本レポートでは、本校が令和7年度リーディングDXスクール事業指定校として継続的に取り組む研究開発の概要、重点テーマ、具体的な実践内容、そして情報発信と連携の方策について詳述いたしました。
GIGAスクール構想によって整備された1人1台端末とクラウド環境は、教育に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。本校は、この環境を最大限に活用し、以下の点を核とした教育DXを推進してまいります。
情報活用能力の高度化: AI・データリテラシーを含む、変化の激しい社会で必須となる情報活用能力を、全教科横断的に育成します 1。
「個別最適な学び」と「協働的な学び」の深化: AI教材や学習ログ分析を活用し、生徒一人ひとりのニーズに応じた学習支援を強化するとともに、多様な協働学習ツールを用いて対話的で深い学びを実現します 1。
ICTの日常的活用と家庭学習連携: GIGA端末を「文房具」として日常的に活用する文化を醸成し、家庭学習とのシームレスな連携を図ります 14。
校務DXと働き方改革: 校務の効率化を徹底し、教員が教育活動の質の向上に専念できる環境を整備します 1。
先端技術の適切な導入: 生成AI等の先端技術について、倫理的側面も踏まえつつ、探究学習を中心に教育的効果を検証し、適切に導入します 1。
学校改善: 上記を成功に導くためには抜本的な学校改善を行う必要があります。
これらの取り組みは、単に技術を導入すること自体が目的ではなく、あくまで生徒の資質・能力を育成し、教員の専門性を高め、そして学校全体の教育力を向上させるための手段です。過去の実践から得られた成果と課題を真摯に受け止め、PDCAサイクルを回しながら、継続的な改善と発展を目指します。
本校のリーディングDXスクールとしての活動は、地域や保護者の皆様、そして全国の教育関係者との連携・協働なくしては成り立ちません。本特設サイトを通じた積極的な情報発信、授業公開や研究発表会の実施、そして多様なステークホルダーとの対話を通じて、本校の実践知を共有し、共に「令和の日本型学校教育」の構築に貢献してまいりたいと考えております。
今後とも、本校のリーディングDXスクール事業へのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。