卒業生からのメッセージ

Message
卒業生から高校生へのメッセージ

生涯学習・文化遺産教育コースを卒業して、社会で活躍している先輩方からのメッセージです。
卒業後の進路をイメージする際の参考にしてください。


株式会社図書館流通センター
中村佳菜子 さん(2020 年度卒業)

私は現在、株式会社図書館流通センターの図書館スタッフとして、港区立麻布図書館で働いています。
図書館という施設は、使っている利用者や所蔵している資料がそれぞれ違い、そこには多様な学びが存在しています。そのため、大学で生涯学習について学んだ知識を、利用者の学びの支援に生かせていると考えています。
そして、図書館学で座学として得た知識を、実践を通してより豊かにしていきたいと考え、働くからこそ得られる学びを存分に吸収しながら学びたいと思っています。また、図書館流通センターは、図書館のシステムを作成している会社でもあるため、図書館を支える人だけでなく仕組みを現場で学び、さらに図書館学で得た知識を深めていけると考えています。

国立国会図書館
加山菜穂子 さん(2018 年度卒業)

私は現在、国立国会図書館で資料保存専門職員として働いています。破損した所蔵資料の補修を中心に、書庫内の環境管理や資料のデジタル化など多岐にわたる業務に携わっています。
中でも補修作業は、資料そのものの物理的・化学的性質に加えて、図書館資料としての利用などの要因を考慮して補修材料・方法を決定していくので、その奥深さを日頃から感じています。
大学では保存科学を中心に、博物館学、図書館学の分野を学びました。これらを並行して学習できたことが、文化財の保存とは異なる、図書館における資料保存に興味をもつきっかけとなり、現在の仕事につながっていると思います。
常に目の前の資料に真摯に向き合い、更なる知識と技術の深化に努めたいと思います。

株式会社インソース
永原真季 さん(2018 年度卒業)

私は現在、株式会社インソースという、社会人向け研修の企業で営業として働いています。「社会人向け研修」とは、社会人が仕事をする上で必要な心構えやスキルを学ぶ場です。
私は営業として、お客様の人材育成を中心とした課題に対して、研修をメインとしたサービスを提案する仕事をしています。研修の内容や進行方法についても、お客様や講師と相談しながら、より効果が高い研修を目指します。
大学で生涯学習を学ぶ中で、学ぶ機会は学校教育以外でも数多くあり、自身の生活(仕事・プライベート)を豊かにすることができる意義のあるものだと実感しました。授業や実習で学んだ「学ぶ場のコーディネート」の視点を活かし、今後もより受講者の役に立つ研修を提案・運営できるよう、努力をしていきます。

帝京大学総合博物館
甲田篤郎 さん(2010 年度卒業)

高校時代に読んだ著作に憧れ、学芸員を夢見て入学した学芸大。考古学・博物館学を中心に幅広い分野を学び、全国のさまざまな博物館や遺跡を見学し、先生や学友と語り合った時間は、仕事で迷ったときにも進むべき方向を教えてくれます。
現在の職場は、大学史や周辺の地域史・自然を扱う常設展示と、教員と学生自らが情報発信する企画展示を通して、教育・研究活動の成果を広く公開する大学博物館です。
学芸員として博物館で資料になにを語らせるのか、利用者の持つさまざまな学習課題に博物館の機能を通してどのように応えるのか。いつかゼミ室で議論した問いの答を、展示や公開講座を通して、利用者である学生や教職員、地域の人びと共に探し続けていきます。