西田憲一

私のイトムカアルバム

「憲法発布の日に男の子が生まれ同僚の勧めもあって憲一と名付ける。あまりにも自分に似ていることに驚く」昭和二十一年十一月三日の父の日記からです。私はイトムカに生まれ、小学六年生までの一二年間を過ごしました。還暦を過ぎた今でも、私にとってイトムカの美しい自然や、心優しい人々の中で育てられた日々は、良い思い出を超え、心の光り輝く宝物です。いざ紙面に向うと、沢山書きたいことがあって、何から手を付ければ良いのか思い悩みますが、今はもう見られない私には大変印象深い情景があります。