安達太良山
■日時
2025/3/2(日)
安達太良山
■日時
2025/3/2(日)
■参加者レビュー
2月の日光白根山が悪天候で流れてしまったので、サークルとしては最初の雪山登山となりました。当初は四阿山に行く予定でしたが、もう恒例のように週末の長野の天気が微妙な感じに。直前まで粘ってみたものの長野の天気予報はドンドン悪化していってしまったので、比較的天気が安定していそうな東北方面にエスケープすることに。東北の百名山の中で「安達太良山」を選びました。
東北ということで前泊することにします。前日のうちに郡山駅に向かいます。郡山駅で各々ホテルを確保して、翌日に備えて就寝します。
翌朝、7時に郡山駅を出発して「あだたら高原スキー場」を目指します。東北の朝ということで極寒を想定していましたが、そこまでの寒さでもなく、天候も雲はあるものの晴れ寄りだったので、期待しながらスキー場に向かいます。
8時頃に「あだたら高原スキー場」に到着します。車を出るとまさかの強風にお出迎えされました。スキー場は950mの標高にあるとはいえ、登山口でこの強風ということは山頂付近はどれほどの爆風が吹き荒れているのかと不安になります。
駐車場からすぐに雪道に入りそうだったので、各々アイゼンを装着して登山開始です。山頂の方は雲がかかっていそうでしたし、強風も吹いていたのでいけるところまで行こうというスタンスです。
スキー場の横を抜けると早速しっかりとした雪道が始まります。前に登っている人のトレースがあるのでそこを辿っていけば踏み抜くことはないですが、少しトレースを外れるとズボっといってしまうので、体力温存のために足元を確認しながら登っていきます。
森の中は風も通ってこないので、厚着をしていることもあり身体が温まっていきます。雪山は体温調節が難しいですね。上着を着たり脱いだりして、こまめに体温調節しながら着実に登っていきます。
途中にすれ違った下山中の人に上の方の状況を聞いてみると、薬師岳まで普通の天気だけど、その先はガスっているしなかなか厳しそうとのこと。ただ山頂に向かって登っている人もいるとのことだったので、とりあえず薬師岳まで行って考えてみることに。
1時間半ほどで薬師岳に到着しました。薬師岳から山頂を見てみると完全にガスの中に隠れてしまっていました。風もさらに強いようで雲の流れもかなり早い感じです。
山頂まで登るか否か難しいところでしたが、他にも登っているグループもいましたし、雪が降っているわけではないので、トレースを見失分ければ大丈夫だろうということで、行けるところまで行ってみることにします。
薬師岳を出発してしばらくはまだ視界も良好だったのですが、山頂まで残り30分くらいになってくるとガスの中に入ってしまい、ホワイトアウトに近い状態になってしまいます。風もドンドン強まっていき爆風といえるようなレベルに。ただ足元のトレースはしっかりと見える状態で残っていたので、意を決して山頂を目指します。
薬師岳を出て1時間ほど登るとついに安達太良山の山頂に到着しました。ただ爆風&ガスで標識がかろうじて見えるだけでした。各々標識を写真に収めて、滞在1分ほどですぐに下山を開始します。
下りは滑るようにサクサクと雪道を下っていきます。20分ほど降りると視界も再びクリアになってきて安全地帯にたどり着くことができました。ホワイトアウト状態は遭難の危険が隣り合わせでヒヤヒヤしますね。ここまで下りてきて生きていることを実感します。
薬師岳を通過しさらに下っていきますが、登りとは違うトレースをたどってしまったようで、深い森の中を突っ切るルートに入ってしまいました。ただ麓のスキー場には繋がっていそうなので迷わず突き進みます。
やがて登りの時と同じルートに合流し、無事にスキー場まで戻ってくることができました。いやーちゃんと帰ってくることができて安心しました。
山頂でご飯を食べることができずお腹が空いていたので、温泉の前に昼食を食べることにします。スキー場から少し下ったところにある岳温泉の「御食事処 成駒」というお店に入ります。ビッグなカツが人気のお店で、並んでいる間に店員さんからカツはあと1人分しか残っていないという宣告が。
20分ほど待つと店内に案内されます。かつ丼、カレー、チャーシュー麺などをそれぞれ注文します。店内には雛壇が飾られていて、そういえば明日はひな祭りだったなと思い出します。
10分ほど待つと料理が運ばれてきて、カツ丼の器からはみ出るほどの大きさのカツに驚かされます。この大きさであの値段はリーズナブルですね。カツを少し分けてもらいカツカレーにして頂きましたが肉厚でジューシー!とても美味しかったです。
お腹もいっぱいになったので温泉に向かいます。「陽日の郷 あづま館」に向かうと、宿泊客でもないのに旅館の人が朗らかに出迎えてくれました。日帰り温泉なのに何かすみません。
温泉に入ると熱々のお湯の温度で冷えた身体が一気に温まりました。神津島のヌル冷え温泉依頼の温泉だったので、温泉ってやっぱり熱いのが良いよねと再確認させてもらいます。
温泉から上がり、この日は2台で来ていたので、ここで解散となりました。各々の車で関東に帰還しました。
今年初の雪山登山は、ガスと暴風に阻まれるハードなものとなりましたが、ある意味なかなかできない経験ができたかなと思います。まだ残雪期も続くので晴れた雪山にも登りたいと思います!