2020年の皆無軟体

「読書の泉」しか更新していません。

本を読むのは好きですが、内容を覚えていないのが、かなり悔しい今日この頃。

読書の泉2020年01月号

『5Gビジネス』 亀井卓也著 日本経済新聞出版社/日経文庫

・新しい通信規格「5G」の基礎知識、海外や国内の活用事例がコンパクトにまとめられている。技術的な内容を知りたい場合は、『5G教科書』(インプレス)などの技術書を参照したい。

・5Gでは、28GHzというミリ波帯の電磁波を使用するため、電波の到達距離が短く、多数の基地局が必要となる。これは、人口が密集する都市とそうでない地方との情報格差が広がるリスクをはらんでいる。また、顔画像や生体認証情報などのプライバシー情報を利用しつつも、いかに蓄積しないかという難しい問題にも気づかされる。

『シンギュラリティ・トラップ』 デニス・E・テイラー著/金子浩訳 早川書房/ハヤカワ文庫SF

・貧しいがゆえに、小惑星の希少資源で一旗揚げる鉱山師になった元コンピュータ技術者のお話。

・彼は、家族のためなら、自分を犠牲にしても構わない。行動は論理的で、自己の利益よりも家族・仲間・人類全体の利益を重視する。なんとも「いいやつ」だ。

・ナノマシンの可能性を夢みる方、AIの未来を想像したい方、太陽系宇宙を縦横に飛び回るスペースオペラで楽しみたい方は、読みましょう。

『ハイウイング・ストロール』 小川一水著 早川書房/ハヤカワ文庫JA

・本書には「浮獣」と呼ばれるモンスターを、武装したレシプロ機で狩る「ショーカ」という職業集団が登場する。モンスターを狩ると報酬が得られ、その報酬で、より高性能な航空機や武装を買うことができる。なんだか、ロールプレイングゲーム(RPG)みたいだな、と感じながら読んでいたら、「あとがき」に「MMORPGの話です」とあって、納得できた。

・人類と環境の問題提起もあり、「風の谷のナウシカ」も再読したくなった。

『論語と算盤』 渋沢栄一著 角川書店/角川ソフィア文庫

・近い将来、壱万円札の肖像画になるらしい著者の、最も有名な本。

・倫理なきビジネスを強く糾弾する。その根拠が、著者自身の豊富な経験と、論語をはじめとする漢籍の数々だ。

・漢文の読み方を復習したくなる一冊。

『世界の起源』 ルイス・ダートネル著/東郷エリカ訳 河出書房新社

・なぜ、ヨーロッパ、南北アメリカ、アジア、アフリカ、オーストラリアでは、同じ人類が生息しているのも関わらず、生活様式が異なるのか。そんな素朴な問いに、本書は一つの答えを示す。プレートテクトニクスや地球の大気循環、地殻変動の歴史、はるか古代から今に至る生態系などを根拠にして。

・人類とて、地球上に暮らす生物である。それを改めて認識する。


読書の泉2020年02月号

『漢語の謎』 荒川清英著 筑摩書房/ちくま新書

・中国語で「手紙」はトイレにあるロールペーパーのこと(ちょっと古い言い方らしい)、氷河は「氷川」と書く。漢字の使い方の微妙な違いが気にかかる。

・江戸時代後期から明治の頃、日本で西洋から入ってきた言葉を漢字で表すことが進んできた。これらの言葉は、中国と日本を行ったり来たりして定着していったという流れが、古文書から分かるのは面白い。

『漢語の謎』 荒川清英著 筑摩書房/ちくま新書

・中国語で「手紙」はトイレにあるロールペーパーのこと(ちょっと古い言い方らしい)、氷河は「氷川」と書く。漢字の使い方の微妙な違いが気にかかる。

・江戸時代後期から明治の頃、日本で西洋から入ってきた言葉を漢字で表すことが進んできた。これらの言葉は、中国と日本を行ったり来たりして定着していったという流れが、古文書から分かるのは面白い。

