総合T----------日本画基礎演習2-2

日本画基礎演習1が無事に合格できたので、2の第2課題も提出しました。

水干絵具でスルメを描く課題です。

目の前に乾燥したスルメをすると、さすがに難しそうで身構えました。

まずモチーフ

色鉛筆で下絵を制作しました。

手漉き麻紙に胡粉を塗ってから水干絵具で描きます。

油絵とは違い、膠を準備をして粉状の絵具を溶くのにちょっと手間がかかります。

拡大すると以外と荒い仕上がりですよ。

膠の扱いになれるとタッチを使わずに描くことができたのではと...

ちょっと考えてみましたが、とりあえずは提出しました。

ここからは、一緒に提出しないといけない感想レポートです。

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色鉛筆の描画では、混ぜて色が作れない色鉛筆でスルメの複雑な質感をじっくりと観察しながら描き進め、その中で水干絵具に取りか掛かった時の混ぜる色を考えながら色を選択して徐々に塗り込んでいった。複雑な渋い色の表現は色鉛筆では描ききれなく、水干絵具での着彩の参考にする程度で終わっておいた。

水干絵具での制作では、初めて使う水干絵具と膠の扱いに、色の定着の不安を感じながら始めた。混ぜ合わせることが可能な水干絵具ではスルメの色相を断片的に作ることはできるが、筆の着彩では複雑な階調の変化が塗りムラのようになってしまい、微妙な色の変化を描き込むことに苦労をした。この点では色鉛筆の方が微妙な色の変化を描きやすいと感じ、そこで、最終的な仕上げを色鉛筆のようなハッチングを使い表面の微妙な調子をつけるように制作した。

日本画の技法や水干絵具の塗り方の知識や体験が少なく、完成した作品はこれでいいのか思ってしまうが、離れて見るとそこそこの素材感が感じられるようになったと思う。筆跡がわからないまでハッチングで描き込めばいいのかもしれなが、これ以上厚塗りをすると剥離するのではないかと心配がありここまでで終わっておいた。膠の比率においても剥離の心配から濃い目になってしまった傾向があると思うので、薄めに使うことができれば筆跡を残さずに描ける方法が見つかったのではないかと思う。

日本画を見ることが好きでこの課題を受けてみたが、この課題をきっかけに膠の取扱いに慣れ、のちには岩絵具で絵を描けるように訓練していこうと思う。