レストア作業(バックライト編)
液晶モニタ(以下、モニタ)のバックライトの交換にも挑戦しました。
この作業は高電圧による感電の危険や、モニタの破損の可能性を伴います。本来は素人が行ってはいけない作業です。以下の作業は素人が自己責任で行っているものですから、決して参考にはなさらないでください。
Nxのモニタのバックライトには冷陰極管が使われています。今となっては長寿命で省電力のLEDバックライトが当たり前ですが、20年以上前のモニタとなると大抵この冷陰極管が使われています。冷陰極管はガラス管でできており、蛍光灯に似たような部品です。
アクリル板が外れたら、その下には何枚ものフィルム(フィルムやらシートやら)が入っています。これらのフィルムを外す必要はありません。むしろ外すとフィルム層にゴミや埃が入って、そのまま組み上げてしまうと異物が画面に映ってしまい悲惨です。これらフィルムは透明のアクリル板と液晶画面側との間に挟まっているだけだったので、うっかりモニタを傾けたりすると、バラバラとフィルムが落ちてきます。私も一回やりかけました。重なったフィルムの順番など記録していなかったのでヒヤリとしました。
話を戻しますが、Nxの液晶パネルはアクリル板を外したこの状態ですでに冷陰極管にアクセスできます。しかし、他の98NOTEの液晶パネルはこの限りではありません。
はっきりと変化が分かります。バリバリの新品感です。
冷陰極管も新品の蛍光灯みたいに使用初期はとても明るいのか、輝度を最低に絞っても結構な明るさです。正直なところもうちょっと暗くてもいいくらいです。
モニタを分解した際に、湿気が入り込んだ可能性がありますので、熱で湿気を飛ばそうと、しばらくモニタを付けっぱなしにしていました。そうしたらDOSプロンプト画面のキーテーブルの白い枠が残像として残るようになってしまいました。
こんな時は、このような動画を全画面にして垂れ流しておくと早い段階で改善することもあるそうですが、現状Nxでこの動画を再生する手段がなかったので、BASICでこの動画と同じ映像が流れ続ける簡単なプログラムを組んで1日ほど放置しました。しかし、あまり効果が無く、あきらめて1週間ほど電源を落として放置して直しました。