『音楽から聴こえる数学』 中島さち子著 講談社

・対称性、数列、素数、対数などの数学的な性質が音楽に潜んでいる。本書では、音楽と数学の密接な関係を明らかにする。音源CDも付属しているので、実際に数学を聴いて楽しむことが可能だ。

『我々はどう進化すべきか』 長沼毅著 さくら舎

・ガラパゴス諸島(正式名称はコロン諸島)を生息する生物、島の成り立ち、海のありようなど総合的に考察する本。

・「ガラパゴス化」の意味は、もっと深いんじゃないかと示唆を与えられる。本当のガラパゴス諸島(本当はコロン諸島)を知らずして、ガラパゴスを語るなというところ。


読書の泉2020年03月号

『人間たちの話』 柞刈湯葉著 早川書房/ハヤカワ文庫JA

・生命とはなんだ?監視社会って怖いのか?透明人間ってどうよ?ラーメンは地球人だけのものか?いろいろな疑問が次々と湧いてくる。素晴らしく素敵な科学ホラ話。非常にいい。

・登場人物に共感するところが随所にあって、自分の普通じゃない何かを気づかされる。

『ドラえもんを本気でつくる』 大澤正彦著 PHP研究所/PHP新書

・アメリカの作った土俵の上で、人工知能の開発競争に加わっても、日本は勝てそうもない。ならば、日本の得意な分野の土俵を作ってしまえ。ということで、本書ではHAI(Human -Agent Interaction)を提唱する。

・HAIでは、AI搭載ロボットとそれを使う人間を一つのシステムとして考える。AIロボットは、ちょっと頼りないくらいの方が発展の可能性がありそうだ。

・本書では「機能要件に対する研究アプローチ」として「(1)その機能を実現する(2)その機能を実現しているように見せる(3)その機能を実現せずに許してもらう」とある。この(3)の「許してもらう」は、なかなか奥が深い。

『銀河の片隅で科学夜話』 全卓樹著 朝日出版社

・科学エッセイである。天文学、物理学、生物学、数学、哲学……学問分野を横断する多彩な話題が興味をそそる。

・挿絵がとても素敵。表紙買いしてしまう一冊。

『復活の日』 小松左京著 角川書店/角川文庫

・いわゆる新型コロナウイルスによる肺炎(もう少し正確に言えば、SARS-CoV-2によるCOVID-19)による不安が広がる今、読み直してみたい名作。

・本書は1964年に出版され、1980年代に映画化された。「MMー88」という細菌兵器が、南極大陸以外に住む人類を滅ぼすお話。この菌は、人体に感染すると、菌の本体は溶けてなくなるが、人体に有害なDNAを増殖させる。ウイルスを超えたハイブリッドな病原体だ。

・この作品中では、政府も市民も「たかが風邪」と侮って、ほとんど何の対策も取らないため大惨事となる。わからないものを理解しようとする努力と、わからないものに危機感を持って接することを怠ってはならない。


読書の泉2020年04月号

『危機と人類』 ジャレド・ダイアモンド著/小川敏子、川上純子訳 日本経済新聞出版社

・今、世界はSARS-CoV-2の脅威こそが危機であるが、本書では、政治的な危機を論じている。

・日本についての記述が興味深い。


読書の泉2020年05月号

『「100円ショップ」のガジェットを分解してみる!』 ThousanDIY著 工学社

・いわゆる「100円ショップ」では、LED電球、センサライト、充電器、ブルートゥーススピーカ、ワイヤレスマウスなどの高機能製品が、100円から500円といった低価格で入手可能だ。

・本書は、それらの製品を分解し、回路図を推測する、なんとも素敵な試みだ。ネジがなくてもカッターでこじ開けたり、基板に直接モールドされたIC部品でも、モールドを剥がして顕微鏡で観察したりと、徹底ぶりが素晴らしい。

