幼稚部・小学部・中学部・高等部本科普通科

単一障がい学級・重複障がい学級の教育活動


 幼稚部小学部・中学部・高等部普通科には、視覚障がいを有する児童生徒が在籍する単一障がい学級と、知的障がいや肢体不自由など、視覚障がい以外の障がいを併せ有する児童生徒が在籍する重複障がい学級があります。

 個々の児童生徒の実態に応じて教育課程を編成し、個別またはグループでの学習を行っています。

単一障がい学級

 単一障がい学級では、小学校・中学校・高等学校普通科に準ずる教育を行っています。国語、算数(数学)、理科、社会等の各教科や、道徳、特別活動、総合的な学習の時間等の領域の学習です。また、個々の児童生徒が自立を目指し、障がいによる学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するための活動として、自立活動が行われています。(詳しくは「自立活動とは?」のページをご覧ください。)


重複障がい学級

 重複障がい学級では、各教科や領域の学習の他に、児童生徒の実態に応じて以下のような「各教科等を合わせた指導」も行っています。「各教科等を合わせた指導」では、一つの教科だけではなく、広範囲に、各教科等の内容が扱われます。

1.日常生活の指導

 日常生活指導は、児童生徒の日常生活が充実し、高まるように日常生活の諸活動を適切に指導するものです。

 例えば、衣服の着脱、洗面、手洗い、排泄、食事、清潔など基本的生活習慣の内容や、あいさつ、言葉遣い、礼儀作法、時間を守ること、きまりを守ることなどの日常生活や社会生活において必要で、基本的な内容です。

2.遊びの指導

 遊びの指導とは、遊びを学習活動の中心に据えて取り組み、身体活動を活発にし、仲間とのかかわりを促し、意欲的な活動をはぐくみ、心身の発達を促していくものです。

 例えば、砂遊び、粉遊び、粘土遊び、音遊び、劇遊び、遊具を使った遊び、自然と触れ合う遊びなどの活動です。

3.生活単元学習

 生活単元学習は、児童生徒が生活上の目標を達成したり、課題を解決したりするために、一連の活動を組織的に経験することによって、自立的な生活に必要な事柄を実際的・総合的に学習するものです。

 本校では、学校行事に向けての取り組み、校外学習や宿泊学習、修学旅行に向けての取り組み、集会活動(お別れ会等)に向けての取り組み、「作物を育てよう」「収穫祭をしよう」などの季節的な活動を取り上げています。具体的には、話し合い活動、栽培、調理、調べ学習などを、学級単位あるいは合同で行っています。

4.作業学習

 作業学習は、作業活動を学習活動の中心にしながら、児童生徒の働く意欲を培い、将来の職業生活や社会自立に必要な事柄を総合的に学習するものです。

 本校では、調理、農作業、軽作業(紙すき、クラフト手芸)、販売学習などの作業を行っています。