会」講演会において、講師の森亮一さんが調べてくださったこの「イトムカ鉱山」で亡くなった方々の最新コピーを参加者の皆さんに配布しました。中国人犠牲者29名、朝鮮人犠牲者30名、日本人22名の犠牲者が判明しています。その中には「西本願寺札幌別院」の合葬された遺箱に未だ眠ったままの遺族のもとに帰っていない遺骨があります。

(2)その後、ダムの跡地を散策しましたが、例年よりも草が伸び、鬱蒼としていて驚きました。いつもは草木も伸びず、ぽやぽしゃした感じだったのですが。これも、異常な気候変動の影響でしょうか。

再び車で2~3分下って、水銀の「排水処理施設」を見学しました。いまだに赤者色の濁った廃水がわずかに流れていて、鉱山の後始末の大変さを思いました。ここも例年より草がぼうぼうにのびていました。

(3)再び場所を「つるつる温泉」に移動し、懇談会としました。以下、その内容です。

議題1 「慰霊碑を建てる会」その後の状況

①会員数1,(20,8,15現在)=50人(前年46人ー1人+5人)

道外=6人(仙台1,埼玉1、大阪豊中1,東京国立1、京都1,会津若松1)

道内=44人(札幌13,留辺蘂8,北見5,江別3,北広島2,矢臼別2,旭川1、帯広1,留萌1,函館1,遠軽1,銭函1,清里1)

②募金(20,8,15現在)

2208913円ー700144円(彫刻家二部黎さんへ前金70万円+手数料)=1508769円(前年+523540円)

*30万円の募金の篤志家あり

*延べ人数=285人 道外 34人(前年+6人) 道内 251人(前年+70人)

③今後の募金活動について

*最低目標の200万円は達成されたが、引き続き上積みを求めてゆく。

*会員会費の年間1000円は維持費として続ける。 会員を増やす。 値上げも考慮?

議題2 慰霊碑の建立地について

〇19年5月の北見市での話し合い(7名参加)で、「留辺蘂町墓地」を大候補として、小川市議、轡田市議から北見市長に要請していただいが、反応なし。

〇20年2月、市長に手紙を書くが、返事がなく、6月下旬に直接訪問してお願いしたいと申し出たが、連絡ないので電話すると、秘書課長の渡.

辺さんから「難しい案件で、今お会いしても前向きな返事ができないので待ってほしい」との話。

〇20年7月初め、①今後の管理について、②墓地にふさわしいデザインを考えている ③遺骨の件(西本願寺札幌別院に眠っている遺骨があること)について

第2信を送る。折り返し、渡辺さんから「もう少し待ってほしい」旨の電話あり。

〇今後の対策にまとめて「野村興産」への配慮など、市長として悩ましい問題があるが、置戸町には町営墓地に「殉難碑」が建っている。)

②留辺蘂町墓地を買い取る?

④宮下町の私有地(須磨印刷)について?

議題3 今年度の秋の講演会について

コロナの見通しが立たないので、今年度は中止としたい。

それに代わるものとして、今までの経過などまとめて会員に報告したい。

議題4 規約第6条「役員」増員の件

現在、代表1名、幹事1名のみで、代表が会計をも兼ねているが、幹事を増やしたい。

会計係りは、代表の近くの札幌在住者が望ましい。

また、地元における宣伝などの担当者をもう一人増やしたい。

議題5 慰霊碑のデザインについて

二部さんから模型を示されて、説明を受けた。

〈台座=約1メートルの上に、辰砂を模した石を、ステンレスの細い棒何本かで支えるイメージ〉

台座の下の土台はコンクリートは、業者に作ってもらわなければならない。

以上