第30回研究会
第30回地域院生研究フォーラム「圏外なき世界」
日時:2018年6月23日(土)14:00~16:50
場所:18号館2階院生作業室
第1部:一般報告
発表者(50音順、敬称略)
1. 砂田恭佑(地域文化研究専攻地中海科修士課程)
『キュロスのテオドレトス(393-458?)による聖書註解――古代末期のギリシア語圏シリアにおけるテクスト解釈とその位相――』
神学者テオドレトスによる聖書解釈が、先行研究が示した歴史的/寓意的の二項対立に留まるものではなく、テクストへの密着と独自の解釈手法に裏打ちされたものであったことを明らかにする。なお参加者の多様な(近現代寄りの)関心に即して、背景的な事柄や近現代につながる本研究の意義について解説することも重視する予定である。
2. 若杉美奈子(地域文化研究専攻アジア科博士課程)
『1975年における北朝鮮の統一戦略の変容に関する試論的考察』
1975年にインドシナ情勢の急変を受け軍事統一の野心を抱いた金日成は、中国を電撃訪問して南侵をほのめかす挑発的な発言をし、国際社会の波紋を呼んだ。本報告では、北京訪問に続いて行われた東欧・アフリカ訪問における合意形成過程から、金日成の軍事戦略の変化を探る。
第2部:6月30日開催「地域文化研究専攻シンポジウム」レジュメ検討会
コメンテーター:永田夕紀子(地域文化研究専攻中南米科博士課程)
司会者:林優来(地域文化研究専攻地中海科博士課程)