緊急時対応学習

インシデント学習、緊急時対応学習を行いました

 校内臨床実習の一環として、専攻科理療科2年生と専攻科保健理療科3年生を対象に「インシデント学習」「緊急時対応学習(患者搬送)」を実施しました。

 インシデントとは「重大な事件・事故などに発展する可能性をもつ出来事や事件」のことで、アクシデント(事故)の一歩手前の事態です。これについての説明を聞いた後、臨床実習におけるインシデントにはどのようなものがあるか、インシデントをなくすにはどのような対策を取ればいいかを話し合い、事故防止に対する意識を高めました。

 緊急時対応学習では、まず施術中に救急車を要請しなければならない患者さんの異変にはどのようなものが考えられるか、またその時にはどのような行動をとったらよいかを、ペアワークや発表を通して確認しました。

 そして、施術中に患者さんが体調を崩したという想定で、教員によるデモンストレーションを行い、緊急事態発生から救急車要請までの一連の流れを確認し、その後、生徒が施術者役、教員が患者役および指導者役となり、ロールプレイを行い、緊急事態発生時の状況説明の練習をしました。生徒からは、「練習の段階だったのにパニックになってしまい、伝えるべきことを伝えられなかった。今後は必要な情報を頭に入れて、実習に臨みたい」、「常にいろんな状況を想定することの大切さを知った」などの感想が聞かれました。

 今後の臨床実習では、患者さんとしっかりコミュニケーションをとったり、様子を確認したりすることで状況を把握し、できるだけ落ち着いて対応できるよう、生徒・教員皆で心掛けようと思います。