レストア作業(バックライト編)

液晶モニタ(以下、モニタ)のバックライトの交換にも挑戦しました。

この作業は高電圧による感電の危険や、モニタの破損の可能性を伴います。本来は素人が行ってはいけない作業です。以下の作業は素人が自己責任で行っているものですから、決して参考にはなさらないでください。

Nxのモニタのバックライトには冷陰極管が使われています。今となっては長寿命で省電力のLEDバックライトが当たり前ですが、20年以上前のモニタとなると大抵この冷陰極管が使われています。冷陰極管はガラス管でできており、蛍光灯に似たような部品です。

冷陰極管を交換
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画像は交換前です。症状としては起動時はかなり暗く、1~2分経つと明るさが安定してきます。しかし、それでもやはり黄味がかっているような気はします。外装がいくらきれいになっても、これでは決して新品の雰囲気とは言えません。

くどいようですが、冷陰極管は高電圧の掛かる部品ですので感電すると危険です。まず、作業前にACアダプタが接続されていないことを確認し、バッテリパックを装着していたら必ず外します。また、モニタにとって湿気は大敵ですのでじめじめした部屋での作業は避けたいところです。
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モニタの型番は「NL6448AC32-03」です。コネクタは3つあります。

コネクタの一つは冷陰極管に送電するためのものです。このコネクタは、高電圧に変換するためのインバータ基板に接続されています。外したらモニタを右側から起こし、残りの信号用コネクタの2本(黄色とオレンジ色)を抜きます。
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裏側のアルミパネルを外すと真っ白なシートに包まれた分厚いアクリル板があらわれます。このアクリル板自体は透明なので、アクリル板の中を冷陰極管の光が透過します。このアクリル板の画面側以外を覆っている白いシートで、アクリル板の中の光を反射して広がる構造になっているようです。

アクリル板は特に固定されていないので簡単に外せますが、冷陰極管を取り囲んでいる鏡面のシートを挟み込んであるので、外す前にそれぞれの取り回しをよく確認します。
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アクリル板が外れたら、その下には何枚ものフィルム(フィルムやらシートやら)が入っています。これらのフィルムを外す必要はありません。むしろ外すとフィルム層にゴミや埃が入って、そのまま組み上げてしまうと異物が画面に映ってしまい悲惨です。これらフィルムは透明のアクリル板と液晶画面側との間に挟まっているだけだったので、うっかりモニタを傾けたりすると、バラバラとフィルムが落ちてきます。私も一回やりかけました。重なったフィルムの順番など記録していなかったのでヒヤリとしました。

話を戻しますが、Nxの液晶パネルはアクリル板を外したこの状態ですでに冷陰極管にアクセスできます。しかし、他の98NOTEの液晶パネルはこの限りではありません。
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冷陰極管の寸法は長さが約230mm、太さが約2.6mmでした。交換部品をwebで探しましたが同じような長さと太さのものが無かったので、寸法の近い、長さ228mm、太さ2.2mmのものをaitendoのネット通販で購入しました。何せ細長いので万が一折れてしまった時のために2本購入しましたが、幸いにも1本目でうまくいったのでもう一本はストックしておくことにします。
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画像のように配線はかしめてありましたが、私はハンダ付けしてしまいました。Oリングが冷陰極管に2つ通してありますので、交換したものにハンダ付けをする前に忘れずに通します。今回、太さが若干細い冷陰極管だったので、Oリングが緩かったです。本来ならサイズに適したOリングを手配しておくべきでしょう。収縮チューブで電極部分を露出させないように覆います。

これで完成です。
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交換前は真っ白に光っていたので、なぜあれほど暗いのか不思議でしたが、交換してみて安っぽい改造車のヘッドライトのような青白さに納得しました。色温度がだいぶ落ちていたようです。
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はっきりと変化が分かります。バリバリの新品感です。

冷陰極管も新品の蛍光灯みたいに使用初期はとても明るいのか、輝度を最低に絞っても結構な明るさです。正直なところもうちょっと暗くてもいいくらいです。

モニタを分解した際に、湿気が入り込んだ可能性がありますので、熱で湿気を飛ばそうと、しばらくモニタを付けっぱなしにしていました。そうしたらDOSプロンプト画面のキーテーブルの白い枠が残像として残るようになってしまいました。

こんな時は、このような動画を全画面にして垂れ流しておくと早い段階で改善することもあるそうですが、現状Nxでこの動画を再生する手段がなかったので、BASICでこの動画と同じ映像が流れ続ける簡単なプログラムを組んで1日ほど放置しました。しかし、あまり効果が無く、あきらめて1週間ほど電源を落として放置して直しました。