リーディングDXスクールとしての重要な責務の一つは、本校の研究実践から得られた知見や成果を広く発信し、他の学校や教育関係者と共有することです 1。本校では、特設ウェブサイトを中心とした情報発信に加え、授業公開や研究発表会、さらには地域・保護者・関係機関との積極的な連携を通じて、教育DXの輪を広げてまいります。
本校のリーディングDXスクール事業特設サイトは、本校の取り組みを総合的に発信する中心的なプラットフォームです。サイトの構成にあたっては、たつの市立龍野東中学校の特設サイト 18 や旭川市のリーディングDXスクールHP 21 のように、訪問者にとって情報が探しやすく、内容が理解しやすいデザインと構造を心がけます。文部科学省のリーディングDXスクール公式サイト 6 が実践内容の動画や写真の共有を重視している点も参考に、視覚的にも魅力的なコンテンツ提供を目指します。
主な掲載コンテンツは以下の通りです。
本レポート: 本校のリーディングDXスクール事業の全体像、研究テーマ、具体的な取り組み、成果と課題などをまとめた本レポートを掲載します。
研究紀要・実践事例集:
各教科や特別活動における具体的なICT活用事例を、指導案、教材、ワークシート、生徒の作品例などと共に紹介します 11。
授業の様子や生徒の活動風景を収めた動画や写真を豊富に掲載し、実践の具体的なイメージを伝えます 6。
生徒の成果物: 生徒がICTを活用して作成したデジタル作品(プレゼンテーション資料、動画、プログラミング作品、研究レポートなど)を、許諾を得た上で公開し、生徒の学びの成果を具体的に示します。
授業公開・研究発表会情報:
開催案内(日時、内容、対象者、申込方法など)を事前に掲載します。
開催後には、当日の様子をまとめた報告記事や、配布資料、発表スライドなどを掲載します。
教職員向け研修資料: 校内研修で使用した資料や、ICT活用に役立つ情報、操作マニュアルなどを共有し、他校の教員のスキルアップにも貢献します。
関連リンク集: 文部科学省リーディングDXスクール公式サイト、連携する教育委員会や学校、研究機関のウェブサイトへのリンクを掲載し、関連情報へのアクセスを容易にします。
お知らせ・活動ブログ: 最新の取り組みやイベント情報、日々の教育実践の中で得られた気づきなどを、ブログ形式で定期的に発信します。
この特設サイトは、単なる情報公開の場に留まらず、本校の教育DXへの情熱と具体的な取り組みを発信することで、保護者や地域住民の皆様にご理解とご協力を賜り、また、全国の教育関係者にとっては実践的な知見を得られるリソースとなることを目指します。そのため、コンテンツの定期的な更新と、多様な視点からの情報提供を重視して運営してまいります。
本校では、リーディングDXスクール事業における研究実践の成果を広く共有し、多くの教育関係者や地域の方々にご覧いただくため、年間を通じて計画的に授業公開および研究発表会を実施いたします 2。これらの機会を通じて、本校の取り組みに対するご意見やご助言をいただき、さらなる改善と発展に繋げてまいりたいと考えております。
開催計画:
定期授業公開: 年に2~3回程度、全教科または特定のテーマに焦点を当てた授業公開週間(または公開日)を設けます。
研究発表会: 年度末を中心に、1年間の研究成果を総括する研究発表会を開催します。分科会形式での実践報告や、外部講師を招聘しての講演会なども企画します 2。
対象者:
近隣の小中学校、高等学校の教職員
本校の生徒の保護者および地域住民の皆様
教育委員会関係者、大学等の研究者
その他、本校の教育DXに関心をお持ちの方々
情報提供と参加方法:
開催日時、公開授業の内容、研究発表のテーマ、参加申し込み方法、アクセス、問い合わせ先などの詳細情報は、本校特設サイトおよび学校ホームページ、配布物等を通じて事前にご案内いたします。
参加申し込みは、原則としてオンラインフォーム等で受け付け、スムーズな運営を心がけます。
オンラインでの参加機会の提供:
