PISA2025では、以下の内容が予定されています。
1. 中心分野:
数学的リテラシー
2. その他の評価分野:
読解力
科学的リテラシー
外国語リテラシー(オプション)
創造的思考(オプション)
3. 新しい評価枠組み:
数学的リテラシーの評価枠組みが刷新され、数学的内容知識だけでなく、数学的なプロセスや状況に対応する能力も評価されます。
デジタル時代に対応した新しいリテラシー(情報リテラシー、コンピュータ思考、データリテラシーなど)の評価も検討されています。
4. 調査方法:
コンピュータベースのテスト(CBT)が引き続き採用されます。
PISA2025の詳細な内容については、OECD(経済協力開発機構)から今後発表される予定です。
次回に向けての方針
PISA2025に向けて、文部科学省は下記のような方針を打ち出しています。
読解力向上への更なる注力: PISA2022の結果を踏まえ、読解力向上に向けた取り組みを継続・強化します。特に、読解への関心や読書習慣を向上させるための施策が重視されます。
ICT活用による個別最適化された学習支援:
デジタル教材やAI技術を活用し、生徒一人ひとりの学習状況に合わせた個別最適化された学習支援を推進します。
探究的な学びの推進:
新学習指導要領で重視される「主体的・対話的で深い学び」をさらに推進し、生徒の思考力、判断力、表現力を育成します。
教員の指導力向上支援:
教員のICT活用能力や、新しい学習指導要領に対応した指導力の向上を支援します。
国際的な教育協力の推進:
OECDなどの国際機関と連携し、PISAの結果分析や教育政策の改善に役立てます。
これらの施策を通じて、PISA2025においても日本の生徒が高い学力を維持・向上できるよう、文部科学省は教育改革を進めています。