■日時

2025/6/14,15(土日)


■行程

6/13(金)博多前泊


6/14(土)

・8:00に博多駅からレンタカーで出発

・10時ごろに長者原登山口に到着、登山開始

・13時半頃に法華院温泉に到着


6/15(日)

・朝食を法華院温泉で食べて8時半頃に法華院温泉を出発

・10時半頃に長者原登山口に到着

・別府温泉に移動、「ひょうたん温泉」に入浴、昼食

・17時ごろに博多へ帰還


YAMAP登山行程

https://yamap.com/plans/code/kLch11vIcoCS1aQp1hX3EBH6_dLk0dK7DITv_hye2Z4iZKUmuzTXD9cDn_BoZ-_eIZU


■参加者レビュー

夏も間近になってきた6月の中旬に九重山と法華院温泉に行ってきました。当初は九重山と由布岳を登る行程にしようと考えていたのですが、九州に住んでいた人から九重山にある法華院温泉に宿泊するのもオススメという話があり、九重山と法華院温泉の企画にした経緯があります。


法華院温泉は坊がつるの北西稜に位置する山荘で、天台宗の一大霊場だったそうです。1300メートルの高台にあり九州では最高所に湧く温泉で、約2時間歩かなければたどり着けない九州きっての秘湯として人気を博しています。ここに泊まるのがとても楽しみですね。


ちなみに私は福岡に新たにオープンしたラーメン二郎に行くのと、paypayドームでの横浜vsソフトバンクの交流戦を観戦するのをセットにしました。


ということで6月に入って天気予報を随時チェックしていたのですが、やはり6月は梅雨のシーズンということで登山予定の日はガッツリ雨予報が出てしまいました。登山日が近づいてきても予報は回復しませんでしたが、私はどっちにしろ九州には二郎と野球のために絶対に行く予定だったので、登山のほうは九重山の山頂に登るのを諦めて法華院温泉までのピストンに切り替えて実施することになりました。


金曜日に博多駅で前泊した翌日土曜日、朝8時頃に博多駅近くのタイムズカーシェア駐車場に集合して出発します。博多駅はまだ曇り空ですね。2時間ほど九州の高速道を進んでいくと登山口のある長者原に到着しました。そして到着する頃にはしっかりと雨が本降りになってきました。まあ仕方ない。ここまでは想定内です。今回の登山はあくまで法華院温泉でのんびりと温泉に浸かることなんですから。


ガチガチの雨装備を身に纏い出発します。私はいつものレインウェアではなくて冬に購入した雪山用のハードシェルを着ていったのですが、出発してすぐにじんわりと雨が染みてきているような感覚がありました。そんなはずは無い、冬山装備は最強だと思って突き進んでいったのですが10分ほどで確実に雨が浸透してきていると気づきました。冬山ハードシェルって雪と寒さは防げても雨の浸透は防ぐことはできないんですね。気温が暖かったのは幸いです。持っていた折り畳み傘をさして進むことにしました。


ただ登山自体は最初の草原以外は基本的には樹林帯を進む感じだったので折り畳み傘があればなんとかなりましたね。1時間半ほど樹林帯を進んでいくと急に景色が開けました。坊ガツル湿原という場所で、九重連山の主峰・久住山と大船山等に囲まれており、標高1230メートルの場所に位置する日本では希少な中間湿原だそうです。本当にどの方向を向いても九重の山々がそびえていて山奥の秘境感にワクワクします。法華院温泉は坊がつるを進んでいった先にあり、登山口から3時間ほどで山奥にポツンと立っている法華院温泉に到着しました。法華院は2階建ての建物が2棟あり、それを渡り廊下が繋いでいる構造で、想像していたよりも大きくて存在感がありました。


到着の受付をしていると山荘の方から「今日は100人近くキャンセルがあった」という話があり、やっぱりこんな雨の日に来る物好きは少ないよなと思いました。ただそれのおかげで元々大部屋で予約していたのを個室に変更してもらえました。そして100人キャンセルがあったということで本当に人が少なくゆったりと過ごすことができる感じでした。雨の中ここまで来た甲斐があったというものです。とりあえずお腹が空いたのでカレーをいただきます。やっぱり山で食うカレーは美味いですね。


