■日時
2025/8/11(月)
■行程
8/10(日)
・新幹線で盛岡駅へ、各自前泊
8/11(月)
・盛岡駅を4時に車で
・6時頃に河原の坊駐車場に到着、登山開始
・12時頃に駐車場に帰着
・早池峰神社、盛岡八幡宮に参拝
・盛岡駅近くの「喜盛の湯」に入る
・「盛岡じゃじゃ麺専門店 小吃店(しょうすうてん)」で夕食
・盛岡駅で解散
YAMAP
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■参加者レビュー
東北の山ってなんとなく夏に登りたいと思う派です。東北のたおやかな山が青々とした緑に染まっている姿がそこはかとなく望郷の思い抱かせるというか、エモいというか。早池峰山は前々から登りたいと思っていたので、夏ど真ん中に企画を立てました。
当初の計画では8月の1週目で予定していたのですが、台風が接近していたため延期し、8/11の山の日に登る計画に変更しました。さあ行こう東北へ。
ということで8/10は各自前泊し、8/11の早朝4時に盛岡駅のパーキングに集合します。前日の天気予報から少し怪しかったのですが、朝の時点から少しパラパラと雨が降り始めていました。でもまだ本降りという感じでもなかったので一縷の望みにかけて登山口へと向かいます。
盛岡から南東方面に約60km、1時間ほど運転して登山口のある河原の坊駐車場に到着しました。天気は...雨でした。賭けには負けてしまったようです。それでも登山ができないほどのジャージャー降りというわけではなく、まだ登山可能な小雨だったので、せっかく盛岡まで来たということもあり意を決して早池峰登山に挑みます。
ということでレインウェアを完全装備して、6時頃に河原の坊駐車場を出発します。山の日ということもあってか我々以外にも登山者がたくさんいますね。これは心強い。駐車場から小田越登山口までは舗装道路を歩いていきます。30分ほどで登山口に到着し、本格的な登山道に入っていきます。
登山道の前半は樹林帯の中を進んでいく感じだったので雨の影響もそこまで受けずにさくさくと登っていけました。ただ足元の蛇紋岩は雨に濡れて滑りやすくなっていたので、ケガしないように慎重に進んでいきます。
登山口から1時間ほど登っていくと樹林帯を抜けて、開けた岩稜帯に出ました。雨はまあそこそこ降っていたのですが、それに加えて風も強くなってきてしまいました。完全にガスっていたので展望はほぼ無し、山頂もどこにあるか分からない状況でした。でもそこに山頂があるなら行くしかない!ということでえっちらおっちら登っていきます。
景色はよくなかったですが、足元には多くの高山植物が芽吹いており、白や青や黄色の花々が可憐に咲いていました。さらに登っていくとアカエゾマツが生えているゾーンに入ります。アカエゾマツは北海道と早池峰山にしか生えていない植物だそうです。早池峰と北海道の間にも山はたくさんあるのに本州だと早池峰山にしか生えていないというのは不思議ですね。
しばらくすると早池峰山の危険ポイントであるけっこうな長さの梯子が見えてきました。晴れていたらそこまでではないかと思うのですが、今日は雨が降っていて鉄の梯子が濡れているのに加えて、雨風が叩きつけてきていることもあり恐怖が倍増です。一歩一歩慎重に梯子を昇っていき無事に通過することができました。帰りもここを下るのかと思うとヒヤヒヤします。
昼からは天気が回復しそうな予報だったので、もしかしたら山頂に着くころには少しは晴れるかと期待していましたがそんなことはなく、雨の中9時頃に無事に早池峰山の山頂に到着することができました。山頂をちょこっと散策し、雨風を避けるために避難小屋に逃げ込みます。避難小屋の中は登山者でごった返しており、皆濡れた服を乾かしたりご飯を食べたりして過ごしていました。我々も少し避難小屋で休んでいくことにします。避難小屋の中ではなぜか岩手山の関係者の方が物販を始めていましたね。
30分ほど休憩し下山を開始します。登ってきた道をピストンで下っていくのですが、下りだとより蛇紋岩が滑りやすくなっていたので注意して降りていきます。再び梯子に差し掛かったときにちょうど風がさらに強くなってきてしまって足がすくんでしまったのですが覚悟を決めて下りていきます。下は見ない、下は見ない。何とか梯子を下り終えたらあとは危険な場所は無いのでサクサクと降りていきます。そして11時ごろには小田越登山口に到着し、12時前に河原の坊駐車場に帰ってくることができました。結局最初から最後まで天気は変わりませんでしたね。
ビジターセンターをちょっと覗いてから駐車場を後にします。近くに温泉が無く、盛岡駅付近の温泉に入ることになったので、少し寄り道しながら帰ることにします。まずは駐車場近くにあった早池峰神社に寄っていきます。この神社は807年に建立されたといわれており、座敷童のお話が残っていることでも有名なようです。杉並木の神聖な空気感に癒されながら参拝します。
早池峰神社を出て、次は盛岡八幡宮に向かいます。こちらは盛岡駅の近くにあり、かなり大きくて参拝者も多い神社でした。つい最近御朱印帳のページが全て埋まってしまい新しい御朱印帳を探していたのですが、盛岡八幡宮のものが青を基調とした落ち着いた色合いの素敵なデザインだったので購入していきます。前の御朱印帳は赤城山を登ったあとに赤城神社で購入したものでした。やはり登山と御朱印集めはセットですね。
盛岡八幡宮を出て「喜盛の湯」で温泉に入っていきます。今日は夏にしては寒さに震える場面が多かったので、温泉で身も心も温まりました。
温泉を出た後は何か盛岡名物を食べようということで、盛岡駅の地下街にある「盛岡じゃじゃ麺専門店 小吃店(しょうすうてん)」で、じゃじゃ麺を食べていきます。じゃじゃ麺は平たい麺の上に肉味噌と、きゅうりや長ねぎなどがのった盛岡の郷土料理で、「盛岡三大麺」の一つです。あとの二つはわんこそばと盛岡冷麺ですね。じゃじゃ麺は初めて食べたのですが、味噌と太麺がしっかりと絡んでおりパンチ力のある味でしたね。とても食べ応えがあって美味しかったです。
じゃじゃ麺を食べ終えて店を出ます。私は翌日に青森の八甲田山に登ることにしたので、盛岡駅で解散しました。天候には恵まれませんでしたが、東北の山の花々や歴史を堪能することができた良い山旅となりました。