投稿日: Oct 07, 2016 3:35:17 PM
日時:2016年10月7日(金) 18時30分―20時30分
主催:
北陸先端科学技術大学院大学イノベーションデザイン・セミナー(公開)
http://www.jaist.ac.jp/innovation_design/activity/workshop/2016/161007notice.html
研究・イノベーション学会イノベーションフロンティア分科会
「構成型研究とイノベーション」サブ分科会と「教育イノベーション」サブ分科会の合同開催)
https://sites.google.com/site/innovationfrontier/
プログラム:
「教育改革理念と課題」(教育振興基本計画審議から)
電子情報通信学会元企画室 JAIST博士課程履修 小粥 幹夫
「構成型研究と社会イノベーション」
研究・イノベーション学会副会長 早稲田大学研究戦略センター教授 小林 直人
「創造思考とデザイン思考の統合とその社会イノベーションへの適用」
日本創造学会評議員長(元会長) 北陸先端科学技術大学院大学名誉教授・客員教授 國藤 進
<討論>
「教育を支える社会システムのデザイン」 (登壇者と参加者による)
本ワークショップは第4回「学びのイノベーション」フォーラムに関連して先行して行うものです。https://www.facebook.com/events/1003077313138854/
20名が集結密度の高い専門的な議論が。2時間のレフレクションも含めて繋がり拡大深化。12.3のパネル討論のテーマは「わたしにできる事!」共通目標は教育改革成功です
この日の議論をW型問題解決法に当てはめて図に表してみました。
「現場先生の活動分析から”主体的・対話的で深い学び”が授業改善の理念(発明)として樹立された。今後の社会実装にはMOTで言われる死の谷克服方法を見出さねばならない。W型問題解決プロセスに当てはめて考えると、”見方・考え方”育成マップ仮説(案)を構成型研究の知見により検証、今後実行計画に繋げること必要となる。小集団によるPDCAによる持続的改善活動はこの際に重要なツールとなる。」
<報告まとめ>
「教育改革の理念と課題 (中教審審議経過と課題)」 小粥 幹夫
8月末に公開されてパブリックコメントに付された教育課程改訂審議まとめの理解を深めながら、理念の図式化を試みた。生徒のアクティブラーニング(AL)と校長のリーダーシップの下での「カリキュラムマネージメント(CM)」は改革の両輪で、教科特有の「見方・考え方」を組み合わせて目指す「資質・能力」を育成する指導内容を「学びの地図」としてまとめるものである。AL普及の次のステップとして「社会に開かれた教育課程」の理念の下での地域や大学、企業との連携したCMは重要課題である。
「構成型研究と社会イノベーション 」 早稲田大学 小林直人
社会イノベーションとは新たな構想、戦略、組織、活動等により社会に飛躍的な価値や発展をもたらすことととされているが、本講演では研究に根差した社会イノベーションを目標に、そのための研究の方法論として「構成型研究」の紹介を行った。「構成型研究」においては、明確な目標を設定し、その達成のためのシナリオ作成、技術要素の統合等を通して研究を構成的に推進することが特徴である。70篇以上の論文の分析から、社会イノベーションのためには「技術的構成」だけではなく、「社会導入のための構成」が重要なことが分かり、その方法論の例を紹介した。
「創造思考とデザイン思考の統合とその社会イノベーションへの適用」 國藤 進
W型問題解決学は川喜田二郎によって提案された創造的問題解決モデルである。講演者はこのモデルのパース哲学流の解釈に基づき、論理プログラミングでアブダクション、ディダクション、インダクションの機能をもつ知識獲得支援システムを実装した。またこのモデルを分析型研究のみならず構成型研究にも適用し、各種の創造活動支援システムを研究開発してきた。本講演ではW型問題解決学の初心に戻り、その社会イノベーションへの実践的適用事例を紹介する。
FB公開イベントページに関連記事があります。https://www.facebook.com/events/1766176460306326
私の使用したpptを以下にアップしました。