エネルギーの観点からみた生命

投稿日: 2013/07/12 11:45:26

1900年代の前半の後半は,生命が,エネルギーをどのように利用しているかについての研究が進みました.

生化学の授業で,解糖系などのエネルギー代謝について習うと思いますが,ATPが鍵になる分子だということがわかってきました.

電子伝達系については,後半の後半,僕が学生の頃の教科書でも,まだメカニズムについていくつかの説があると書いてありました.膜の間でプロトン濃度勾配ができて,それをATP合成に使うという機構が確立するのには,たぶん,1980年代までかかったのではないかと思います.

酵素の上で発エルゴン反応と吸エルゴン反応とを共役させることによって,生命はエネルギーをうまく利用しています.

たぶん,ここまでは,「生化学」なんじゃないかと思いますが,1950年代にDNAの二重らせん構造がわかってから,「分子生物学」の時代に突入します.