第6回「水神」碑前追悼式兼懇談会報告

第6回(2019年)のイトムカ56号ダム跡地「水神」碑前追悼式兼懇談会は無事終わりました。 参加された皆様にはお疲れさまでした。以下、その様子を報告いたします。

(1) 8月1日(木)午後1時、「野村興産」イトムカ鉱業所入り口の「イトムカ鉱山発祥の地」碑前に、留辺蕊、

北見、旭川、北広島、札幌から車7台、10人が集合しました。

今年は、留辺蕊大雄寺の米田住職さんや、7月30日付の「道新」きたみ・オホーツク版の案内記事を見た

という方、道新北見支社の本郷記者も加わり、少ないながらも多彩な顔触れでした。

北海道では記録的な猛暑の続く中でしたが、移動した56号ダム付近の林の中はさすがに暑さは和らいでい て、 いつものように長靴に履き替えたり、虫よけのスプレーをかけたりし、江刺家さんがクマよけの爆竹を鳴

らしながらダム跡地に建つ「水神」碑前まで歩きました。

「水神」碑前の草刈りを、例年のように、旭川の福士さんが手早く刈り取って下さり、皆で足場の悪い碑の前 に 集まりました。花とお供物の間に置いたろうそくに火をともし、御線香を焚き、これも初めて本格的な米田住 職さんの読経で、この異国の地で苛酷な労働のために命を落とした方々を偲んで、暫し合掌しました。

(2)その後、ダム跡地付近を散策し、更に車で2~3分下ったところの「水銀処理施設」を見学しました。

(3) 今年の懇談会は、初めて温根湯福祉センターで行いました。以下、懇談の内容です。

議題1 「慰霊碑を建てる会」その後の状況

①会員数(19,8,18現在9=46人(前年31人+15人)

道外=5人(仙台1 埼玉1 大阪豊中1 京都1 会津若松1)

道内=41人(札幌13 留辺蘂6 北見4 江別3 北広島2 矢臼別2 旭川1 帯広1 留萌1 余市1 函館1 遠軽1 銭函1

登別1 鹿部1 紋別1 音更1)

*地元留辺蘂との繋がりをもっと深めることが大事と思われる。

②募金(19,8,18現在)=1685373円(前年865195円+820178円)

-70万円(彫刻を依頼している二部黎さんに前金として3分の1支払い)-144円(手数料)

=985229円

延べ人数 209人=道外28人(前年23人+5人) 道内181人(前年80人+101人)

③5月2日付「道新」記事の反響大 電話その他50人からの問い合わせとカンパあり

*留辺蘂仏教会との繋がりが持てた

④今後の部金活動をどのようにするか

引き続きマスコミへの働きかけ 篤志家を見つける 身近な人に訴える等

*クラウドファンディングについては考慮中

議題2 規約第6条「役員」について

◎ 幹事の増員を図りたい……現在1名(江刺家さん)の増員を図りたい……主として地元北見、留辺蘂地区における宣伝活動等

◎ 会計係……現在代表が兼務しているが、係を設けたい

*地元との繋がりを深める中で検討してゆきたい

議題3 慰霊碑(記念碑?)の建立場所について

①第1候補として 現在「留辺蘂町墓地」を北見市に要請中(小川清人市議 轡田恵美市議)

(5月16日 北見市において7名の参加で検討)

②第2候補地 宮下町の私有地(須摩印刷)

議題4 講演会について

◎ 2019年10月26日(土) 15:00~17:00 ◎於:留辺蘂町公民館

講師 森亮一氏(斜里町郷土史研究会員 「知床の歴史を守る会」代表)

演題 第1部 「橋梁に刻まれた鉄道の記録―根北線鉄道敷設工事から登録有形文化財への途ー」

第2部 「伊屯武華水銀鉱(野村伊屯武華水銀鉱)地崎組・土屋組殉難者(中国人・朝鮮人・日本人)名簿」

講師プロフィール 1938年夕張市生まれ

池田高校定時制を出て、58年旧国鉄に就職。

29年間の機関紙生活の後、分割・民営化で87年春に退職し、専門学校卒業後自営の治療師に転身。

国鉄時代から北見のオホーツク民衆史講座に連なる活動を続ける。

北海道新聞の公募ノンフイクション、民衆史道連「続・掘る」、「文芸網走」「文芸北見」誌、「斜里町郷土研究」誌などに

発掘した新事実を公表。道の開拓殉難者・受難者調査委員会の調査員を務めた。

網走市在住。

以上