このごろ「永遠」という言葉は詠みにくくなっていないだろうか。
「永遠」は、「いかにも詩的な語彙」としてのありふれ感が強いし、日常語でも、「永遠に終わらないスピーチ」のような誇張的な用法で、だいぶ安売りされている。
自分の愛は不変だといいたいときに使う「永遠に愛す」も、そのときは真剣な気持ちで言うのだろうが、結果としてハッタリの口約束になってしまいがちだ。もしその人が一生かけて愛を全うできたとしても、もとより人間の一生には限りがあるから、永遠ではない。
そういう事情で、「永遠」という語の詩的価値は値崩れを起こしかけていて、いま永遠を詠もうとしたら、「永遠」という語を使わず、たとえば「空」などの語を工夫して使うんじゃないかと思う。
そんな状況でも、これは、と目を留める歌がときうどきあるので、ここに集めておく。
選ぶ基準は、私の好み。ただそれだけだ。
自作すみません、ここに混ぜて置かせてください。
俳句にも「永遠」はとてもたくさん詠まれているようだ。好みで少しずつピックアップ。
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