『一流のエンジニアは、「カタカナ」を使わない!』 片桐あい著 さくら舎

・著者は有名IT企業のエンジニアに対する研修の経験が豊富で、本書の中でも具体的な指導例が多数あり、それだけで価値がある。

・エンジニアが技術だけで仕事ができた時代は終わり、高いコミュニケーション能力が求められるようになった。どうすれば、コミュニケーション能力を高められるのか。本書はそのヒントを与えてくれるが、実際に行動しないと意味はない。


読書の泉2020年06月号

『科学の目 科学のこころ』 長谷川眞理子著 岩波書店/岩波新書

・著者専門の動物に関わる行動生態学の話題はもちろん、科学史や学会裏話など、科学にまつわる幅広いエピソードが、わかりやすい言葉で語られる。

・科学的データに基づく論理的な思考が軽視されがちな我が国にあって、広く科学t科学に興味を持ってもらうために、必要なのことについて考えさせられる。

『大学教授が「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ!』 斎藤恭一著 イースト・プレス

・先生に叱られている感じのタイトルだが、「大学で学ぶとは、こういうことだ」、とわかりやすく教えてもらえる内容である。また、逆境に耐える先生のお話でもある。

・研究者の世界は厳しい印象があるが、本書を読むと、その印象が具体的事例で補強される。

『死の淵を見た男』 門田隆将著 KADOKAWA/角川文庫

・2011.3.11の東日本大震災での津波により、福島第1原子力発電所で甚大な事故が起きた。本書は、事故時に福島第1原子力発電所の運転や管理の仕事をしていた方々のノンフィクション。

・非常事態にいかに対応するか、いろいろな意味で考えさせられる。いずれにしても、事態に対応するのは人間である。しかもプロフェッショナル達だ。

・本書の最後の方にある、工業高校卒の優秀な若い技術者のエピソードが涙を誘う。


読書の泉2020年07月号

『MaaS戦記 伊豆に未来の街を創る』 森田創著 講談社

・” MaaS “ とは ” Mobility as a Service “の略称で、情報通信技術によって、目的地への移動を便利にするらしい。本書は、伊豆半島での観光型MaaSの実証実験” Izuko “の記録。

・ MaaSの肝は、常に持ち歩く端末であるスマートフォンなのだが、それを中核に置いたサービス展開の困難さが、本書を読むとよくわかる。

・最終章は新型コロナウイルスに襲われた伊豆の状況。厄介な感染症とともに生きる時代には、情報通信技術の力が是非とも必要だ。

『昭和16年夏の敗戦』 猪瀬直樹著 中央公論新社/中公文庫

・テレビや新聞が太平洋戦争特集をする夏になった。書店でも太平洋戦争関連書籍が平積みされる。本書は、そんな平積みの山の一つにあった。

・本書では、昭和16年の時点で、軍・官・民の若き優秀な人材を集めた「総力戦研究所」が、日米開戦すれば、必ず負けるという結論を出していたという。

・「開戦」が根拠ないまま、既定方針となってしまった悲劇を繰り返さないためにはどうすれば良いのか。的確なデータを収集・分析するだけでは解決しない難しい問題が、今日にもある。

『「山奥ニート」やってます。』 石井あらた著 光文社

・最寄りの町から車で2時間。限界集落を超えた集落にある、元小学校校舎に住むニートの集団のドキュメント。彼らはニートではあるが、全く働かないわけではない。でも頑張りすぎない。すごいぞ山奥ニート。生き生きとニートでいられる環境をつくるにはどうすれば良いのか、探ってみたくなる。

・山奥でのニートの生活を支援するNPO法人の設立者のエピソードや、古い校舎にニート達が住むようになった経緯など、涙なしには読み進められない。世の中には立派な人がいるものだ。

