フーリエ変換の勉強の過程で、任意関数のマクローリン展開を近似してみました。
これはその時の、メモ書き。。。
指数関数をべき級数多項式(式2)として展開することを考える。
指数関数
- - - - - - - -式1
べき級数多項式
べき級数多項式
- - - - - - - -式2
ここで、サンプリング数 N=4の回転因子
を式2のxにそれぞれ、代入したとき下記のようになる。
- - - - - - - -式3
ただし、上式の各値は式1にN=4の回転因子をそれぞれ代入することで、下記のとおり求められる。
- - - - - - - -式4
ここで、DFT(離散フーリエ変換)の一般式(N=4)を下記に記す。
- - - - - - - -式5
式5を変形させ、式6を得る。
- - - - - - - -式6
ここで、
- - - - - - - -式7
としたとき、
- - - - - - - -式8
となる。
IDFT(逆離散フーリエ変換)の一般式(N=4)を下記に示す。
- - - - - - - -式9
すると、
式9に、式7、8を代入すると、下式を得る。
- - - - - - - -式10
結果、それぞれの値は下記のように求められる。
よって、指数関数のべき級数展開式は、
と展開される。
近似性能の検討
また解析的に、べき級数展開は下記に示すようなマクローリン展開と等価な表現となる。
ここで、x=0を代入したk階微分係数は下記を得る。
上式をマクローリン展開式に代入すると、
を得る。
そこでIDFTより算出した近似した式と比較すると、サンプル数N=4にあるにも関わらず、
それなりの精度で近似出来ていることが分かる。
ただし、この少数サンプルでの近似性は、どんな関数においても成り立つものではない。
実際、30/(5-3x)といった関数を当初、フーリエ変換を用いてべき級数展開することを考えていたが、
N=4では十分な近似性を発揮することはできなかった。