ボディ制作(デザイン編)

すべての内臓部品を組み上げたので外寸を決められるようになりました。細々とした機能部品を制作しつつ、筐体を作っていきます。

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筐体の制作

現物合わせで筐体の高さも決まったので側面用にアクリル板を切り出していきます。前面用4辺、背面用4辺の計8枚必要です。切り出したら電源コネクタ、ヘッドホンジャック、メモリカード(2スロット分)、吸排気口(4つ)などの穴を開けます。

画像は排気口です。グリルはPS2本体から切り出してはめ込みました。PS2っぽい雰囲気がでればいいのですが。後々段差や境目を修正します。

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前面側、背面側の側面ができたら入念に位置合わせをしながら接着して箱型にしあげていきます。

目の当たりにするとかなりのデカさです。初期型のPS2並みの大きさです。

悩みの種だった全面パネルのデザインもこの時点で大幅変更しました。つぎはぎだらけになってしまいましたが、できあがれば格段にスッキリしたフェイスになるはずです。

画面周囲を一段掘り下げました。初代ゲームボーイのように透明パネルを設置するためです。表面はボコボコで仕上げていませんが隠れてしまう部分なので構いません。

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背面パネルに取り付けるLボタンRボタンをゲームパッドから切り出します。ゲームパッドの構造上2つに分かれた状態になっているのでそれぞれ接着します。

背面パネルのLR部分は画像のように富士山型にして多少でも握りやすくしました(何せ筐体が分厚いので)。

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その傾斜面に先ほどパッドから切り出したLRのフレームを接着します。パッド部分を握った感じは上々で配置は悪くありません。重くなければ最高でした。

DVDドライブの穴も開けました。

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マザーボード、DVDドライブを搭載した状態で前面パネルと背面パネルを合わせてネジ止めします。ネジは5本です。

画像のDVDドライブのパネルもPS2本体から切り出した物です。本物感がアップすると思います。使えるものは何でも使います。

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DVDドライブのカバーです。2mm厚のアクリル板ではペラペラ感が出てしまうので2枚構造で4mm厚にしました。さらに重量増です。

スライドスイッチは家にあった壊れたPanasonicのヘッドホンステレオのスライドスイッチを使います。プッシュスイッチだとPS2Uを布団などの柔らかい素材の上に置いた時に、スイッチが押されてカバーが開いてしまうことが考えられたのでスライドスイッチにしました。構造がプッシュスイッチよりも面倒ですが、自分のできる範囲のことはこだわって機能的に仕上げたいと思います。

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筐体のゴム足を取り付ける土台は、アンプに使ったELECOMの激安スピーカから頂戴しました。これを加工して4か所に接着しました。

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小物の制作

バッテリ残量ゲージもデザインを変えました。小さいレンズにチャージ表示の赤色LED、長いレンズには緑色LEDでバッテリ残量が表示されます。チップLEDを使用しました。

分かりやすくて少しはスタイリッシュになると思います。

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音量調節のつまみです。私はボタン式の調節機構が大嫌いなので、PS2Uの音量調節は絶対にダイヤル式かスライド式にしたいと思っていました。

音量調節に限らず、例えば自動車のエアコンの風量や温度の調節をボタンで行うインターフェイスは大至急やめてほしいと思います。

ダイヤル内部を光るようにして、つまみの位置を一目で確認できるようにしました。

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前ページまでのフェイスでは、メインスイッチとリセットスイッチがちぐはぐの場所にあって操作に連続性が無いと紹介しました。

いろいろと電子部品屋のwebなどを巡回しましたが、なかなか適当なものを見つけられませんでした。仕方がないのでスイッチを自作することにしました。これはメインスイッチとリセットスイッチが一体になったもので、スイッチをスライドさせることでメインをOFF-ONし、スイッチを押すことでリセットします。

LEDを内蔵したりして、スイッチとしては格段に大きくなってしまいましたが満足の一品です。

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前面パネルを整理してスッキリ

以前よりもだいぶスッキリしました。

左上に自作スライドプッシュスイッチ、上中央にバッテリ残量ゲージです。パネル中央に漫然と居座っていたOSDスイッチは右上にこじんまりと設置する予定です。

モニタですが、16:9の比率ではPS2の多くのタイトルで横伸びになってしまうので、OSDの設定で4:3表示に固定しています。そうすると画面の左右に黒帯が発生してしまい、何だかむなしいので思い切って黒帯部分は筐体側で埋めてしまいました。DVDで映画などを画面いっぱいで見ると縦長になりますが、あくまでゲーム用途として割り切ります。

モニタの下の左右のスピーカは以前と同じ位置ですが、中央はそのスピーカの音量ダイヤルしかありません。実に簡素で直感的になりました。

ここまで来たら、いよいよ筐体の細かい成形と塗装です。