電車を触る体験

~R5.6.20 一畑電車 松江しんじ湖温泉駅~

「電車を触る体験 ~R5.6.20 一畑電車 松江しんじ湖温泉駅~」

 幼稚部、小学部、中学部、高等部普通科の幼児児童生徒11名は、しんじ湖温泉駅で停車中の回送車両を触らせていただきました。触らせていただいたのは7000系の新型車両です。普段通学で使用している生徒でも、じっくりと時間をかけて触って確認することはできないため、大変貴重な経験をすることができました。

 電車が大好きな幼児は、色々なボタンやスピーカやはしごを触って見つけては、一畑電車の方に質問していました。手が真っ黒になるほど、そして、きっと今回の体験学習に参加した人の中で1番、車両の色々な場所を触ったと思います!

 券売機で乗車券を購入した小学部児童と中学部生徒は、見えにくい人にはタッチパネルの操作は難しいということを感じました。

 運転席に興味津々の中学部生徒でしたが、大事な機器がたくさんある運転席には入ることはできませんでした。しかし、運転手さんから話を聞いたり、ブレーキにはめる金属のレバーを持たせてもらったりしました。

 普通科生徒は、つり革の中で一部違う色になっているところを見つけ、一畑電車の方に質問し、優先席の前のつり革が黄色(他は黒)になっていることを知りました。

 視覚障がい者のホームからの転落事故が深刻な問題になっています。幼児児童生徒らは皆、ホームから線路をのぞきこんだり、白杖を使ったりして、その高さ(130~150cm)を実感していました。この経験が、今後の安全な利用に繋がるよう願っています。

 その他、フカフカのシートが気に入って、じっくり触って感触を味わっている姿、車内に設置されたしまねっこの人形を触ったり一緒に記念撮影をしたりして嬉しそうな姿、運転手さんから「車両は3億円で手作りであること」など色々な話を聞いて驚いている姿等々、主体的に活動する姿がたくさん見られました。

 幼稚部と小学部は、そのままその電車に乗って一畑口まで行きました。電車のドアやアナウンスの音、エンジンや車輪の音、色々な音やスピード感やゆれを集中して感じ、楽しみました。触る体験から乗る体験と続けてできたことで、一層の興味関心や理解に繋がりましたね。

 一畑電車様には、盲学校幼児児童生徒のために、松江しんじ湖温泉駅に電車を留め置いて、体験時間を作っていただきました。一畑電車様にとっても初めての試みだったそうです。心より感謝いたします。幼児児童生徒たちには、この貴重な体験をこれからの学習や生活に生かしてほしいと思います。