■日時
11/22(土) - 11/23(日)
■行程
【11/22(土)】
・8:10頃に新松田駅に集合
・8:25発のバスに乗車
・9:30に西丹沢ビジターセンターに到着、登山開始
・15:30に犬越路を経由して青ヶ岳山荘に到着、山荘で1泊(1泊2食付き9,300円)
【11/23(日)】
・6:30に青ヶ岳山荘を出発
・14:30頃に蛭ヶ岳、焼山を経由して焼山登山口に到着
・タクシーで「相模・下九沢温泉 湯楽の里」へ行き入浴
・タクシーで橋本駅まで移動し、牛角で夕食を食べて解散
■レビュー
毎年丹沢には必ず登りに行っており、2025年は丹沢のどこを登ろうかと考えていたのですが、2016年に大倉から西丹沢ビジターセンターへの縦走をしたときに通過した檜洞丸手前の青ヶ岳山荘に一度泊まってみたいと思い、裏丹沢の縦走をすることにしました。
西丹沢ビジターセンターから入山して1日目は青ヶ岳山荘に宿泊、2日目は蛭ヶ岳を通過して焼山のほうへ抜けていくルートです。焼山のほうは行ったことがなく丹沢で未経験のエリアなので楽しみです。
ということで1日目の朝、小田急線の新松田駅に8時過ぎに集合します。天気予報通り雲一つ無い快晴で絶好の登山日和となりました。駅から少し離れた場所からは富士山も綺麗に見えて期待が高まります。
8時半のバスに乗り1時間ほどで西丹沢ビジターセンターに到着します。センターにはパトロール隊の人がおり、今シーズンで裏丹沢エリアで3人が行方不明になっていると注意喚起されました。裏丹沢は塔ノ岳などがある表丹沢に比べると登山者の数も少ないので要注意ですね。
準備を終えて9時半頃に出発します。初日は6時間ほどの行程です。キャンプ場の脇を抜けて登山道に入ったのですが、いきなり道を間違えてしまい20分ほどロスします。注意注意。気を取り直して本来の登山道から裏丹沢に入山していきます。今回はまっすぐ檜洞丸&青ヶ岳山荘を目指すルートではなく犬越路という見晴しスポットを経由していくルートを選択しました。途中簡単な渡渉もあり、丹沢っぽくない雰囲気を楽しみます。
西丹沢ビジターセンターが標高540mであり、そこから標高1566mにある青ヶ岳山荘までのんびりと標高を上げていきます。心地よいアップダウンを重ねて、12時頃に犬越路に到着しました。犬越路は檜洞丸と大室山の鞍部にある峠であり、丹沢の景色が一望できるため、かながわの景勝50選の一つに選ばれているそうです。奥深い丹沢の景色に癒されながら昼食を取ります。思ったより風が強くて寒かったですね。まだ紅葉が残る丹沢ですがもう冬が近いことを感じます。
寒風が吹く稜線を歩きながら裏丹沢の深部へと入っていきます。小刻みにアップダウンを繰り返しながら進んでいき、この日最後の大物である檜洞丸を登り切ります。前に来た時も思いましたが、檜洞丸は標高は1601m程度であるものの、その山容と現れるタイミングから西丹沢の盟主と呼ばれていることも納得です。魔王みたいな印象です。
檜洞丸から少し下ると青い屋根の青ヶ岳山荘が見えてきました。1日目の裏丹沢縦走はここで終了です。早速受付をしようと中に入るとそこにはすでに、小屋を埋め尽くす登山客の方々が。てっきり青ヶ岳山荘はマイナーな山小屋だから、けっこう空いてて快適なんだろうなーと勝手に思っていたのですが、三連休&紅葉ラストということで30人近い方が宿泊されているとのことでした。青ヶ岳山荘名物のこたつもすでに満席の様子です。ただ運よく奥の個室席を用意してくれたので、こたつにあぶれることは無さそうでほっとしました。
夕方になり、日の入りの時間になったということで檜洞丸の山頂に行ってみると、ちょうど富士山の左側に太陽が沈むところでした。丹沢で日の入りを観るのは初めてだったので感無量です。11月上旬には富士山の頭に太陽が沈むダイヤモンド富士が観れるそうなのでいつか観てみたいですね。
