文化遺産教育関連科目の紹介
Cultural Heritage
文化遺産教育関連科目
このコースで卒業するまでに必要な選択科目(SA科目と呼ばれます)のうち、文化遺産教育と関連する科目をご紹介いたします(開設予定)。
1年生秋学期
考古学研究法
考古学の型式学、層位学、分布論、年代論、機能論などの様ざまな研究方法について具体的内容を理解します。
2年生春学期
文化財分析化学
文化財の材質分析および構造解析に関わる分析化学の基礎理論と手法について、湿式分析法や機器分析法を取り上げ、その原理を理解します。
考古学実地研究Ⅰ
考古学の基礎的な作業である、考古資料の観察、実測、トレース、版組みまでの作業をおこない,考古学という学問の基礎的な技術を学びます。
日本東洋美術史概説
近世以前の日本・東洋美術を中心に、さまざまな作品とその制作背景を時代を追って概観します。作品に内在する独特の美意識や文化の深層を探るとともに、現代社会とどのような関わりを持つかについて学びます。
文化財科学実地研究
文化財科学概説での学習を発展させ、実地研究を通して文化財の自然科学的調査法を総合的に実践する能力の育成します。
地域考古学A(奇数年)
世界あるいは日本の特定地域の考古学研究について、その専門家から、調査研究の成果、現状について学びます。
地域考古学B(偶数年)
世界あるいは日本の特定地域の考古学研究について、その専門家から、調査研究の成果、現状について学びます。
文化遺産特殊研究A(奇数年)
文化遺産の多様性について理解を深め、その保存において自然科学が果たす役割を理解します 。
文化遺産特殊研究B(偶数年)
日本の文化財保護制度を、文化財保護に関する国際的動向や諸外国の法令との比較を通じて理解します。
2年生秋学期
文化財環境化学
様々な環境因⼦(温度、湿度、⽣物、光、空気汚染、災害)が⽂化財の材質に及ぼす影響や保存環境をコントロールする⽅法について学び、「予防的保存」の考え⽅について理解を深めます。
考古学実地研究Ⅱ
考古学の基礎的な作業である、考古資料の観察、実測、トレース、版組までの作業をおこない,考古学という学問の基礎的な技術を学びます。また,野外調査の際に使用する測量機材の取扱い方法も学びます。
保存科学実地研究
⽂化財の劣化状態を明らかにした上で、汚染物質を除去し、補強することは⽂化財の保存性向上に寄与します。金属、陶磁器、木材、紙などの資料を用いて劣化状態を調査し、保存修復実習を行います。
文化財と関連諸学A(奇数年)
文化財研究と深い関わりのある人類学、民族学、書跡学、栽培学、地形・土壌・岩石学、建築学、木材学などの専門家から、文化財に関する調査研究の成果や現状について学びます。
文化財と関連諸学B(偶数年)
文化財研究と深い関わりのある人類学、民族学、書跡学、栽培学、地形・土壌・岩石学、建築学、木材学などの専門家から、文化財に関する調査研究の成果や現状について学びます。
文化財保存・修復研究A(奇数年)
有形文化財は、その材料が多種多様で、かつ製作製造方法も年代によって異なっています。これら文化財の保存・修復法について、それぞれの専門家をお呼びし、その文化財の概要、状態調査法と劣化のメカニズム、理想的な保管環境、伝統的または科学的修復方法などを学びます。
文化財保存・修復研究B(偶数年)
有形文化財は、その材料が多種多様で、かつ製作製造方法も年代によって異なっています。これら文化財の保存・修復法について、それぞれの専門家をお呼びし、その文化財の概要、状態調査法と劣化のメカニズム、理想的な保管環境、伝統的または科学的修復方法などを学びます。
文化財分析化学実験(奇数年)
多岐にわたる文化財の材質分析や生産地推定において使用される機器分析法(XRF、XRD、ICP-AESなど)を取り上げ、その実習を通して原理と使用方法を理解します。
文化財環境化学実験(偶数年)
多様な物質で構成される文化財資料に対して、周辺環境の影響からどういった劣化がおきているのかを学びます。実習を通して環境分析法原理と分析法、文化財への環境の影響評価法を理解します。
日本考古学Ⅰ(奇数年)
日本考古学の成果と現状について、その基本的な問題について学びます。
3年生春学期
日本東洋美術史演習
日本及び東洋の美術に対する基礎的な理解を前提に、それぞれが作品に対する独自の問題意識や興味を持ち、適切な資料の集め方や情報の調べ方を学ぶ。
3年生秋学期
日本考古学Ⅱ(偶数年)
日本考古学の成果と現状について、より具体的かつ深い内容について学びます。
表装実習
日本美術の伝統的な表装の基礎を学び、文化財保存に関する理解を深めます。
Voice
学生の声:文化遺産教育関連の授業を受けて
2年生からのメッセージ
考古学や文化遺産について学ぶことが出来ます。歴史や美術の教科書で見たことがある作品について詳しく学べるかもしれません。
考古学に関心のある方は特に深く学べるのではないでしょうか。
3年生からのメッセージ
実際の資料に直接触れることのできる授業が多いのが魅力です。歴史や考古学に興味のある人におすすめできます。また、外部の先生による授業では、専門的なお話を聞けたり、人脈作りのきっかけにもなったりするので将来文化財に関わりたいと思うなら選択して損は無いと思います。
実験や実測など実技的な授業が多くて手を動かしながら学べるのが楽しい。地域考古学、文化遺産特殊研究、文化財と関連諸学などそれぞれの分野に特化した非常勤の先生が年ごとに来てくださる授業も多いので授業を通じて知らなかった分野の面白さや学びを知ることができる。またただ文化財や考古学の面白さを知るだけじゃなくて文化財の保存に実際に関わっている先生からだからこそ聞ける現状の危機など課題として考えていかなければいけないことにも触れられるので文化遺産とか考古学とかなんとなく興味があるというところからどんどん掘り下げて学んでいくことができるのがいいなと思います。
ある程度興味があるだけで、楽しめます。
4年生からのメッセージ
文化財関連の授業はどれも、基礎はもちろん実践的なこともしっかり学ぶことができると思います。比較的少人数なので和気藹々としてます。
実験の授業、少なかったですが、楽しかったです。文化財系の仕事は狭き門なので頑張りましょう。