定義
足関節(距腿関節)における関節軟骨の変性・摩耗に伴う慢性疼痛疾患。
膝OAと異なり、外傷後(特に捻挫・骨折後)続発例が多いのが特徴。
発生背景
足関節捻挫の反復
足関節骨折既往
慢性足関節不安定症
内外反アライメント異常
「初期外傷の質」が将来を決める。
病態メカニズム
靱帯損傷
+
関節不安定
↓
接触圧不均衡
↓
軟骨摩耗
↓
骨硬化・骨棘形成
↓
可動域制限・疼痛
単なる“年齢変化”ではない。
主症状
歩行時痛
朝のこわばり
可動域制限(背屈↓)
腫脹
天候変化で悪化
進行すると安静時痛。
評価
🔍 足関節背屈制限
🔍 関節裂隙圧痛
🔍 前方引き出し不安定性
🔍 画像で裂隙狭小化・骨棘
鑑別
足根洞症候群 外果前下方限局痛
アキレス腱炎 腱部痛
距骨骨軟骨損傷 若年スポーツ
可動域制限の有無が鍵。
治療戦略
■ 保存療法(第一選択)
① 体重管理
② アライメント修正(足底板)
③ 可動域改善
④ 下肢筋力強化
⑤ 鎮痛管理
■ 進行例
ヒアルロン酸注射
関節固定術
人工足関節置換術
実務チェックリスト
☑ 背屈制限
☑ 歩行時痛
☑ 捻挫既往
☑ 画像で関節裂隙狭小化
まとめ
変形性足関節症は
“初期外傷の積み重ねの結果”。
治療の核心は
痛みを取ることではなく荷重力学を是正すること。
手技:下腿の筋肉のほぐし
物療:TENS、干渉波、高周波、超音波、EMS、マイクロカレント
固定:包帯固定、テーピング
運動:下腿の強化とバランス、ストレッチ
その他:セルフケア・生活指導
※一人ひとり症状を診ながら施術いたします。全てを行う訳ではありません