小屋に戻ると夕食の時間です。青ヶ岳山荘の夕食はカレーですね。やっぱり山小屋といえばカレーです。山で食べるカレーは美味しさ100倍でした。夕食後は消灯まで同室のご夫婦と談笑して過ごします。夫婦で登山は憧れますね。消灯時間となり個室に合計6人がみっちり入って眠りにつきます。ふかふかの毛布にくるまれていたので窓際の位置でも寒さを感じることなく熟睡することができました。
翌朝、朝食が5時からなので4時半過ぎに起床します。トイレが小屋の外にあり、故障していて一つしかないので極寒の中で順番待ちします。まだ薄暗い時間ですが、昨日とは打って変わって濃霧に包まれていました。昨晩は見えた町明かりも全く見えません。これは朝日も見えなさそうです。
朝食はおでんでした。おでんとご飯の組み合わせはまああれですね。次来るときはふりかけとか持ってこようと思います。朝食を食べ終えて荷物の整理をし、6時ごろに青ヶ岳山荘を出発します。山荘の人からは塔ノ岳のほうに抜けるルートをオススメされましたが、2日目にバカ尾根を下るのは正直キツイので予定通り焼山へ抜けていこうと思います。
山荘を出発したときもまだまだ濃霧は続いており展望はほとんど無い状況でした。やはり最近の私の天運を考えると2日連続で晴れることはないか。。山荘からはいったん大きく下っていき、丹沢最高峰の蛭ヶ岳まで再び大きく登っていきます。大刻みなアップダウンにひーこら言いながら裏丹沢の縦走を楽しみます。
10時ごろに裏丹沢縦走のベストスポットである蛭ヶ岳の山頂に到着しました。すると先ほどまでガスガスで何も見えなかった富士山方面の雲が一気に晴れて富士山がパッと姿を現しました。雲海も綺麗に見えて本当に神がかったタイミングで絶景を拝むことができました!!これは嬉しい!!というよりホッとしました。絶景を楽しみながら少し早めの昼食をいただきます。
丹沢山、塔ノ岳方面はガスガスのままだったので、予定通り焼山のほうに下りていきます。ここからは基本的には下りなのですが、2回ほど登り返しがあるので気を抜かないで進んでいきます。途中綺麗な避難小屋で小休止を挟みつつ順調に高度を下げていき15時頃には焼山登山口に下山することができました。
この時刻のバスはもうないのでタクシーを呼ぼうとタクシー会社に電話をかけてみたのですが、登山口近くは配車エリアではないと3社連続で断られてしまいました。。ヤバい!!Go Taxiも配車不可となってしまい焦ります。ただ3社目の受付の人が、このタクシー会社なら来てくれるかもと教えてくれて、その会社に電話してみたら30分ほどで来てくれるとのことでした。助かったーー!!路頭に迷ってしまうところでした。
タクシーが到着し、温泉「相模・下九沢温泉 湯楽の里」に向かいます。タクシーに乗っていて思ったのは、焼山登山口がけっこうな僻地にあり、確かにここまでタクシーは来てくれないよなということでした。民家があるならタクシーは来るはずという考えは捨てないといけないですね。30分ほど走って温泉「相模・下九沢温泉 湯楽の里」に到着します。ちょっと橋本駅からは離れているのです離れているのですが、多くのお客さんで賑わっていました。11月下旬にもなると風が冷たくて露天風呂が気持ちいいですね。
1時間ほど入浴し、再びタクシーに乗って橋本駅の牛角に向かいます。登山の後の焼肉は最高ですね!着席し食べ飲み放題コースを選択し、これでもかと肉を注文しまくります。カルビ専用カルビって本当に美味しい。カルビ、タン、ホルモン、ロースと次々と肉をたいらげていき、2周目を腹に収めたあたりで時間になったのでお開きにします。橋本駅で解散して裏丹沢縦走は終了となりました。
登山を始めたときに一番最初に登ったのが丹沢の山で、それ以来毎年来ているエリアですが、まだまだ知らない丹沢の顔があるのだと実感した登山となりました。来年もまた丹沢を堪能したいと思います!