定義
反復する足関節内反捻挫後に、
機械的不安定性+機能的不安定性が持続する状態。
単なる「癖になる」ではなく、
靱帯損傷+神経筋制御障害の複合病態。
発生背景
前距腓靱帯損傷既往
不十分な初期治療
早期復帰
固定のみでリハ不足
特にスポーツ復帰早すぎ症例で多い。
病態構造
① 機械的不安定性
→ 靱帯弛緩・関節包損傷
② 機能的不安定性
→ 固有受容感覚低下
→ 腓骨筋反応遅延
→ 再受傷
“感覚系の障害”が核心。
主症状
「ぐらつく感じ」
反復捻挫
不整地不安
運動後外側痛
腫脹は軽度〜なし。
評価
🔍 前方引き出しテスト
🔍 距骨傾斜テスト
🔍 片脚立位テスト
🔍 Star Excursion Balance Test
動的評価が重要。
鑑別
疾患
鑑別ポイント
足根洞症候群 外果前下方痛強い
腓骨筋腱脱臼 外果後方弾発
変形性足関節症 可動域制限主体
不安定感が主訴かどうか。
治療戦略
■ 保存療法(基本)
① 腓骨筋強化
② バランストレーニング
③ 体幹・股関節強化
④ テーピング/装具(補助)
実務チェックリスト
☑ 捻挫3回以上
☑ 不整地で不安
☑ 片脚保持不安定
☑ 外側痛慢性化
放置リスク
→ 変形性足関節症
への進行。
まとめ
慢性足関節不安定症は
靱帯問題ではなく神経筋制御障害。
“固定”ではなく
“再教育”が治療の核心。
手技:下腿の筋肉のほぐし
物療:TENS、干渉波、高周波、超音波、EMS、マイクロカレント
固定:包帯固定、テーピング
運動:下腿の強化とバランス、ストレッチ
その他:セルフケア・生活指導
※一人ひとり症状を診ながら施術いたします。全てを行う訳ではありません