TIMSS(Trends in International Mathematics and Science Study):
IEA(国際教育到達度評価学会)が進めている TIMSS(Trends in International Mathematics and Science Study)と呼ばれる算数・数学及び理科の到達度に関する国際的な調査
目的
初等中等教育段階における児童・生徒の算数・数学及び理科の教育到達度を国際的な尺度によって測定し、児童・生徒の学習環境条件等の諸要因との関係を分析する。
内容
算数・数学、理科
あわせて、児童・生徒質問紙、教師質問紙、学校質問紙による調査を実施。
対象
1 9歳以上10歳未満の大多数が在籍している隣り合った2学年のうちの上の学年の児童
2 13歳以上14歳未満の大多数が在籍している隣り合った2学年のうちの上の学年の生徒
(日本では1は小学校4年生、2は中学校2年生が対象)
調査実施年
1964年から実施。1995年からは4年ごとに実施。
結果の推移
2023年にTIMSSは実施されました。TIMSS2023として、コンピュータを使用した調査形式(eTIMSS)に移行し、世界中の国と地域で実施されています。
2023年eTIMSSの結果は、国際教育到達度評価学会(IEA)より2024年末に公表される予定です。現時点では、日本の結果はまだ発表されていません。
参考までに、国立教育政策研究所のウェブサイトでは、TIMSSに関する情報が随時更新されていますので、ご確認くださいhttps://www.nier.go.jp/timss/
2019年のTIMSSでは、日本は小学校算数で5位、中学校数学で4位、小学校理科で4位、中学校理科で3位という結果でした。
国際的に見ると、日本は全ての教科において高水準を維持しています。
教科の平均得点(標準化されており、経年での比較が可能)については、小学校・中学校いずれも、算数・数学、理科ともに、引き続き高い水準を維持している。前回調査に比べ、小学校理科においては平均得点が有意に低下しており、中学校数学においては平均得点が有意に上昇している。
質問紙調査については、小学校・中学校いずれも、算数・数学、理科ともに、算数・数学、理科の「勉強は楽しい」と答えた児童生徒の割合は増加している。小学校理科について「勉強は楽しい」と答えた児童の割合は、引き続き国際平均を上回っているが、小学校算数、中学校数学及び中学校理科について「勉強は楽しい」と答えた児童生徒の割合は、国際平均を下回っている。
詳細な結果は、国立教育政策研究所のウェブサイトで公開されていますので、そちらをご参照ください。https://www.nier.go.jp/timss/2019/result.pdf