・名作とされて、SF読書ガイドには必ずと言っていいほど登場するファーストコンタクトテーマのSF。ずーっと絶版で、古書は法外な値段がついてしまっていたため、ヲヤヂなどは、先に続編の『神の目の凱歌』を読んでしまったほど。
・なんでも分解して改良して組み立ててしまう能力には、憧れる。
・実は、戸籍はあまり必要がなかった?とか、社会保障・税番号(マイナンバー)制度があれば戸籍は不要なのでは?とか。
・戸籍にまつわる歴史を振り返り、考えさせてくれる本。
・タイトルには、役に立たない発明を蔑む響きを感じるが、読み進めると、むしろ尊敬の念が強まる内容。
・本当にある特許なのかと思って、インターネットで調べたら(https://ppubs.uspto.gov/pubwebapp/static/pages/ppubsbasic.htm)、ちゃんとあった。
・ビデオゲームの黎明期から今日まで、ゲームがどんなビジネスモデルで稼いできたかを、きめ細かく紹介してくれる。
・火星に人類のコロニーがつくられている世界の話。火星への移住計画は、経済的な思惑で始められ、そして、再び経済的な要因で終焉を迎えようとしていた。
・火星は、遠い。
・ユニークな切り口で数学への興味を引き出すテレビ番組『笑わない数学』の書籍化第3弾で、あの有名なabc予想までも取り上げる。
・適度に数式が掲載され、他の参考図書の紹介も充実。本書に書いてあることを「理解した」と、自信を持って言えないところが悔しい。
・軽自動車は、運転しやすく、荷物もそれなりに積めるので、とても便利だ。そんな軽自動車をここまで普及させたスズキのカリスマ経営者鈴木修の評伝。
・最初に買ったスズキ車は、ワゴンRだった。当時、子供が小さかったこともあり、思い出深い車ではある。
・遠過去から遠未来までのとてつもなく長い時間と、とてつもなく広い恒星間宇宙空間を舞台にした、壮大なSF。電波望遠鏡を構成間宇宙に展開し、遠くを見て、エイリアンと交流したいという、これも壮大な計画を軸に、数々のSF的アイデアが花火のように炸裂する。
・壮大すぎて、何度も読み返さないと、なんだかよくわからない。しかし、わからない方が幸せなのかもしれない。
・日本のため、世界のために知恵を絞る高校生の活躍、敵対する宇宙船を阻止すべく戦う汎用AI宇宙船、銀河を超えて旅をする超未来の究極の人類など、多種多様な世界を舞台にしたSFを堪能しよう。
・過去へのタイムトラベルで危ない目に遭わないためのハウツー本。というより、あえて危ない時と場所を選んでいる気がするが。
・肉食恐竜から逃げるとか、大噴火を生き延びるとか、蛮族の略奪から身を守るとか、ペストで死なないようにするとか、タイタニック号で救命ボートに乗れなかった時の助かり方とか。
・地球内部の核、クジラ、伝書鳩、珪藻、ジェット気流……これらのことは科学の入門書や図鑑などで知っているつもりになっていたが、それほどわかっていなかったことに気付かされる短編小説群。
・要領よく生きられない登場人物たちの心の動きに胸を打たれる。
・男と女の識別、コロナ、放射線被曝量、がん検診、PFASなど、話題になる基準値を考察する本。
・基準値が科学的に決められていると思うなよ、という戒めを頂いた。
・「近所の本屋さん」がなくなって久しいが、なぜそうなったのかが、歴史的な事実から明らかになる本。
・本を売るという商売は、小さな事業所には荷が重いということがよくわかる。
・理科系小説、で、SFとも少し空気感の異なる、日本では貴重なジャンルの短編集。「地に足のついた」科学知識というのを意識させられる。
・NHKでドラマ化したら絶対見る。
・台湾といえば、技術がすごい、国のような国でないような不思議な場所、漢字が旧字体みたいでかっこいい……。こんな印象しかない人は、本書をぜひ読みましょう。
・戦闘妖精・雪風 新3部作・第2弾。謎の異星体ジャムを倒すには、「雑談」が大切ということがよくわかる。
・油彩画の黎明期の15世紀から、20世紀のフォーヴィズム、キュビズム、抽象画までの代表作品を豊富なカラーの図版を使って解説する。作品の鑑賞のための見方だけでなく、作品の時代的背景などもしっかり説明されている。
・読み始めてすぐに、どこかで読んだ気がすると思ったら、すでにモノクロ版の『名画を見る眼』が本棚にあった。嗚呼。
・マルクスの『資本論』をわかりやすい例えと図表で解説。「マルクスの思想を21世紀に活かす道」を考える。
・資本主義は何かおかしいと感じている方が読むと、腑に落ちること満載の本。
・ギャンブルで負けるのはなぜ? なぜ負の数を掛け合わせると正の数になる?
対数が必要なのはなぜ? 虚数ってなんであるの? こんなことを原理から優しく解説してくれるのが嬉しい。最終章ではAIの仕組みも数学的な切り口で説明してくれる。
・難しいことはWeb上の「補遺」にまとめられているが、ちゃんと読まなくてもなんとなくわかったつもりにはなれるので良い。(いいのか?)