本来だったら温泉も時間が細かく指定されて自由に入ることができないようなのですが、この日は好きな時間に好きなだけ入れる感じでした。パンパンの湯舟に15分くらいしか浸かれないかと思っていたのでラッキーでしたね。


ずぶ濡れだったのですぐに温泉に入ろうかとも思ったのですが、少し雨が弱くなってきたということもあり、私は一人で平治岳にサッと登ってくることにしました。ザックは法華院温泉に置いて何も持たずに爆速で平治岳に向かいます。飲み物と行動食も持たずに行ってしまったのは失敗でしたね。思ったよりも時間がかかったのと、雨が降っているとはいえ気温が高く汗をガッツリかいたので、途中でガス欠になるかとヒヤヒヤしました。それでも1時間ほどでなんとか平治岳の山頂に到着しました。山頂にはこの山域で人気のミヤマキリシマが群生していて、霧がかった様子と相まって幻想的な景色が広がっていました。


下山ルートを見失ってしまい少し焦りましたが、なんとか下山し法華院温泉に帰還しました。もうこれで今日の行動は終了なので急いで温泉に入ります。やはり温泉内も人は少なく時間を気にせずにのんびりと湯に浸かることができました。ベランダに出ることもできたので素っ裸で外に出てみましたが外は豪雨になっており、急激に身体が冷えたので慌てて中に戻りました。


ゆったりと湯に浸かって温泉から上がった後は食堂で酒を飲みつつ本を読んで過ごします。ああ幸せ。夕方になるとそのまま食堂で夕食が始まりました。今日泊りに来ている人が全員入っても食堂のテーブルが足りているようでした。夕食はご飯味噌汁おかずの和食でした。山奥でこういう食事を食べれるのって本当に幸せですよね。もちろんご飯はおかわりします。夕食を食べ終えて就寝時間まで部屋でのんびりと過ごします。次の日は登山をせずに長者原登山口に戻る行程で朝8時に出発する予定であり、早く寝る必要も無いので、部屋で晩酌をしながら過ごしました。


翌日、曇り空ではありましたが雨は止んだようでした。予定通り長者原登山口に戻ります。坊がつるから樹林帯に入るときはとても名残惜しい気持ちになりました。素晴らしい場所だったので今度は晴れたときに再訪したいですね。2時間ほど歩いて長者原登山口まで戻ってこれました。雨中の登山ということで危険なところもありましたが、無事に帰ってくることができてホッとしました。


下山後は由布院に行こうかと思っていましたが、まだ時間の余裕もあるので足を伸ばして別府温泉に行くことになりました。九州を横断する高速道路をかっ飛ばしお昼ごろに別府温泉に到着しました。町のいたるところから温泉の煙が出ていて全国でも有名な温泉街といった感じがして風情がありましたね。今回は「ひょうたん温泉」に入浴します。ここはミシュランガイドにも掲載されたエンタテインメント温泉で、様々なタイプの温泉を楽しむことができました。滝のように降ってくる滝湯は珍しかったですね。あとサウナが高温と低温があり、高温のほうは呼吸困難になる暑さでした。


温泉から出た後はひょうたん温泉内にあった食事処で昼食を食べていきます。私はあまり知らなかったですが「別府冷麺」というご当地グルメがあったのでそれにしました。やっぱり登山と温泉の後は麺類を食べたくなります。


ひょうたん温泉を出て博多駅に戻ります。九州を東端から西端まで横断するルートですが別府から2時間ほどで博多に着くんですよね。九州内の距離感が分かっていませんでしたね。夕方前に博多駅に到着して解散しました。私は新幹線を待つ間に「牧のうどん」を食べていったんですが、大盛りにしたら麺が汁を吸って全く減りませんでした。久しぶりにガチ残ししました。博多でうどんを食べるときは気を付けましょう。


雨が降って本来予定していた登山はできませんでしたが、そのおかげで法華院温泉でゆったり過ごすことができましたし、九州の山も温泉も食事も堪能することができた良い山旅になりました。