2022年度 学生による活動報告
Minoru Maeda Seminar
図書館学 前田ゼミ
東京学芸大学附属小金井小学校の図書館と私たち
こんにちは。私たちは、東京学芸大学で図書館情報学演習(前田ゼミ)を履修している3年生です。
令和4年度、私たちは東京学芸大学附属 小金井小学校の「なでしこ図書館」にほぼ毎週、授業の一環として伺いました。
小学校に初めて行く日。ドキドキです。
まずは、お気に入りの本を使って自己紹介。
恐る恐る、子供たちに話しかけます。
Activities
📚主な活動内容📚
つぼのなかみはなんだろな
絵本作家のヨシタケシンスケさんの企画展に置かれていた壺を参考に「つぼを通じて思いがけない本と出会う」というコーナーを作成しました。
子どもたちの新しい本との出会いのきっかけを作るために、子どもたちにおすすめの本を書いてもらった紙をつぼに入れて、自由に引いてもらうしくみを作りました。
S.A(学部三年生)さんの感想
中身が見えないものから手を入れて引くというワクワクを子どもたちに感じてもらうためにつぼという形態を選びました。実際、子どもたちは興味津々でつぼにして大正解でした。子どもたちだけでなく私たち学生も多種多様な本との出会いができた活動となりました。
絵本の読み聞かせ
毎週1,2冊ずつ、子どもたちに読み聞かせをしました!読み聞かせの技術力もぐんぐん上がっていきました。
Y.O(学部三年生)さんの感想
読み聞かせをやって感じたのは、聞く子どもの年齢によって抑揚や話すペースを変えるなど工夫する必要があることです。ページをゆっくりめくりすぎて、「はやく!」とせかされたこともあります。 また、「次のページでどうなるんだろうね?」と質問をすることで、子どもたちは真剣に読みきかせを聞いてくれました。読み聞かせを通してこちらも楽しい時間が過ごせました!
大学生の本棚づくり(ひとハコ図書館)
「ひとハコ図書館」とは、小さな箱を小さな図書館に見立てて、おすすめの本などを紹介する展示方法です。
今回は本棚の一部を借りて、大学生一人一人が館長となって「ひとハコ図書館」を作りました。
H.K(学部三年生)さんの感想
私は小学生の時に慣れ親しんだ本を中心に選書しました。なかでも、イギリスの作家ロアルド・ダールの著書はなんども読んだ思い出があります。評論社からは、「ロアルド・ダールコレクション」が出版されていて、どの挿絵もユニークで面白いのでぜひ読んでみてください。
〇選んだ図書:『チョコレート工場の秘密』(ロアルド・ダール作・クェンティン・ブレイク絵、評論社、2005年)
Seminar Student
ゼミ生たちからのひとこと
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ここからは、ゼミに参加した学生に一年間の感想をご紹介します。
R.M(学部三年生)さん
元々前田ゼミに参加した動機が「子どもと本の関係性について研究したい」というものだったので、約一年間なでしこ図書館で活動できたのはとても楽しく、有意義な時間でした☆
前田ゼミは本当に自由な活動方針で、一年間何をするかが完全に学生に任せられたときはこのゼミはどこに向かっていくのだろうとワクワクしたのを覚えています。小学校に行けるようになったきっかけも、ゼミ生の「小学校の学校図書館にいってみたい」という一言から始まりました。「なんとなくやりたいことは決まっているけれども、ゼミって一年間でやることが完全に決まっちゃってるんでしょ??」って思っている人は、ぜひ前田ゼミで自分のやりたいことを実現しちゃいましょう!
Y.K(学部三年生)さん
「大学生の本棚(ひとハコ図書館)」はそれぞれの大学生がつくった図書館、というのがコンセプトになっています。それぞれが好きな本や、小学生に紹介したい本を選んで置きました。私の場合は、日本十進分類法でいう「9類(文学)」ではなく、学習系の分類の資料から、小学生だったときに出会いたかったオペラを楽しめるマンガ本や鳥の図鑑本を選びました。また、チェキで学生の顔を撮って、本棚に親近感を出すようにしました。
S.Y(学部三年生)さん
子どもたちと触れ合うのは久しぶりだったので、楽しかったですね。それと子どもたちのエネルギーがすごい...(笑) ぼくらも子どもたちに負けないぞ!という気持ちでがんばりました。なでしこ図書館には自分も昔読んでいた懐かしい本があって、子どもの頃の気持ちを思い出しました。本当に、学校図書館っておもしろいですよね。普段だとなかなか入れないこのような場所に足を踏み入れることができて、とても楽しかったです。