自分から

「自分から」


 私は、4月から中学部の最高学年になりました。私は行事や勉強のときにどんどん自分の意見を言えるような中学3年生になりたいです。そして、中学部のリーダーとして後輩を引っ張っていきたいです。また、受験に向けて、勉強をがんばりたいです。特に頑張りたい数学は、先生にたくさん質問したり、メモを取ったりして努力します。

小学生の頃の自分は引っ込み思案でした。

 同じ教室に仲の良い子がいなくてなかなか自分から話しかけることができませんでした。六年生のときは新型コロナウイルスの影響で他のクラスに行くのが禁止になってしまいました。それから休けい時間は一人で読書をして過ごしていました。寂しくて、同じクラスに仲がいい子が欲しいなと思っていました。

 また、嫌なことや苦手なことに対して自分から断れないことも多かったです。休み時間に友達と遊ぶとき、年下の友達におんぶしてと言われたり、校庭のとなりにある中学校の方に行こうと誘われたりしました。おんぶをした時には、階段を上り下りしないといけなかったり、校庭ではサッカーコートの横を通らなければならなかったりしました。とても怖かったけれど、断れなかったです。

 しかし、盲学校に来てから、職場体験や勉強で、分からないところは聞きに行けるようになったり、学園祭のダンスや学校生活でも、自分から考えて行動できるようになったりしてきました。

 私が引っ込み事案だったのは、自分から話しかけるのが苦手でとても緊張してしまうからです。盲学校に入って、自分から考えて行動するために、努力して乗り越えてきました。緊張しないために、緊張をやわらげるためのカード作りをしたり、深呼吸の方法を担任の先生と考えたりしました。人前で歌うのも、はずかしくて苦手だったけれど、勇気を出して音楽部に入ってから学園祭やコンクールで歌う経験をたくさんしました。人前で歌ったり話したりすることは今でも緊張するけれど、嫌ではなくなりました。

 私は今の自分が好きです。なぜなら、勇気を出して入った音楽部で先ぱい、友達、先生達と歌うのも話すのもとても楽しんでいるからです。学園祭などの行事でも、力いっぱいがんばることができているからです。私は、「自分から」行動することの良さや大切さに気付くことができました。これからもどんどん、「自分から」行動していけるように努力していきたいです。

 ご清聴ありがとうございました。