第43回地域院生研究フォーラム
日時:2024年8月24日(土)14:30~15:30
会場: オンライン(Zoom)
報告者(敬称略)・論題・要旨
1) PAN Ying(地域アジア・韓国朝鮮)「『触発』される『自発的』21世紀新たな大規模社会運動ー韓国2016キャンドル集会の事例を通じて」
大規模な社会運動はなぜ起こるか。伝統的な社会運動理論は大まかに相対剥奪論、集合行為論、資源動員論、新社会運動理論の4つが挙げられる。それぞれ着目する点はもちろん違ってくるが、社会運動をcollective actionのように捉えるということところは共通している。つまり、運動個人が集団へ従属するアイデンティティーが大事で、運動する個人をどううまく組織することが大事だと言うことになる。しかし、21世紀に入って以来、collective actionに真正面から対立する理論ができた。それはインターネットが普及される現代の社会では、集団へ対するアイデンティティーがなくなった。現代の社会運動は原子化した個人が一時的にお互い結合して爆発するもののようなconnective actionに当たる。そこで、21世紀の少数ある巨大な社会運動の1つである韓国2016年キャンドル集会を最新の社会運動理論connective action理論に照らし合わしながら見ていくことが本文の趣旨である。
司会:穂原(地域文化研究専攻東欧小地域博士課程)、胡(地域文化研究専攻地中海小地域博士課程)