本校のリーディングDXスクール事業の推進と、その成果をより豊かなものにするためには、学校内だけの取り組みに留まらず、地域社会、保護者の皆様、そして様々な関係機関との積極的な連携・協働が不可欠であると考えております。令和7年度は、これらの連携を一層強化し、学校を中心とした「学びのコミュニティ」の構築を目指します。
保護者との連携:
ICT活用説明会・体験会の実施: 定期的に保護者向けのICT活用説明会や、実際に端末や学習ソフトに触れていただく体験会を開催し、本校の取り組みへのご理解を深めていただきます。
家庭学習への協力依頼と情報共有: 端末の持ち帰りによる家庭学習の意義や、ご家庭での効果的なICT活用方法、情報モラルに関する注意点などを具体的にお伝えし、ご協力をお願いします 14。学習管理システム等を通じて、お子様の学習状況の一部を共有し、学校と家庭が連携して学習を支援できる体制づくりを進めます。
保護者向けICT相談窓口の設置: ICT活用に関する保護者の疑問や不安に対応するための相談窓口を設け、きめ細やかなサポートを提供します。
地域社会との連携:
地域人材の活用: 地域にお住いの専門家(エンジニア、デザイナー、研究者など)や企業人、NPO関係者などをゲストティーチャーとしてオンラインまたは対面で授業やワークショップにお招きし、生徒が実社会との繋がりの中で学ぶ機会を創出します 1。
地域課題解決学習の推進: 地域の課題(環境問題、地域活性化、防災など)をテーマとした探究学習やプロジェクト学習を推進し、生徒がICTを活用して調査・分析・提案を行う活動を通じて、地域社会への関心を高め、貢献意識を育みます。
学校施設の地域開放: ICT設備を備えた教室やコンピュータ室などを、地域の学習活動やイベント等に開放することを検討し、学校が地域コミュニティの核となることを目指します。
関係機関との連携:
近隣学校との連携: 近隣の小学校、高等学校、特別支援学校などと連携し、ICTを活用した合同授業、教員間の合同研修、教材の共同開発などを推進します 1。特に、小中連携においては、情報活用能力の系統的な育成や、スムーズな接続のためのカリキュラム連携を強化します。
大学・研究機関との連携: 大学や研究機関と連携し、教育DXに関する最新の研究動向を学ぶとともに、本校の実践研究に対する専門的な助言や共同研究の機会を得ることを目指します 13。
教育委員会との緊密な連携: 所属する教育委員会との連携を密にし、事業の進捗状況を定期的に報告するとともに、必要な支援や指導を仰ぎます。また、域内の連携協力校 1 としての役割を自覚し、教育委員会が推進するDX施策に積極的に協力し、地域の教育力向上に貢献します。市のDX推進計画 33 との連携も視野に入れ、地域全体のDX推進に寄与することを目指します。
これらの連携・協働活動を通じて、学校が持つリソースと地域社会や関係機関が持つ多様な知見や資源を結びつけ、生徒にとってより豊かで実践的な学びの機会を提供するとともに、本校のリーディングDXスクール事業を持続可能で発展的なものにしてまいります。