全国学力・学習状況調査の結果

 今年度6年生を対象に行われた全国学力・学習状況調査では、学力面では全国平均より高く、学力が身についているといえます。また、全国的に低下していることが課題となっている自己肯定感や挑戦しようとする意欲は高く、自信をもって何事にも積極的に挑戦しようとする姿勢がうかがえます。

 一方、特にSNSや動画の視聴時間が全国平均に比べ長く、家庭での学習時間が少ないことが課題として明らかになりました。

 詳細については以下にまとめてありますので、6年生だけの問題としてではなく、他学年でも、ぜひお子さんとSNSやメディアとの付き合い方や、規則正しい生活と家庭学習について、話し合っていただければと思います。

1 学習に関すること

〇授業でタブレットの活用の頻度は高く、他の友達と意見を交換したり、調べたりするために使用することが多いです。学習のまとめや発表の時に使われることもあり、表現する活動でもタブレットが多く使われました。また、1日当たりの勉強のために使う使用時間も全国平均よりもだいぶ高いという結果が見られました。家庭でもドリル学習などでタブレットを有効に活用していきましょう。


〇国語の学習の大切さや国語の勉強が好きな児童が少ない傾向が見られました。また、全国に比べて読書時間が少ない児童が多く、読むことに対して苦手意識を感じている児童も多く見られました。学校では、図書館の積極的な利用をすすめ、隙間時間を上手に活用して読書に取り組む習慣を身に付けていきます。家庭でも、テレビやゲームの時間を減らし、読書に親しむ時間を取り入れていきましょう。


〇総合の授業で、自分の課題を立てて情報を集め整理して調べたことを発表する活動に関して、77%の児童が取り組んでいると答えました。また、自分の考えを発表する際に伝え方を工夫しているという児童も多い傾向にありました。今後も、家庭での自由研究や自主学習等を通して、主体的に探究活動に取り組んでいけると良いと思います。

2 生活習慣に関すること

〇1日当たりのSNSや動画の視聴時間が全国平均よりも長く、1日に1時間以上する児童が全体の70%を占めていました。4時間以上している児童も20%を占め、全国よりも2倍以上多いという結果になりました。また、携帯電話・スマートフォンやコンピュータの使い方について、家の人との約束したことを守っている児童の割合が全国より低いという結果になりました。中学校に向けて、使い方やルールなど、家庭で改めて話し合いましょう。


〇就寝時刻や起床時刻が決まっていない児童が全国より多く見られました。また、家庭で計画を立てて勉強をしている児童が少ない傾向が見られました。自分で計画して勉強に取り組むことで、ネットやゲームの時間を減らし、計画的に勉強に取り組めるようになると思います。

3 その他

〇「自分には良いところがあると思う」「難しいことでも失敗を恐れないで挑戦している」という項目が全国平均よりも高い傾向がありました。自己肯定感が高く、頑張ろうとしている児童が多いことがわかりました。家庭でもお子さんが頑張っていることを認めたり励ましたりして、自己肯定感を育めるようにしていきましょう。