色々な生涯学習・文化遺産教育の場

Workplace
生涯学習と関わる代表的な施設

公民館

公民館は地域住民にとって最も身近な学習拠点というだけでなく、交流の場として重要な役割を果たしています。全国の公民館数(公民館類似施設含む)は1万4,281館となっています。(平成30年度社会教育調査より)

 公民館においては、住民の学習ニーズや地域の実情に応じた多様な学習機会の提供が行われています。さらに、今後は、社会の要請に的確に対応した取組や、子どもや若者、働き盛りの世代も含めて、地域住民全体が気軽に集える、人間力の向上などを中心としたコミュニティ(地域社会)のためのサービスを総合的に提供する拠点となることが期待されています。 (以上、文部科学省ホームページより引用)

図書館

物体として残された手がかりを通じてから大昔からの人と人とのつながりを、浮き彫りにできますし、何をどのように未来に遺していくかを決めるのは、今の私たち自身です。たとえば、1000年も前のひとりの女性が書き記した源氏物語が、書物や絵巻、漫画や映画といった様々なメディアを通じて顕在化し広まりつづけていることで、過去における人間の存在を実感することができます。さらに、私たち自身も執筆者になり、それを永久に伝えていく図書館という施設があることで、未来への道のりが保証されていきます。このように、物体や施設が仲立ちすることで、他者の存在を肯定し尊重しあうことが促進されますが、その感動をもたらすのは、心のふれあいの作用です。それをどのように顕在化させ喚起していくのかは難問です。果たして図書館を通じてどのような学びを支援できるでしょうか。

学校図書館

生涯学習の場には、学校教育の中も含まれます。なかでも、学校図書館は、子供の読書支援だけではなく、学習支援の空間として、最近では大きく注目されています。また、不登校の子供たちや、特別な支援が必要な子供たちの居場所としての役割が発揮されています。

博物館・美術館・資料館

博物館やミュージアムという名前のついた施設やウェブサイトは無数にあります。一方で、博物館法という法律で定義された範囲は、いっそう狭いものになります。

博物館法では、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管し、展示して教育的配慮の下に一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資するために必要な事業を行い、あわせてこれらの資料に関する調査研究をすることを目的とする機関のうち、教育委員会に登録されたものに限定されています。この意味での博物館には館長や学芸員が必ず置かれなくてはなりません。

それ以外には、博物館に相当する施設として指定を受けたものがあり、学芸員に相当する職員が必要になります。博物館類似施設には、学芸員に関する制限はありませんが、学芸員資格をもつ職員が数多く活躍しています。

埋蔵文化財センター

日本全国に、都道府県あるいは市町村の埋蔵文化財センターがつくられています。それぞれの名前は様ざまですが、日々、埋蔵文化財発掘調査・整理作業や研究・教育普及活動をおこなっています東京学芸大学の卒業生も全国各地で活躍しています。また、市役所等の教育委員会などで文化財の保存・調査を担っている人々もいます。

Learning
学びの支援

市役所等の社会教育課や生涯学習課

市役所や県庁には、社会教育行政を行っている部署・部局があります。社会教育課や生涯学習課といった名称がつけられていることが多いですね。窓口で市民と接することは、それほどありませんが、デスクワークだけでなく、地域に足を運ぶことの多い仕事です。たとえば、東京都小金井市では、生涯学習課生涯学習係・生涯学習課文化財係・生涯学習課スポーツ振興係の3つに分かれています東京都小平市の地域学習支援課の仕事紹介では次のことがあげられています。たくさんの仕事がありますね!

社会教育委員に関すること/青少年委員に関すること/青少年対策地区委員会に関すること/青少年リーダー養成講座に関すること/姉妹都市小平町との少年少女交歓交流に関すること/成人式に関すること/生涯学習・地域コミュニティ用備品の貸し出しに関すること/小平地域教育サポート・ネット(学校支援ボランティア推進)に関すること/放課後子ども教室の運営に関すること/中学校生徒意見発表会に関すること/子ども会活動に関すること/PTA活動に関すること/生活会議連絡会活動に関すること/子どもの権利条約の普及推進に関すること/学校施設の学習・文化開放、遊び場開放に関すること

放課後子ども教室

放課後子ども教室というのは、学習活動やスポーツ・文化芸術活動、地域住民との交流活動等の取組を、放課後や週末等に小学校の余裕教室等を活用して行っている事業です。活動拠点(居場所)を設けたうえで、地域の方々とともに、子どもたちの安全・安心な活動拠点・居場所を提供しています。社会性、自主性、創造性等の豊かな人間性を育て、地域の子どもたちと大人の積極的な参画・交流による地域コミュニティーの充実を図っています。

Cultural Heritage
文化遺産教育と関わる場

埋蔵文化財発掘調査

埋蔵文化財とは、土地に埋蔵されている文化財のことですが、遺跡(遺物・遺構)というと理解しやすいかもしれません。埋蔵文化財の存在が知られている土地は全国で約46万カ所あり、毎年9千件程度の発掘調査が行われています。東京学芸大学の卒業生も全国各地で文化財の調査を担当し、様ざまな場所でその成果を社会に還元しています。