・「持続可能なニート」がストレスなく生きられる世の中になれば、日本も捨てたものじゃないと思う。


読書の泉2020年08月号

『コルヌトピア』 津久井五月著 早川書房/ハヤカワ文庫JA

・植物を演算装置として活用し、その演算結果を、電磁波を検出する角のような形状の特殊なインタフェースで受信する。そんなシステムが実用化されている未来の話。

・あらゆる生物が、情報処理の道具としてつながっていく、想像を絶する驚愕の世界が描かれる。だがそこに暮らす人々の生活は、今と、ちょっと違うだけで、ゆるくつながっているのが面白い。

『考えるナメクジ』 松尾亮太著 さくら舎

・ナメクジの脳はすごい。本書を読むまで、その凄さを認識していなかった。

・ナメクジの脳を研究している先生は、もっとすごい。その先生に指導される学生は、素敵だ。

『天才科学者はこう考える』 ジョン・ブロックマン編/夏目大・花塚恵訳 ダイヤモンド社

・本書は、「天才科学者」が綴った短い文章が多数集まった本。考えるときの新たな視点を教えてくれる。

・天才でない人には、ちょっと刺激が強すぎるかもしれない。


読書の泉2020年09月号

『ダンゴムシに心はあるのか』 森山徹著 PHP研究所/PHPサイエンス・ワールド新書

・ダンゴムシにも心がある。動かない石にさえも。という、「心」の再定義というか拡張がとても興味深い。

・ダンゴムシを極限状態において予想外の行動を導き出す実験がいくつも紹介されている。その他の生物を使った実験の苦労もよくわかる。

『宇宙へ』 メアリ・ロビネット・コワル著/酒井昭伸訳 早川書房/ハヤカワ文庫SF

・もし、1950年代アメリカの宇宙開発が加速していたら、どうなっていただろうか。本書の冒頭では、大隕石がアメリカの首都ワシントンD.C.に落下し、合衆国政府が消滅する。これを契機に、地球外への人類移住計画の基本となる宇宙開発が加速される。

・本書の主人公は、軌道計算などを仕事とする女性で、宇宙飛行士を目指す。人種差別、ジェンダー問題など数々の障壁が彼女を悩ませる。宇宙開発の進展よりも、こっちの問題の方が心配になる。


読書の泉2020年10月号

『日本史サイエンス』 播田安弘著 講談社/ブルーバックス

・蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の「謎」とされ、諸説乱立する歴史上の出来事を、数字で読み解く。

・微分や積分、統計などの難しい理論を使わなくても、歴史記録上の出来事の信憑性を評価できるところが面白い。とにかく必要なのは、工学の力だ。

『アメリカン・ブッダ』 柴田勝家著 早川書房/ハヤカワ文庫JA

・表題作は、”大洪水”に見舞われた北アメリカで、孤立した居住区に住むネイティブアメリカンが、仏教を説くお話。説法をする相手は、災害を逃れ、肉体を凍結し、情報システムに居所を写したアメリカ人たち。

・今まで気づかなかった、民族学もSFになるという可能性が興味深い。



読書の泉2020年11月号

『20社のV字回復でわかる「危機の乗り越え方」図鑑』 杉浦泰著 日経BP

・社会は移り変わっていくものであり、企業もそれに応じて変われなければ衰退する。

・衰退に対抗し、再び勢いを取り戻すにはどうすればいいのか。本書を読むとそのヒントがもらえる。

・「図鑑」らしくもう少し図があるといいのになどと思ってしまったが、気にしないことにしよう。

『お経と仏像でわかる仏教入門』 釈徹宗監修 宝島社/宝島社新書

・仏教入門本というと、生き方を優しく説くようなものは読んだことがあるが、経典の内容までは立ち入ったものを読んだことがなかった。また、仏像の見方のような入門書は読んだことがあるが、経典や日本仏教の歴史をここまで網羅した内容には初めだ。

