一体型PS2を制作(PlayStation2Unify)

はじめに

PS2をやりこんだ人なら一度はPS2携帯機、PlayStation2Portableを夢想したことがあるかもしれません。

我が家では今となってはPS2はとっくに押し入れの中ですが、またプレイしたいと思うゲームがいくつか頭に浮かんできます。とはいえ私もいい歳なので、PS2を実家の押し入れから引っ張り出して配線してまた片づけて・・などという気力はありません。

そこで思い立ったのがライトゲーマーの私のためのPS2。PS2携帯ゲーム機の自主制作です。PS2は海外のMOD師たちによってすでに携帯ゲーム機化され、その写真や動画がweb上で公開されています。ですからPS2携帯ゲーム機化の発想は新しくもなんともなく、どっぷり10年以上遅れているわけです。

その作品たちの中にはまるで売り物のような見事な完成品もあれば、製作途中だったりPS2実機として機能性の怪しいもの、フェイク(模造品)まで様々で、PS2の携帯ゲーム機化の壁はかなり高そうです。そんな中、私の電子工作のレベルはというと、電子工作のキットを買ってきて作るのがやっとの初心者レベルです。ちょっと複雑な回路図などはさっぱりわかりません。とはいえ、「面白そうだし分解して配線つないで一つの筐体にまとめれば動くわけだから。」とあまり深く考えずにやってみました。

▼動画でも大まかに紹介しています。

PS2実機としての機能

MOD師達によるPS2携帯機の中には特別な方法でストレージ媒体にゲームを取り込み、メモリカードのデータさえも管理するものがありました。この方法ならばヘビーで故障リスクの高いDVDドライブを搭載する必要はないし、何かと煩雑なPS2専用のメモリーカードからも解放されるので機械としても携帯機化としても合理的であると言えます。また、PCにおけるエミュレータに近い感覚で取扱いをできるようになるでしょう。

ただ、私が好きなゲームのトルネコ3などは、例えばエミュレータのような状況でプレイするとまったく緊張感がありません。メモリカードの内容がいわゆる「ファイル」なので保存データをPC上でコピーするなどいかようにも扱えてしまいます。この手のゲームをプレイしたことのある人ならば実機でプレイして目的を達成し、褒美のアイテムをPS2専用のメモリカードに刻み込むありがたみというものに少なからず共感していただけるのではないでしょうか。

ですから、どんなに無様な出来になろうともあくまでプレーンなPS2実機であることにはこだわりたいと思いました。もちろんヘビーなDVDドライブも搭載します。世にあまた存在するPS、PS2、DVDタイトルを手軽にとっかえひっかえするための重要な窓口であり、それをお茶の間以外で実現することこそがついぞ叶わなかったゲーマーたちの夢だからです。

他にも実装したい機能は、
  • 少なくともDVD映画一本を、通しで再生できる容量のバッテリを搭載する。
  • パッドのアナログ入力機構搭載とDualShock2に近い操作感のボタン・スティック配置にする。
  • 接着剤で部品を固定せず、配線も部品単位でコネクタ化して分解整備可能な構造にする。
  • 表層の機能部品を見ただけで理解できるように、部品自体をアイコン化して簡潔にパッケージングする。パッケージ表面にネジ穴を必要以上に露出させない。ただし、見えない部分の仕上がりは各部品に障害が出ないなら特にこだわらない。
・・です。そのほかの拡張端子やネットワーク機能などについては必要ないと判断しました。その理由は、
  • そもそもこの企画の生い立ちからして、PS2を拡張して使用する方向性のユーザビリティは必要ではない。
  • PS2でのネットワークサービスやインターネット環境がとっくに終了、もしくは更新・整備されていない。
といったところです。

携帯ゲーム機としての機能

携帯ゲーム機の神髄は軽くて小さいことです。ほかにも省電力機能、アンプ、ヘッドホン端子、Wi-Fi、充電式バッテリーとその管理機構など据え置き型ゲーム機にはない機能があらかじめ当たり前のように搭載されています。携帯ゲーム機というのはある意味、フル装備の高性能ハードです。任天堂の3DSなどを修理の際に分解して、その高精細さに呆れた人もいるのではないでしょうか。

私の作品。さんざん大口を叩いておいて今更ですが、結論から言いますとデカくて重いものが出来上がってしまったので携帯ゲーム機として落第点です。浅い知識と技術力の限界です。「Portable」とはとても名乗れないので、苦し紛れに「単一の」の意味の込めて「PlayStation2Unify(以下PS2U)」と命名しました。

せめて振る舞いだけでも携帯ゲーム機っぽくなるよう、据え置き型ゲーム機にはない機能についてはできる範囲で形にできれば、と思いました。
それでも興味を持って下さる方は、続きをご覧ください。