より多くの方にご覧いただけるよう、一部の授業や研究発表会については、リアルタイムでのオンライン配信や、後日オンデマンドで視聴できる録画配信の導入を検討します 3。これにより、遠方の方や当日ご都合のつかない方にも、本校の実践に触れていただく機会を提供します。
過去の開催実績の公開:
特設サイト等で、過去に実施した授業公開や研究発表会の様子を、写真やダイジェスト動画、参加者からのご感想(アンケート結果など)と共に紹介し、本校の取り組みへの関心を高めます。
これらの授業公開や研究発表会は、本校の教職員にとっては日頃の実践を振り返り、外部からのフィードバックを得る貴重な機会であると同時に、参加される皆様にとっては、ICTを活用した新しい学びの姿を具体的にご覧いただき、自校での実践のヒントを得る場となることを目指しています。積極的なご参加と、建設的なご意見を心よりお待ちしております。
本校のリーディングDXスクール事業の推進と、その成果をより豊かなものにするためには、学校内だけの取り組みに留まらず、地域社会、保護者の皆様、そして様々な関係機関との積極的な連携・協働が不可欠であると考えております。令和7年度は、これらの連携を一層強化し、学校を中心とした「学びのコミュニティ」の構築を目指します。
保護者との連携:
ICT活用説明会・体験会の実施: 定期的に保護者向けのICT活用説明会や、実際に端末や学習ソフトに触れていただく体験会を開催し、本校の取り組みへのご理解を深めていただきます。
家庭学習への協力依頼と情報共有: 端末の持ち帰りによる家庭学習の意義や、ご家庭での効果的なICT活用方法、情報モラルに関する注意点などを具体的にお伝えし、ご協力をお願いします 14。学習管理システム等を通じて、お子様の学習状況の一部を共有し、学校と家庭が連携して学習を支援できる体制づくりを進めます。
保護者向けICT相談窓口の設置: ICT活用に関する保護者の疑問や不安に対応するための相談窓口を設け、きめ細やかなサポートを提供します。
地域社会との連携:
地域人材の活用: 地域にお住いの専門家(エンジニア、デザイナー、研究者など)や企業人、NPO関係者などをゲストティーチャーとしてオンラインまたは対面で授業やワークショップにお招きし、生徒が実社会との繋がりの中で学ぶ機会を創出します 1。
地域課題解決学習の推進: 地域の課題(環境問題、地域活性化、防災など)をテーマとした探究学習やプロジェクト学習を推進し、生徒がICTを活用して調査・分析・提案を行う活動を通じて、地域社会への関心を高め、貢献意識を育みます。
学校施設の地域開放: ICT設備を備えた教室やコンピュータ室などを、地域の学習活動やイベント等に開放することを検討し、学校が地域コミュニティの核となることを目指します。
関係機関との連携:
近隣学校との連携: 近隣の小学校、高等学校、特別支援学校などと連携し、ICTを活用した合同授業、教員間の合同研修、教材の共同開発などを推進します 1。特に、小中連携においては、情報活用能力の系統的な育成や、スムーズな接続のためのカリキュラム連携を強化します。
大学・研究機関との連携: 大学や研究機関と連携し、教育DXに関する最新の研究動向を学ぶとともに、本校の実践研究に対する専門的な助言や共同研究の機会を得ることを目指します 13。
教育委員会との緊密な連携: 所属する教育委員会との連携を密にし、事業の進捗状況を定期的に報告するとともに、必要な支援や指導を仰ぎます。また、域内の連携協力校 1 としての役割を自覚し、教育委員会が推進するDX施策に積極的に協力し、地域の教育力向上に貢献します。市のDX推進計画 33 との連携も視野に入れ、地域全体のDX推進に寄与することを目指します。
これらの連携・協働活動を通じて、学校が持つリソースと地域社会や関係機関が持つ多様な知見や資源を結びつけ、生徒にとってより豊かで実践的な学びの機会を提供するとともに、本校のリーディングDXスクール事業を持続可能で発展的なものにしてまいります。