視覚障がいに応じた
教育活動
盲学校では、視覚障がいに応じた教育活動を行うために、以下のような事柄に配慮して各教科等の指導を行っています。
触覚教材、拡大教材、音声教材等の活用を図るなど、幼児児童生徒の視覚障がいの状態等を考慮した指導方法を工夫します。
見通しをもって意欲的、積極的な学習活動を展開できるように、幼児児童生徒が空間や時間の概念を活用して場の状況や活動の過程等を的確に把握できるように配慮します。
幼児児童生徒が、聴覚、触覚、保有する視覚などを十分働かせ、具体的な事物、事象や動作と言葉とを結びつけて、言葉を正しく理解し活用できるように指導します。
幼児児童生徒の視覚障がいの状態等に応じて、点字または普通の文字による読み書きを系統的に指導し、適切な表現の能力を養います。
幼児児童生徒が視覚補助具やコンピュータ用の情報機器などの活用を通して、容易に情報の収集や処理ができるように支援します。
幼児児童生徒の視覚障がいの状態等に応じて、指導内容を適切に精選し、基礎的・基本的な事項に重点を置いて指導します。
〇教材・教具や活動の例
●さわる絵本
紙・布・羽根など様々な素材を貼り付けて作った絵本です。
国語の時間や休憩時間に、この絵本をさわりながらお話を聞いています。
●日程表
授業ごとに異なる素材を使用した日程表です。
朝礼時に、じっくり触って今日の予定を確認します。
終礼時の一日の振り返りでは、楽しかった活動の素材を
触りながら感想を発表します。
●歩行~手すりの目印~
校舎内を一人で歩けるように練習します。
手すりに目印(触素材)を取り付け、それを手がかりに目的地に移動できるようにしています。
●点字
点字盤を使って、点字を書いている様子です。点筆という先が細い棒状になった道具で、点字用紙に点字を打っています。
また、点字は、パーキンスブレイラーという点字用タイプライターやパソコンを使って書くこともできます。(パーキンスブレイラーで点字を書いている様子は、「盲学校の教育活動」の「自立活動とは?」のページに掲載されています。)
●手指操作・触察の学習
目的に応じて手指がうまく使えるように、様々な教具を使って学習しています。
これは、穴の中にペグをさす練習をしているところです。
●拡大読書器
拡大読書器を用いると、高倍率の拡大が可能です。
弱視の幼児児童生徒は、文字や図などを拡大して見ながら学習しています。
●弱視レンズ
遠用レンズを使って黒板の文字を読んでいます。
近くのものを見るときは、近用レンズを使用します。