2P側も制作

FAMICOM POCKETの売り?である通信プレイ用の2P側も制作していきます。

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通信ケーブルを制作

部品を調達でも書いた通り純正の通信ケーブルは一見6ピンに見えますが、実際に有効なピン数は4ピンだけです。ケーブル上にパターン自体がありません。

4ピンだけでは電源、ビデオ信号、音声信号、ゲームコントローラ信号のすべての送電を賄えないので6ピンのパターンのあるものを諦め半分で探したら、画像のような変態ケーブルをAmazonで発見しました。

通信コネクタの形状の違う新旧ゲームボーイ同士を接続できるケーブルだそうです。このケーブルからコネクタ部分を摘出して使います。

ちなみにこのケーブルで接続してみたところ、5V電源は2P側で1V程度まで電圧降下していました。長すぎるのか細すぎるのか質が悪いのか、その全部なのか線抵抗が高そうです。

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ケーブル

ケーブルはPS2Uを作った時の廃材を利用します。PS2のDualShock2のケーブルです。

8本の被覆線と1本の太めの金属線の計9本を使えるので、

3本を5V電源

2本をアース(うち、1本は金属線)

2本をコントローラ信号

残り2本をビデオ信号と音声信号に振り分けました。

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通信ケーブル完成

ケーブルは約1.5mとしました。電源とアースに贅沢に5本も使ったので深刻な電圧降下もないようで、画質はさすがに劣化しますがモニタも映りました。

コネクタカバーはUSBの自作ケーブルキットを使用しました。千石電商で売っているようなやつです。USBマークは削って、上からラベルを貼ろうと思います。

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2P側の筐体を加工

1P側と違い、2P側は機能が限られています。DCジャック用の穴など、使わない個所は埋めてしまいます。

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2P側のゲームコントローラ

1P側と同じ要領でゲームコントローラを埋め込みます。

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こうして出来上がった2つの筐体。

正面から見る限り、コントローラ部分以外は同じ形状です。

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2P側の内部

2P側に搭載する基盤はゲームボーイの基板の表面を削ったものを使いたいと思います。

これならスイッチやコネクタの位置などがドンピシャなのであとあと楽です。

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2P側は1P側から送られてくるの電源や信号を出力しているだけなので、特別なハードウェアはあまりいりません。コネクタやスイッチ、それとモニタ用の昇圧回路(5V->12V)、ゲームコントローラ電源用の抵抗(5V->3.3V)くらいです。

携帯型ミニファミコンを制作でも書いた通り、バッテリセルの充電機能を搭載し、充電器としても使えるようにしようと思います。

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充電管理

携帯型ミニファミコンを制作で紹介したシンプルチャージャーの充放電管理基板です。

かなり小さく組み込みも容易です。これを2つ準備し、2本のバッテリを1本ずつ管理できるようにしました。

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2P基板完成

加工したゲームボーイ基板に昇圧回路や充電基板、各種端子をはんだや接着剤で固定して一つのユニット基板に仕上げました。

2P側にはサウンドのボリュームではなくミュートスイッチにしました。手抜きです。

1P側よりもはるかに簡単に組立できると思います。