ヘッドライトの黄ばみを何とかする

どんなにワックスやらコーティングやらを施してボディをピカピカに磨き上げたとしてもヘッドライトカバー(以下、カバー)が黄ばんでいる車というのはみすぼらしいものです。御多分に漏れず、私の車も新車で購入してから7年が経ち、いよいよカバーの黄ばみが許されないレベルになってきました。

得てして現在の日本の乗用車のカバーはガラス製ではなくプラスチック製です。プラスチックは柔らかく耐久性に劣りますから、そのカバーを保護するための「ハードコート」なるものが新車には施されてるという話です。この「ハードコート」が日差しや雨風、空気中の排ガスや油などからカバーを保護する代わりに自身が劣化して黄ばんでくるわけですが、少なくとも私自身がカバーの黄ばみを気にするようになったのは購入から5年ほど経った頃だったと思います。

劣化して黄ばんだ「ハードコート」を除去することは簡単です。サンドペーパーなりでカバーの表面を切削してしまえばいいわけです。難しいのは新たに「ハードコート」を施さなければならないことです。

実際にその役目を果たすと謳うケミカル剤が市販されていますが、そういったものを試した知人の話では数ヶ月するとまた黄ばんでくるだとか、ディーラーで施工してくれるケミカル剤は12ヶ月の効果があるとかいう話がほとんどで、これらのケミカル剤は耐久性の面において数年間持続する新車の「ハードコート」とは別物と考えてよいでしょう。

では、新車の「ハードコート」の正体とは何でしょう。あまりに気になるので日産のメーカ窓口に電話で問い合わせてみました。お話しいただいた内容を要約すると、
  • カバーを保護するために「硬い樹脂性のもの」でコーティングしている
  • この「硬い樹脂性のもの」が何であるかは、こちらには公開する資料が無いので分からない
とのことでした。車を作っている方が分からないというのだから、使っている方に分かるわけもなく困ってしまいました。「硬い樹脂性のもの」をヒントに一般人の私に用意できるものと言えばウレタン塗料のスプレー缶ぐらいでしょうか。

99工房ウレタンクリアーを調達
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早速、イエローハットでスプレー缶の透明ウレタン塗料を買ってきました。 ウレタン塗料はラッカー塗料やアクリル塗料よりも乾燥後の塗膜が硬くなります。耐候性にも優れ、塗膜性能は5~6年持続するともいわれています。新車の「ハードコート」とは、もしかしたらウレタン塗料なのではないかと個人的には勘ぐっています。

webでもこのスプレー缶を使ってカバーにコートを施している人がたくさんいました。しかし、取扱いが難しいようで、気温や湿度、塗装面の温度などによって上手くいったりいかなかったりするようです。

1本あれば足りると思いましたが、あとで後悔することに・・。

黄ばみを除去
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この写真だとそれほど酷く見えませんが、実際はかなり黄ばんでいます。この車のヘッドライトは天面まで回り込むような形状をしていますが、その天面側(写真だと左の方)が特に黄ばんでいます。

太陽のよく当たる天面部分は、紫外線による劣化もより早いということでしょう。

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前から見たこの角度だとよくわかります。黄ばんでいるだけでなく表面もまだら状にザラついています。単に劣化しただけでなく、酸化した油やシリコンなどが固着している状態です。到底、カーシャンプーなどで洗い流せるシロモノではありません。

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ウレタン塗料は万が一ボディの塗装に喰い付いてしまうと面倒なので入念に車全体をマスキングします。マスキングが終わったらいよいよ黄ばみを除去します。

あまり目の粗い番手のサンドペーパーで切削してしまうと、切削跡を塗装で埋めきれずに傷だらけのような仕上がりになってしまう可能性があります。

今回は1000番のサンドペーパーで水を掛けながら全体を研磨します。

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砥ぎ汁が黄色く濁っています。この黄色い濁りが白色に変わるまで水砥ぎします。この時、サンドペーパーはなるべく一定方向になるようにやすり掛けをします。

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黄色い砥ぎ汁が出なくなったら2000番のサンドペーパーに変えて、再び全体を水砥ぎします。今度は先ほどの1000番のサンドペーパーと垂直に交差する方向にやすり掛けします。1000番のサンドペーパーの傷を2000番のサンドペーパーですべて消していくイメージです。

水が乾くとカバーが白く曇ってきて心配になりますが、塗装が終われば曇りはなくなります。


塗装
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いきなりカバーに厚塗りすると塗料がカバーのポリカーボネートを侵してしまい、最悪カバーに亀裂が入ってしまうことがあるようです。スプレー缶を少し離し気味にして、すぐに乾くくらいの位置から塗料をパラパラと少しずつ吹き付けます。砂吹きといいます。これを20分おきぐらいに数回繰り返して下地を作る感じです。砂吹きで全体を十分に乾いた塗膜で覆ってから本塗装すれば、カバーを傷めることを最小限に留めることができるという算段です。

表面がザラっとした質感になりますが、本塗装をすると透明になるはずなので・・あれ?ここにきて早くもスプレー缶が軽くなってきました。

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まさか砂吹きで終わってしまうわけにはいきません。急遽、ここから本塗装に切り替えです。しかし、これが間違いでした・・。

妙に焦ってしまい、塗る間隔も早過ぎた気がします。

結局、砂吹きも十分に乾かないうちに塗ってしまったようで、砂吹きの層まで本塗装が入り込むような状態になってしまったようです。かろうじて垂れてこそきませんが・・。

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うっすらと亀裂のような筋が出てきてしまいました。離れていると見えにくいですが、ここまで寄るとよく見えます。

塗装が縮んで亀裂になっているのか、カバーに亀裂が入ってしまったのか、定かではありません。やはりスプレー缶を2本買って、1本目は砂吹き、2本目は本塗装という具合にすればよかったと後悔しています。

じっくりと時間をかけて、2~3日ぐらいに分けてやった方が良かったかもしれません。

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パッと見、きれいになったからいいか。と、自分を納得させることにしました。
新車の濡れたようなツヤっぽさは確かにあります。

また5~6年ほど経って黄ばんで来たら今度は失敗しないようにやりたいと思います。カバーが割れていなければの話ですが。

ちなみにこの後受けた車検はパスできたので、ひと安心です。


いざ、ドライブへ
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ボディにワックス掛けして、エンジンルームとキャビンを掃除して、きれいになった車で友人と箱根のターンパイクまでドライブです。

ろくに走らず、車談議に花を咲かせていました。天気は悪かったですが最高に楽しかったです。