・本書は、各種仏教経典(いわゆる「お経」)の紹介や仏像の意味、日本仏教の歴史と今について、網羅的に知ることができる。素敵な入門書だ。カラー写真も素晴らしい。

『トランスヒューマン ガンマ線バースト童話集』 三方行成著 早川書房/ハヤカワ文庫JA

・タイトルがとても意味不明な怪しい雰囲気を醸し出しているが、中身はもっとスゴイ。

・昔話や童話というものには、人間の陰の本性を明るく語るという機能がある。その意味では、本書は、まさに「童話」というにふさわしい作品であるといえる。

『恐怖の地政学』 T.マーシャル著/甲斐理恵子訳 さくら舎

・紛争や戦争はなぜ起こるのか。豊かな国と貧しい国の違いはなんなのか。簡単には答の出ない問いだが、地形や気候を見るとそれを考える大きなヒントになる。

『作曲の科学』 フランソワ・デュポワ著/木村彩訳 講談社/ブルーバックス

・楽譜の基本的な読み方、和音の基本などを説明しつつ、「科学」「数学」の切り口で作曲手法を考えさせる。

・ネット上で公開されている実際の音を聞きながら読めるのも面白い。


読書の泉2020年12月号

『図解入門よくわかる最新量子技術の基本と仕組み』 若狭直道著 秀和システム

・「量子技術」というと、「量子コンピュータ」しか思いつかない方が、太陽光電池もレーザも全部、量子技術の賜物だということを改めて認識できる一冊。

・日本は、古典的なコンピュータ産業ではすでに世界のトップクラスではないが、量子技術ではどうだろうか。これからの多様化する社会では、必ずしもトップである必要はないかもしれないが。

『生命はデジタルでできている』 田口善弘著 講談社/ブルーバックス

・ヒトゲノムの全塩基配列がわかってしまったからといって、生物の全てがわかったわけではない。

・「ボク、アナログ人間だから」という人にぜひ読んでもらいたい一冊。地球上の生命活動の源は、全てディジタル情報に基づいて制御されていることを思い知ろう。あと、化学的・物理的に物質の振る舞いを知ることが、世界で起こっていることを解明する鍵となることも。

『仏教の誕生』 佐々木閑著 河出書房新社/河出新書

・釈迦牟尼、ゴータマ・ブッダ、世尊、ガウタマ・シッダールタ、ゴータマ・シッダッタ……仏教の始祖の名前だけでもこんなにたくさん表記方法があり、スゴイと思う。

・本書を読んで認識を新たにしたのだが、仏教は、マイナーな人のための宗教なのだ。社会からこぼれ落ちた人々が、苦しみから解放されて生きるための方針を示してくれる。素晴らしい。

『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』 伊藤公一朗著 光文社/光文社新書

・相関関係があるからといって、それがすぐに因果関係があるとは言えない。論理的には当たり前のことではあるが、世の中では無視されがちだ。

・因果関係を見極めるには、科学実験のように関係が疑われる要素だけを変更し、その他の要素は一致させた2つの集団で調査することが重要だ。本書では、その方法を具体的な事例とともに解説している。

・より深く学ぶための参考文献や解説が充実しているのも素晴らしい。

『マクロス河森正治デザイナーズ ノート』 河森正治/ビッグウェスト監修 SBクリエイティブ

・超時空要塞マクロスの主要メカのラフスケッチを集めたという、マニアックな本。ページ数が600ページを超える、素敵な書籍だ。

・本書を真似して、早速、航空機のラフスケッチを描いてみた。多少絵が下手でもかっこよく見えるのは、ラフスケッチのいいところ。

『歴史を変えた100冊の本』 スコット・クリスチャンソン&コリン・ソルター著/藤村奈緒美訳 エクスナレッジ

・本を100冊選ぶ、とするとなかなか大変な作業だが、この本はやってしまった。本の装丁の美しい写真とともに、その本の内容が紹介される。

流石に「易経」の初版本の画像は掲載されていないが。

・日本語の本としては「源氏物語」が唯一選ばれている。自分が読んだことのある本は、少しはある。名前だけを知っていた本はもう少しある。その程度の読書しかしていないことに慄然とする。