本校は、昨年度に引き続き、令和7年度も文部科学省リーディングDXスクール事業の指定校として活動を継続する運びとなりました。これまでの取り組みが評価され、さらなる研究開発と成果の展開が期待されていることの証左であると受け止めております 9。
昨年度、本校では「(昨年度の研究テーマや具体的な取り組みの概要を簡潔に記述)」を重点テーマとし、生徒の(具体的な成果、例:主体的な学習態度の向上、情報活用能力の伸長など)や、教員の(具体的な成果、例:授業改善への意識向上、ICT活用スキルの向上など)といった変化が見られました。これらの成果は、リーディングDXスクール事業の趣旨に沿ったものであり、GIGAスクール構想によって整備された環境を活かした教育実践の一端を示すことができたと考えております。
継続して指定を受けたことの意義は大きく、単に昨年度の活動を繰り返すのではなく、これまでの成果と課題を深く分析し、それを土台として「継続性」と「発展性」を追求することにあります 9。リーディングDXスクール事業の継続校には、初期の段階から一歩進んで、DXを学校教育の中に持続可能かつ効果的に根付かせ、その実践知を地域や全国の学校へ広めるリーダーシップを発揮することが求められています。仙台第三高等学校の「組織的な授業改善の継続と発展」9 に見られるような、学校全体での成熟した取り組みがその好例と言えるでしょう。本校も、DXの実践を日常的な教育活動へと昇華させ、連携協力校 1 をはじめとする他の学校への貢献も視野に入れた活動を展開してまいります。
また、継続指定は、これまでの実践における課題や困難に真摯に向き合い、それを乗り越えてきたプロセスが評価された結果でもあります。沖縄県の指定校が初年度の取り組みにおいて「葛藤や思考錯誤があったのも事実」10 と報告しているように、新たな挑戦には困難が伴うものです。本校も同様に、試行錯誤を重ねながらDX推進に取り組んでまいりました。岡山県立林野高等学校が「課題への対応と今後の展望」9 を示しているように、これらの経験から得られた教訓を令和7年度の活動計画に活かし、より質の高い教育実践を目指すことが、継続校としての重要な責務であると考えております。