投稿日: Oct 19, 2014 1:41:1 AM
2014年10月18日立命館大学で開催された年次大会ホットイシュー「大学及び企業におけるイノベーション教育の最前線」の1D03として報告しました。
教育のイノベーションに関する一考察
-高度情報基盤社会における教育とは?-
小粥 幹夫 (日本経済大学 価値創造型企業支援研究所)1834
<概要> ICTを活用した教育改革が叫ばれている。情報知識基盤社会に相応しい21世紀スキルの育成を論じつつも、従来の教育モデルから抜け出せない場合が多い。
教員自身の実践なくして21世紀の生き方やスキルを生徒に説くことはできない。教員が共感して共創する仕組が不可欠である。イノベーションの最近の研究によれば、関係者による議論、プロトタイプの実行、改善積み上げを前提としたシステムデザインが有効とされている。議論の方法もいろいろ工夫され、PBLなど多くの事例も見られる。生徒の学びの科学的な理解も、認知科学に加えて学習科学により人との関わりを通した自己形成が注目され、場の設計、PDCAによる継続的改善、コミュニティ形成などの実践拡大が進んでいる。教員自身の実践なくして21世紀の生き方やスキルを生徒に説くことはできない。教員が共感して共創する仕組が不可欠である。
教育振興基本計画にある「自立、協働、創造」の原点に戻り、正課授業の中にキャリア教育を埋め込む基本の中でその実現を目指すべきであろう。ボトムアップ、意見集約、合意形成に注目して教育のイノベーションについて考察する。
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