本研究は、Hyperthermal Sarcomeric Oscillations(HSOs)中に観察される隣接サルコメア間の局所タイミング差が、単なる無秩序なばらつきなのか、それとも共有された再位相化の基準に沿って構造化されているのかを検討した単著プレプリントです。局所位相差を共有座標(rephasing compass)上に整列させることで、観測された5サルコメア区間におけるミスマッチ配置が最も生物学的に解釈しやすい指標であり、HSOの局所非一様性がメゾスケールで秩序立っていることを示します。
心筋細胞では隣接サルコメアが常に完全同期するわけではなく、HSO中の局所タイミング差がランダムか構造的かを検討した。
共有の rephasing compass を導入し、局所位相差を観測された5サルコメア区間上のミスマッチ配置として整列・解釈した。
aligned angle は、ミスマッチが区間端側に偏って現れることを有意に予測した(joint P = 1.15 × 10^-6)。
一方、raw angle には同様の予測力は見られなかった(P = 0.55)。
beat timing はより弱く、signed strain はより頑健性が低い説明指標だった。
以上より、HSOの局所非一様性は無秩序な崩れではなく、隣接サルコメアが共有する再位相化順序に支えられた構造として理解できる。
Seine A. Shintani. A shared rephasing compass reveals structured local mismatch placement during hyperthermal sarcomeric oscillations. bioRxiv(Preprint, Version 1, 2026).
DOI: 10.64898/2026.03.26.714639
Keywords: Hyperthermal Sarcomeric Oscillations (HSOs), Cardiomyocyte, Rephasing Compass, Local Mismatch Placement, Mesoscale Coordination, Neighboring Sarcomeres