現物合わせでパッドを移植
制作工程はすべてトライアンドエラーの現物合わせです。あらかじめ設計図やら回路図を用意できればいいのですが、制作の途中で思わぬ不具合に出くわして仕様や寸法の変更が必要になった時に柔軟に対応するためです。・・という言い訳はともかく、要するに現物合わせなどというものは知識と技術のレベルが低くて動作を保証できる精密な完成図を作れないことの言い訳に過ぎません。
フィルム基板を延長
ゲームパッドからフィルム基板を丁寧に取り外します。このフィルム基板は導通性の膜のような物質の配線(以下、導膜線)がプリントされており、その上から緑色のラバー質のコーティングを施したような構造になっています。筐体の都合上、○△□×ボタンと十字キー、それとLRの位置が離れますのでフィルム基板を延伸する加工が必要になります。まずはフィルム基板の中央付近ととLRの下あたりのコーティングを剥がして導膜線をむき出しにします。
じつは、この延伸加工にひどく難儀して、たくさんのパッドを無駄にしてしまいました。その道程をここで紹介していると長くなってしまうので、そのありさまは番外編(ゲームパッド)でじっくりと紹介したいと思います。
アナログスティックの基板
アナログスティックは別途基板を用意します。これも現物合わせで位置を決めます。ANALOGボタンのLEDもここに付けました。
部品を調達で触れましたが、ジャンクのパッドのアナログスティック部分は不具合が多いです。いくつかのパッドの中から状態の良いものを選定しました。