「バス通学の夢」

「バス通学の夢」               

「お待たせしました。市営バスです。このバスは松江駅行きです。ふくや、松江しんじ湖温泉駅、県民会館前、大橋を経由します。ICカードの方は、ICカードリーダーにタッチしてください。バスカードの方はカード機に通してご乗車ください。危険物は持ち込まないでください。(バスのアナウンス)」

 みなさんには夢がありますか?ぼくには夢があります。それは、将来一人でバス通学をすることです。

 4年生から、歩行の時間にバスに乗る練習が始まりました。ぼくは、バスが大好きなのでバスに乗る練習はとても楽しみでした。でも、練習は、思っていたより大変でした。

 ぼくの家から盲学校までは、乗り継ぎをして2回バスに乗らないといけません。家に帰る時は、まず、盲学校から松江駅行きに乗ります。そして、松江駅で降りたら、1番のりばから南循環外回りに乗ります。この乗り換えが一番難しいです。練習が上手くいかない時は、泣くほどくやしい気持ちになります。そんな時は、本当に涙も出てきて、泣きながらどうしたら成功するか考えています。北脇先生から、ちゃんと点のブロックを数えるようにと言われました。点のブロックの5番目を右に曲がると、1番乗り場に到着します。成功した時は、「できた。これで安心」と思います。一人でバス通学をするという夢に近づいていくのが嬉しいです。

 ぼくは、将来一人暮らしをしたいです。一人で、色んなことができる大人になりたいです。

 中学部でも夢に向かって練習が続きます。一番気を付けたいことは泣かないことです。涙が出そうになったら、「ぼくはできる」と言い聞かせようと思います。一人でバス通学をするという夢を高校生までに叶えたいです。

 「夢に向かってがんばるぞー!!」