・菅原高校平安部は、「平安の心を学ぶ」部活動。1年生の平尾安以加とその仲間たちが、新しい部活動「平安部」を創設し、蹴鞠大会や文化祭で大活躍するお話。
・ゆるい感じの部活動の描写が、いみじ。
・2025年6月現在、イスラエルは、いろいろな国・組織との戦争・闘争を展開している。なぜ戦うのか?その理由が知りたくて読んでみた。
・いわゆる「ユダヤ人」には、様々な宗派というか、系統があり、一括りにできないところが難しい。それでも「ユダヤ人」というまとまりが、国を持たないながら、長い歴史の中で続いてきたことに驚きを感じる。
・情報のつながり=NEXUSが人類を駆動する。これからは、AIが人類存亡の鍵になる。
・著者は、AIが人類を滅ぼすのに、武器を使う必要はなく、人類同士で争いが生じるように情報を生成すれば良いという。
・また、多様性や寛容を是とする民主主義は、独裁者を生み出す危険性を孕んでいるともいう。『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーが少年の頃抱いた疑問、独裁者のルドルフにどうして民衆はだまされたのか?への、父ヤン・タイロンの答え「民衆が楽をしたがったからさ」が名言であることを改めて認識した。
・国立自然史博物館で起こるいろいろな「事件」を「博物学者」を名乗る変人研究員と新人研究員が解決していく、痛快博物館バックヤードミステリー。
・巻末の参考文献のリストが素晴らしい。
・低予算で、高度な観測成果が出せる天文台をつくる…心踊るテーマなのだが…
・天文台建設に取り組む、とある高校の同窓生たちの濃密な人生・人間模様に圧倒される。こういう人間ドラマに惹かれる読者と、人間ドラマどうでもいいから天文台をつくる過程をちゃんと描写しろという読者との葛藤が予想される。
・「文化」とは?本書は、奥深い文化の世界を文化人類学という学問の切り口で考えるきっかけを与えてくれる。
・土は、まだ人間がつくれない。生命体のいない世界では土はできない。
・本書には、土とは何か、土のできるまでのプロセスから始まり、土と植物、土と微生物、土と動物、土とヒトの関係が、わかりやすく解説されている。著者は農学博士ということで、実用的な知識も豊富に披露してくれる。
・とあるテレビドラマを見ていたら「宇宙人」「未来人」「超能力者」が次々に登場する展開になって「涼宮ハルヒかよ?」とツッコミを入れたくなったので、読んでみた。
・あと「異世界人」が出てくれば、完璧か?それとも異世界人は、あなた?
・言語を持つのは人間だけではなかった。著者は、シジュウカラが文法のある言語を操っていることを、観察と実験で実証する。
・自然科学研究の楽しさと厳しさを同時に教えてくれる本。
・世界の常識は日本の非常識とはよく言われることだが、エネルギー政策についてもそれは当てはまることがよくわかる本。
・とはいえ、我々はどうすれば少ないエネルギーで快適な生活を送れるのか。考えねばなるまい。
・「文字」や「車輪」など古代の発明から、「インターネット」や「スマートフォン」など最近の発明までをヴィジュアルに紹介する本。オールカラー見開き2ページで一つの発明を写真や図解で説明しており、見やすい図鑑のようだ。
・時々開いて読んでおくと、雑談のネタが増えるかも。
・1950年代から70年代に発表された宇宙探査テーマの傑作SF作品を集めたもの。地球から遠く離れた地に生きる人類や、人類でないもの織りなす物語を味わえる。
・「果物は冷やすと甘くなるのか?」から始まる、植物にまつわる60の質問に丁寧に答える本。
・高校生が、かなり深い質問をしてくるのに驚かされる。「この人、ホントは答を知っているんじゃないか?」と疑いたくなるような専門的な質問に対し、まだ解明されていないところは、はっきりと「わからない」と答える科学的態度が素敵だ。
・コロナウィルス禍で一躍脚光を浴びた「mRNAワクチン」にDNAが混入していることが一部で話題になったことがあった。mRNAを複製するレプリコンワクチンもいろいろ議論がある。
・このような問題に対応する時、本書の知識は必要最低限のものであるように思える。DNAが混入したとしても、そのDNAのコードから、人体に有害なタンパク質が生成されるかどうかは分からない。影響を知るには精密な観察が必要になるのだから。
・多元宇宙・マルチバース・パラレルワールド…… 言葉はいろいろあるが、別の宇宙で生きる少女と少年とのひと夏の出会いの物語。量子力学の重ね合わせや量子もつれを人の心の有り様と重ね合わせる。硬式飛行船の描写が印象的。
・作品の随所に、茨城県や土浦市への愛が感じられ、ご当地SFの魅力もある。
・数学をテーマにした珍しいテレビ番組の書籍化第2弾。今回は、「◯◯予想」をひたすら解説する。
・ちゃんと数式を豊富に使用して説明を試みようとしている姿勢が素敵だ。