『イトムカからのメッセージ』
―― 目次 ――
〈ドキュメンタリー〉
ふるさとイトムカの埋もれた歴史を追い求めて
第1部 大府飛行場殉難者つ追悼式参列
第2部 唐 元鶴さん来道まで
第3部 唐 元鶴さんを迎えて
キミさんの詩
中国黄石市に 唐 燦さんを訪ねて
〈創作〉
「水神」碑の前で イトムカ訪問 選鉱場をバックにして
前列中央 中国から来道した唐 元鶴さん
「水神」碑再訪
〈エッセイ〉
平和を希って―四季折々にー
あとがき
発表年月日
著者(木村玲子)の「あとがき」より
2008年に故郷への思い出集『思い出のイトムカ』を仲間とともに編集しました。
多くの方々に、かけがえのない故郷への思いを綴っていただいたその中に、”徴用”で働いていたという数人の方のものがあり、イトムカの埋もれた歴史に改めて覆いを馳せたのです。
その二年後、思いがけず、戦時中に中國から強制連行されイトムカで働かされたというお二人の方に、愛知県東海市で会うことになり、私の新たな歴史が始まりました。
この本は、主にそのときからの体験をドキュメンタリーとして綴ったものと、それを題材に創作した文を収めたもので、大部分は既に発表したものを加筆訂正し、まとめたものです。
いつしか「慰霊碑」を建てたいという思いに駆られていますが、容易なことではないことを痛感し、道半ばではありますが、その思いを少しでも共有していただけたらという願いを込めています。
ここまでの過程の中で、多くの方々の援助がありました。登場するお名前の方々、イニシャルを遣わせていただいた方々に深く感謝いたします。
多くは年に一度発行する、所属する文学会の冊子に載せたもので(ペンネーム泉 恵子)、繰り返しも多くなりました。また、”キミさん”こと簑島キミさんは、生前私に、「あんた、書きなさい、本を作りなさい」と励ましてくれました。
巻末の短いエッセイは、地域のミニコミ紙に掲載されたもので、300字以内という制約の中で、良い経験をさせていただきました。
まとめるにあたって、アイワードの松木新さんと竹島正紀さんに大変お世話になりました。
また、カットは友人の大北直子さんに描いてもらいました。
拙い文章ですが、読後の感想などお寄せいただけたら嬉しく思います。
木村 玲子
2016年4月
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