球技大会

球技大会

12月5日(火)、中学部以上の生徒が参加して、校内球技大会を開催しました。

7月に中国四国地区の盲学校9校が参加しての体育大会が高知県で行われ、島盲も出場予定でしたが、出発当日の悪天候のため参加ができなくなってしまいました。大会に向けて練習を積んできた生徒たちは、練習の成果を発揮する機会を失い、消化不良だったと思います。そこで、今回の球技大会が企画されました。

球技大会の競技は、フロアバレーボールとサウンドテーブルテニス(STT)です。

フロアバレーボールは、生徒チームVS教員チームの3セットマッチを行いました。生徒チームがチーム

の連携(後衛からの的確な指示や声掛けとそれに応える前衛の俊敏な動き)、ミスの少なさ、そして何といっても気迫で勝り、教員チームを圧倒し、ストレートで圧勝しました。


監督総評:球技大会では、生徒たちはそれぞれ機敏な動きをしていて、応援も盛り上がりました。絶妙なコースにサーブを打つ、豪快にアタックを決めるといった姿があり、試合後にはMVPを選出しました。

フロアバレーボール(試合の様子)

フロアバレーボール(試合の様子)

※フロアバレーボールは視覚障がい者のスポーツです。6人制バレーボールのルールを基本とし、前衛3人(アイマスク着用)、後衛3人(弱視)でプレーします。ネット下40センチの隙間をボールを転がして打ち合います。ボール転がる音や後衛の指示の声など、音を頼りに行います。

サウンドテーブルテニスは、生徒3名、教員1名の計4名でリーグ戦を行いました。生徒はサウンドテーブルテニスを始めて間もなく公式戦も未経験ですが、成長目覚ましく、試合は白熱し、ほとんどの試合がフルセットまでもつれる大接戦となりました。結果は、サウンドテーブルテニス歴数十年の教員が辛うじて1位でしたが、生徒たちが勝てる日はきっと間近です!

STT(教員vs生徒)

STT試合①

STT(生徒vs生徒)

STT試合②

審判長総評:1ゲーム11ポイント先取の3ゲームズマッチ、しかも、運営の都合上3試合連続という通常は実施しない試合形式で行いました。生徒は、普段はミニゲームを繰り返し行うという練習しか行っていませんでしたが、驚くほどの集中力で3試合を戦いました。普段以上に左右への移動も俊敏に行ったり、相手の速いボールに対応したりと技術的にも今まで練習してきた成果が一気に開花したという様子でした。さすがに3試合終了後には、終わった安心感からかほっとした気持ちになったと思いますが、やり切った!大満足!という表情をそれぞれが見せてくれました。STTをとおして、スポーツに対する意欲がさらに高まったように感じました。


※サウンドテーブルテニス(STT)は、視覚障がい者のスポーツです。アイマスクをして行い、音を頼りに打ち合います。ボールには鉛の粒が入っており、転がると音が鳴ります。ネットの下4センチ程度の隙間をボールを転がして打ち合います。