第13回 田島和枝(笙)
春の響きを聴く
2012年3月16日(金) 19:00開演
プログラム
平調調子(ひょうじょうのちょうし)雅楽古典曲
越天楽(えてんらく)
One9(ワンナイン)より John Cage(ジョン・ケージ)
嘉辰(かしん)
雙調調子(そうじょうのちょうし)
ゲスト:大塚惇平(笙)
笙は雅楽の楽器の一つで、小型のパイプオルガンのようなリード管楽器です。吹いたり吸ったりして音を出すところはハーモニカと似ているとも言えるでしょうか。宮田まゆみさんや石川高さんのご活躍でだいぶ知られてきている楽器です。
田島和枝さんはその宮田さんや田島さんのお弟子さん世代で、伶楽舎というアンサンブルに所属して雅楽曲を演奏するかたわらソロやアンサンブルの演奏もなさっています。今回は古典と現代の両方から笙の魅力をご紹介するプログラミングがなされています。
ジョン・ケージが、東洋や笙そのものにも深い興味を持っていたことは知られていますが、実際その作品を目前で見ることの出来る機会は稀でしょう。その貴重な機会をどうぞお見逃しなく。
平井 洋
The 13th Kazue TAJIMA <Shō, a traditional Japanese mouth organ>
"Listening the acoustics of spring"
Friday, March 16, 2012 7:00pm-
Program
Classical Gagaku music
John Cage, One9
etc.
Junpei OHTSUKA: A guest Shō player
田島和枝(たじま・かずえ 笙)
笙と正倉院復元楽器・竽(う)の演奏。笙を豊英秋(元宮内庁楽部主席楽長)、宮田まゆみ、石川高に、古代歌謡と雅楽合奏を芝祐靖、右舞を豊英秋の各氏に師事。
国立劇場雅楽公演、八ヶ岳高原音楽祭、タングルウッド音楽祭、ウィーン現代音楽祭、薬師寺観月祭、坂本龍一・地雷ゼロキャンペーン、岡野玲子・陰陽師CD参加等、雅楽古典曲から現代曲まで多方面で演奏する。
笙一管での調子の演奏をライフワークとし、またソロ活動として様々な演奏家と共演。「おとのひとひら」主宰。「伶楽舎」に所属。
Webサイト: http://tajimakazue.jp/
大塚惇平(おおつか・じゅんぺい 笙)
ヴォイスパフォーマンスの活動を通して笙の響きの世界と出会う。田島和枝に笙を師事。雅楽の音宇宙に魅せられ、古典の演奏、研究を行いつつ、現代音楽や即興演奏など、笙という楽器の可能性を広げるべく探求している。雅楽古典では特に「調子」の笙一管での演奏の可能性を追求している。