第5回 56号ダム跡地「水神」碑前追悼会兼懇談会
2018年のイトムカ56号ダム跡地「水神」碑前追悼会兼懇談会は無事終わりました。
参加された皆様にはお疲れさまでした。
以下、その様子をご報告いたします。
(1)8月2日(木)午後1時、野村興産イトムカ鉱業所入り口の「イトムカ鉱山発祥之地」碑前に、留辺蘂、北見、旭川、
矢臼別、北広島、札幌から車6台、11人が集合しました。早速4キロ程下った、56号ダム跡地「水神」碑に向かいました。
①国道39号線より、200メートルほど北奥に入ります。虫よけスプレーをかけながら歩きますが、連日の
暑さで道は乾いていて比較的歩きやすく虫も少なかったようです。
「水神」碑前の藪を鎌で刈り、足場の悪い碑の前に集まって、花束、お供物を供え、線香を焚き、録音機か
ら流れる微かな 音の「般若心経」を聞きながら、理不尽で苛酷な労働のために命を落とした方々を偲んで黙
祷しました。
会員の岩井さんが持参した「朝日新聞」のコピーを読み合い、その後、水銀ためのため池だったダムの跡地
を歩きました。
処理施設前
今はすっかり埋め立てられていて草木が生え、全貌はつかめませんが、中心部は痩せ地で草は伸びないようです。
②更に車で2分程下ったところの「処理施設」を見学しました。未だに赤茶色の水銀漏水が溜まっていて、ここを監視し続け
ています。
(参照)朝日新聞18年7月26日付記事
「元工員の最期 平和を考える糧に」
「朝鮮半島出身者遺族へ 室蘭で調査報告会」
第2次大戦中、室蘭で亡くなった朝鮮半島出身の少年の遺族が、亡くなった経緯を知りたいと、日本大韓民国民団室蘭支部に
問い合わせたところ、当支部が調査して、そのいきさつが分かった。この度、遺族を招いて、その報告会が開かれた。
イトムカにも通ずる話ではないかという思いからの紹介でした
(2)3:30~5:20まで、滝野つるつる温泉にて以下の懇談を行いました。
議題1 「慰霊碑を建てる会」その後の状況) 水神碑裏面
①会員数(18、8,20現在)=31人(前年+11人)
道外5人 道内26人(留辺蘂、北見、旭川、札幌、江別、北広島、矢臼別、小樽、遠軽)
〇会員を増やすには?
組織体としての有効な動きができていない(組織化されていない)問題点。
②募金(18,8,20現在)=865195円
103人=道外23人(前年+2人) 道内80人(前年+16人)
〇今後の募金活動について
イトムカ関係者だけでなく、多くの人に広く関心を持ってもらうために
マスコミに働きかける 篤志家?を見つける
目標額? 200万円+α(できるだけ増額したい)
議題2 規約第6条「役員」について
〇 幹事の増員……現在1名(江刺家好治さん)の増員を図りたい
主として地元留辺蘂における宣伝活動、その他(どなたかお願いできませんか?)
議題3 モニュメントについて
〇建立地について更に検討したい
現在の候補地……留辺蘂町の私有地3か所(宮下町、元町、旭公園)のほかに、
* 旧森林鉄道官公の汽車の発着場所……ここからイトムカに運ばれた
* 留辺蘂駅付近……石北線で運ばれ降りた所
* 留辺蘂墓地
*印は留辺蘂総合支所などとの交渉が必要
議題4 講演会について
〇 昨年33名の参加 久しぶりの留辺蘂町での講演は良かったと思う
〇 今年度の予定
* 時 10月6日(土)
* 所 留辺蘂町公民館
* 内容 「反戦・平和の国際連帯―最近の朝鮮半島の平和の動きにも触れて」
お話 伊藤悳夫(とくお)さん (北海道AALA(アジア・アフリカ・ラテンアメリカ)連帯委員会理事長)